顔の両横にボトルを置いて笑顔の女性

潤滑ゼリーとローションの違いは?使い分けと目的に合わせた使い方

2024.11.08
この記事のポイント
  • 潤滑ゼリーとローションの違いって?
    使える部位や粘度など違いを細かく解説します。

  • 潤滑ゼリー・ローションの選び方
    成分や使用目的など、使い方によって全く違う選び方を解説!購入時のヒントになります。

  • オススメ4選
    どんな商品があるかわからない方必見!おすすめの商品を4つご紹介します。
  • 性行為のときに痛みがある、ヒリヒリする感じが気になると感じた経験はありませんか。
    潤滑ゼリーとローションは、性行為のときに潤いを補うものだと思っている方もいるかもしれません。
    実は、潤滑ゼリーとローションは、場面や状況によって使い方が異なります。
    この記事では、潤滑ゼリーとローションの違いと、使用目的に合わせたおすすめ商品を紹介します。

    潤滑ゼリーとローションはなにが違うの?

    ピンクの紙の上にジェルのテクスチャー

    潤滑ゼリーとローションは、どちらも性行為のときに使います。
    一見似ていますが、まったくの別物です。使用目的や使える部位、粘度や成分などさまざまな違いがあります。
    ここからは、それぞれの特徴と違いを解説します。

    使える部位

    まず、使える部位が違います。

    【潤滑ゼリー】 【ローション】
    主に膣内に使用。女性のフェムゾーンに使う目的で作られている。

    膣内の使用禁止。全身用なので体の表面に使うように作られている。

    ローションは体に塗ったり、男性器に使う目的で作られています。膣内に使用できるものもありますが、基本的に膣内に使用すると、かゆみや乾燥などの原因になります。女性が使う場合は、体の表面にのみ使用し、膣内に使用しないよう注意しましょう。

    粘度

    【潤滑ゼリー】 【ローション】
    粘度が低い。手にとってすぐはみずみずしく弾力のある質感だが、肌になじませるとサラッとする。

    粘度が高くぬるぬるしており、弾力が強い粘り気のある質感。糸引きが強い。

    とくに、ローションは洗い流しにくいものが多いです。ベタつきに不快感がある場合は使用時に注意しましょう。

    成分

    【潤滑ゼリー】 【ローション】
    水やオイル、シリコンが主成分。質感調整のためポリアクリル酸ナトリウムという粘り気が強い成分が少量含まれることもある。

    水や保湿剤が主成分。ポリアクリル酸ナトリウムを多く含む。

    成分の違いで、粘度や質感がかなり異なります。

    効果持続時間

    【潤滑ゼリー】 【ローション】
    ローションより持続する。製品よって蒸発し乾くことがあるため、必要時追加しながら使用するのがおすすめ。

    乾きやすい。皮膚の上で摩擦を繰り返すと水分がなくなり硬くなる。その場合、水かローションを足す必要がある。

    性交時など、長時間潤いを保ちたい場合は潤滑ゼリーがいいでしょう。

    落としやすさ

    【潤滑ゼリー】 【ローション】
    軽く洗い流すか拭き取るだけで、簡単に落とせるものが多い。洗い流し不要の製品もある。タオルやシーツなどについた場合、落としやすさは主成分による。

    皮膚の上で硬くなるため、拭き取りだけではベタつきが残る。ぬるま湯で洗い流しが必要。少量であればタオルやシーツなどについても洗濯で落ちる。

    ゼリーの中でも、オイルベースと水ベースでは落としやすさが変わるため、使用前に確認しましょう。

    性行為で潤滑ゼリーやローションを使うメリットは?

    ベッドに寝る下着の女性

    潤滑ゼリーやローションを性行為で使う目的やメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
    あまり使い慣れていない方や、使用を考えている方は参考にしてください。

    潤滑ゼリーは性交痛が軽減できる

    まず大きなメリットは、性行為のときに感じる痛みを軽減できることです。
    女性器は特に性交痛を感じやすいと言われています。
    体質やその日の体調により、潤い方には個人差があるため、性交痛は年齢問わず誰にでも起こりうることです。

    潤い不足だと、摩擦により痛みを感じることが多いため、潤滑ゼリーを使うことがおすすめです。
    潤滑ゼリーを使うことで、摩擦を減らし、痛みが緩和されます。

    体液に近い感覚で使用できるものを選ぶと、不快感なく自然なすべりが感じられます。
    性交痛に悩んでいる方は使用することでメリットが大きいと言えるでしょう。

    また、日本では潤いを補うものと考えられていますが、欧米では性行為に必要なものとして広く愛用されています。

    潤滑ゼリーは体調や体質に関係なく潤いを感じられるため、より気持ちよくなることができます。
    潤い不足を感じていなくても、性行為をより楽しむために使用してもいいでしょう。

    ローションは快感が増しマンネリ解消になる

    ローションを使うメリットはセックスで快感が増すことです。普段と違う感触になるため、いつもと違った快感を得られるでしょう。
    ワンパターンなセックスが続くと、関係がマンネリ化しセックスレスになりがちです。
    ローションを使うことで、気持ちが高まり、快感が増し、セックスのマンネリ化を防げます。
    セックスに新しい楽しみを取り入れることで、より性行為を楽しめます。

    潤滑ゼリーとローションはどのように使い分ける?

    デニムからゴムを取り出す女性

    潤滑ゼリーやローションを使ったことがないという方もいるでしょう。
    どのように使うのか、使用方法の一部を紹介します。

    潤滑ゼリー

    潤滑ゼリーは、女性のフェムゾーンを触る前や挿入直前に使用します。
    フェムゾーンが乾いていると痛みを感じやすいですが、ぬるぬるとした手で触ると気持ちよくなりやすいでしょう。

    パートナーとともに使用するだけでなく、女性のセルフプレジャーにも潤滑ゼリーの使用がおすすめです。

    バイブやローターなど、ラブグッズを使うときにも摩擦予防として使うといいでしょう。
    摩擦を抑えることで、 さらに快感を得ることができるかもしれません。

    ローション

    ローションは男性器へ触る前に使うことが多いです。
    手と男性器の摩擦を避けることで気持ちよくなりやすいと言われています。
    使用する際は、ぬるま湯と混ぜてから使うと乾きにくいでしょう。

    男性がローションを使ってセルフプレジャーをすると、ぬるぬるとした質感でより性行為に近い感覚を体験できます。

    男性だけでなく、女性も使用できますが、女性が使う場合は体の表面のみにとどめ、膣内に入らないように注意しましょう。

    潤滑ゼリーの選び方

    多くのメリットがある潤滑ゼリーですが、初めて買う時にどのように選べばいいのかわからないという方もいるでしょう。
    ここからは選び方を紹介します。

    成分で選ぶ

    まず一つ目は、成分で選ぶ方法です。
    潤滑ゼリーは主成分が水、オイル、シリコンの3つにわかれます。

    シリコンやアルコールなど成分でアレルギーが出ることもあるので、
    体質によって合わない可能性がある方は、成分で選ぶと安心して使えます。

    1:ウォーターベース

    一番扱いやすいものがウォーターベースです。
    主成分が水なので、拭き取りや洗い流しが簡単です。

    蒸発しやすく潤いが持続しにくいですが、継ぎ足して使用すれば問題ありません。潤滑ゼリーと呼ばれる商品はウォーターベースのものが多いでしょう。

    2:オイルベース

    オイルベースのゼリーは、植物性のオイルで作られているものが多いです。
    そのため、敏感肌や乾燥肌の方でも安心して使えます。
    また、水に強いため膣の潤い不足に悩んでいる方におすすめです。

    ただ、ラテックス製のコンドームとあわせて使用できないため、オイルベースの商品を使用する場合は、ポリウレタン製のものを使いましょう。

    3:シリコンベース

    シリコンベースは、すべりがいいのが特徴です。長時間の摩擦に耐えられます。
    ただ、使用後に洗い流しにくいことがデメリットです。
    ラブグッズを併用する際は、シリコン同士だと痛みやすいため、シリコン製のものは避けましょう。

    使用目的に合わせて選ぶ

    他にも、使用目的に合わせて選ぶ方法もあります。
    ラブグッズと一緒に使いたい、膣の潤いを保ちたい、妊活中に使いたいなど使用目的に合わせて選ぶこともおすすめです。

    製品によってさまざまな特徴があるため、自分の目的に合った製品を選ぶことで、より性行為を楽しめますよ。

    ローションの選び方

    ローションを使う場合、どのように選ぶといいのでしょうか。

    成分で選ぶ

    潤滑ゼリー同様、成分で選ぶ方法です。
    特にアレルギーを起こしたことがある方は、使用前に成分を確認しましょう。

    敏感肌や乾燥肌の方はかゆみや赤み、ひりつきなどの肌トラブルを避けるために、保湿成分配合のものやパラベンフリーのものを選ぶといいでしょう。

    合わないものを使用すると、違和感が気になり、性行為を中断したり、楽しめなくなってしまうこともあります。
    アレルギーテストをしている商品が多いですが、不安な方は、使用前にパッチテストをしましょう。

    質感を楽しみたい場合は、ポリアクリル酸ナトリウムが多く含まれる製品がおすすめです。価格も比較的安く、購入しやすいでしょう。

    使用目的に合わせて選ぶ

    使用目的に合わせて選ぶ場合は、体全体に塗りたい、お風呂で楽しみたいなど、目的に合わせて使い分けましょう。
    体全体に塗る場合は大容量のタイプを選ぶといいでしょう。

    ポリアクリル酸ナトリウムが多く含まれる製品だと、肌と肌が触れ合うときに、ぬるぬるとした質感を楽しめます。

    また、体に使用すると冷たくて使いづらいと思っている方には、体になじんで温かくなるホットローションもあります。冬でも体を冷やさず使用できるため、おすすめです。

    潤滑ゼリー、ローションのおすすめ4選

    水の波紋の中に商品が置かれた写真

    ここまで潤滑ゼリーとローションについて紹介してきました。
    ここからは、それぞれの特徴に合わせたおすすめ製品を紹介します。

    潤滑ゼリー

    成分や使用目的で選ぶ場合でも、種類が多く選べないという方もいるでしょう。
    初心者でもおすすめのものも紹介します。

    リューブゼリー(JEX SEXUAL HEALTH

    リューブゼリーは産婦人科など医療機関やドラッグストアでも取り扱いのある製品です。
    サラッとした質感が特徴で、体に悪い成分が入っておらず安心して使用できます。
    どこでも購入できますし、価格も安価で手に入りやすいため、初めて使用する方にもおすすめです。

    iroha MOIST GEL(iroha

    iroha MOIST GEL は弾力のあるぷるっとした質感が特徴です。
    肌になじむとサラッとした質感に変化します。ラブグッズと合わせて使用したいときにおすすめです。

    ローション

    ローションもシーンに合わせて使用することがおすすめです。

    ペペローション(ぺぺネット

    大容量で全身に塗って使いたい時におすすめです。50年以上使用されているベーシックタイプで比較的安価で手に入ります。
    粘度が高くベタベタしやすいので、ぬるま湯と混ぜて使うとベタつきを抑えながら楽しめます。

    LCハーバルローション・ホット(ラブコスメ

    無香料・無着色のシンプルな成分の製品です。
    塗るとしっとり温かくなるため、ローションのひやっとした冷たい感覚が苦手な方におすすめです。
    冬以外でも体の冷えを気にせず使えますよ。

    潤滑ゼリーとローションは、目的に合わせて選ぼう

    潤滑ゼリーとローションは、それぞれ使用目的が異なります。
    そのため、自分がどの目的で使いたいのか、場面や気分に合わせて選ぶことがおすすめです。
    パートナーと使用したり、セルフプレジャーで使用したりと、性生活をより快適に楽しめるよう、自分に合った製品を選びましょう。

    この記事を書いた人

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    オドリバ編集部

    「オドリバ」は女性の悩みに寄り添うメディア。性・カラダ・こころをメインテーマに、ライフステージを駆け上がる女性たちがひと休みできる「踊り場」のように、こころの拠り所になることを目指し誕生しました。

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