新しい年が始まると、
つい考えてしまうことがあります。
今年はどんな私でいようか。
何を目標にして、どこへ向かえばいいんだろう、と。
でも、本当に今、
答えを出さなければいけないのでしょうか。
未来は、最初から決めておくものではなく、
生きながら、少しずつ形になっていくもの。
まだ言葉にならない感覚や、
うまく説明できない違和感も、
これからの私をつくる大切な一部です。
どんな私で生きたいか。
その答えは、急がなくていい。
今年はまず、
決めなくていい自分を、許すところから始めてみませんか。
新年に「決めなきゃ」と思ってしまう理由
新しい年が始まると、
私たちは自然と、何かを決めようとします。
今年の目標。
どんな自分になりたいか。
去年とは違う私でいられるか。
それ自体は、悪いことではありません。
前を向こうとする気持ちや、
よりよく生きたいという願いがあるからこそ、
そんな問いが浮かんでくる。
でも同時に、
新年には独特の空気があります。
今年こそ変わらなきゃ。
ちゃんとした私でいなきゃ。
もう迷っている時間はないんじゃないか。
そんなふうに、
まだ始まったばかりの一年に、
少し重たい期待を背負わせてしまうこともあります。
未来を決めておかないと、
置いていかれてしまいそうな不安。
何者かになっていないと、
この一年が無駄になってしまいそうな焦り。
だから私たちは、
本当はまだわからないことまで、
早めに答えを出そうとしてしまう。
でも、未来はテストではありません。
早く答えを書いた人が、
正解になるわけでもない。
むしろ、生きていく中で、
感じたこと、揺れたこと、立ち止まったことが、
あとから意味を持ってくることのほうが多い。
新年に「決めなきゃ」と思ってしまうのは、
怠けているからでも、
覚悟が足りないからでもありません。
ただ、ちゃんと生きようとしているだけ。
そして同時に、
少しだけ未来を急いでいるだけ。
そう気づけたとき、
この一年に向けるまなざしは、
少しやわらかくなっていきます。
未来を決めないことは、何も考えていないことじゃない
未来を決めない、と聞くと、
どこか無責任な感じがするかもしれません。
行き当たりばったりで生きること。
何も考えずに流されること。
目標を持たないこと。
そんなイメージが、
「決めない」という言葉には、
くっつきやすい。
でも、ここで言っている「決めなくていい」は、
考えなくていい、という意味ではありません。
むしろその逆で、
今の自分を、ちゃんと見ている状態のこと。
今はまだ、言葉にならない。
今はまだ、形が見えない。
でもそれは、
何も考えていないということではありません。
今、何に違和感があるのか。
どんなときに、少し楽になるのか。
どんな場面で、無理をしていると感じるのか。
そうした小さな感覚に目を向けていると、
未来は、一本の線では描けなくなります。
こっちに行くかもしれないし、
途中で曲がるかもしれない。
思ってもみなかった方向に、
興味が移ることもある。
それを許している状態が、
「まだ決めていない」というだけ。
未来を決めないことは、
自分を信じていないからではありません。
むしろ、変わっていく自分を
信頼しているからできる選択です。
今はまだ、答えがなくてもいい。
今はまだ、形になっていなくてもいい。
感じながら生きていれば、
必要なときに、必要な方向は、
ちゃんと浮かび上がってきます。
未来は、先に決めてから歩くものではなく、
歩きながら、少しずつ輪郭が見えてくるもの。
だから今年は、
無理に一つの答えを用意しなくていい。
考え続けている自分を、
ちゃんと信じていていい。
「こうなりたい私」は、途中で変わってもいい
新年に立てた目標や、
「こんな私でいたい」というイメージ。
それが途中で揺らぐと、
私たちは少し不安になります。
ちゃんと考えていなかったのかな。
意志が弱いのかな。
ブレちゃいけなかったのかな、と。
でも、こうなりたい私が変わることは、
失敗ではありません。
それは、あなたがちゃんと生きていて、
ちゃんと感じ続けている証拠です。
一年の中で、
出会う人も、環境も、体調も、
心の状態も変わっていく。
その中で、
大切にしたいものが変わるのは、
とても自然なこと。
最初に描いた未来だけが正解で、
そこから外れたら間違い、
というわけではありません。
むしろ、
途中で違和感に気づけることのほうが、
ずっと大切です。
この方向は、少し苦しいかもしれない。
この頑張り方は、長くは続かないかもしれない。
そう感じられるのは、
自分を裏切っているからではなく、
自分の声を聞けているから。
未来を途中で書き換えることは、
覚悟が足りないからでも、
逃げているからでもありません。
今の自分に合わなくなった地図を、
そっと置き直しているだけ。
だから、
「こうなりたい私」は、
何度変わってもいい。
変わりながら、
その時々の自分に、
いちばん無理のない場所を探していけばいい。
未来は、
一度決めたら守り続ける約束ではなく、
今の自分と、何度も相談し直していいものです。
未来は、遠くにあるものじゃない
未来という言葉を聞くと、
私たちはつい、
まだ手の届かない場所を思い浮かべます。
いつかこうなれたら。
いつかここに辿り着けたら。
その先に、本当の私がいるような気がして。
でも、未来は、
どこか遠くに用意されているものではありません。
それは、
今日の選び方や、
今の自分との関わり方の中に、
もう含まれています。
たとえば、
少し無理をしていると感じたときに、
立ち止まることを選ぶ。
違和感を覚えた場所から、
一歩引いてみる。
それだけでも、
未来は、確実に動いています。
大きな決断や、
劇的な変化がなくてもいい。
人生は、
目立つ選択よりも、
目立たない選択の積み重ねで形づくられていきます。
どんな自分で生きたいかは、
遠くのゴールを見つめて決めるものではなく、
今の自分が、
どんな時間を心地いいと感じるかの中にある。
今日、少し楽だったこと。
今日、ほっとできた瞬間。
今日、無理をしなかった選択。
そうしたものはすべて、
未来の方向を示す、小さなサインです。
未来は、
今の延長線上にしかありません。
だからこそ、
今を雑に扱わなくていい。
遠くを見なくても、
ちゃんと足元を感じながら歩いていれば、
未来は、あとからついてきます。
未来は、選び続けた先にできていく
未来は、
ある日突然、完成した形で現れるものではありません。
最初からはっきりした目標があって、
そこに向かって一直線に進める人は、
実はそれほど多くない。
多くの人は、
迷いながら、揺れながら、
その都度、選び直しながら生きています。
未来は、その積み重ねの先に、
あとから見えてくるもの。
今の自分にとって、
少し大切にしたいと感じること。
少し守りたいと思うもの。
今はこれでいい、と感じられる選択。
それを一つずつ選んでいくことで、
未来は、自然と形づくられていきます。
何を目標にするかよりも、
何を大切にしたいか。
この感覚は、恋愛にもそのまま当てはまります。
新しい恋を始めたいのか。
今の関係を続けたいのか。
それとも、一人の時間を大切にしたいのか。
新年だからといって、
恋の形まで決めなくていい。
「どんな恋をしたいか」よりも、
「どんな自分でいたいか」。
無理をしていないか。
安心できているか。
自分の気持ちを置き去りにしていないか。
そんな基準で選んでいくと、
恋愛もまた、
未来と同じように、
選び続けた先で形になっていきます。
頑張り続けることなのか。
心地よさなのか。
安心できる関係なのか。
自分のペースなのか。
答えは、一つでなくていいし、
途中で変わってもいい。
その時々で、
自分がいちばん大切にしたいものを選ぶ。
それだけで、
未来はちゃんと動いています。
迷いながら選ぶことは、
不安定なことではありません。
むしろ、自分を置き去りにしていない証拠。
選び続けるというのは、
強く決め続けることではなく、
今の自分と、何度も相談し続けること。
そうやって積み重ねた選択の先に、
振り返ったとき、
「ああ、ここに来ていたんだ」と思える未来があります。
未来は、先に見つけに行くものではなく、
選び続けた先で、気づくもの。
だから今年は、
遠くを急いで見なくていい。
今の自分が大切にしたいものを、
一つずつ選んでいけばいい。
まとめ|決めなくていい一年を、生きていこう
新しい年が始まると、
つい、答えを出そうとしてしまいます。
どんな私で生きたいのか。
何を目指せばいいのか。
今年こそ、ちゃんと変われるのか。
でも、この一年は、
最初から完成させなくていい。
未来は、決めるものではなく、
選び続けた先に、
あとから形になっていくものだから。
今はまだ、
言葉にならなくてもいい。
形が見えなくてもいい。
今の自分が、
何に違和感を覚えているのか。
どんなときに、少し楽になるのか。
どんな選択なら、無理をしなくてすむのか。
そんな感覚を手がかりに、
一つずつ選んでいけばいい。
恋愛も同じです。
今年こそ恋人をつくるべきか。
この関係を続けるべきか。
手放したほうがいいのか。
答えを急がなくていい。
ただ、
今の恋が苦しくないか。
自分を小さくしていないか。
安心できているか。
その感覚を大切にしながら選んでいけば、
恋の未来もまた、
あとからちゃんと、形になっていきます。
選び続けることは、
迷いをなくすことではありません。
迷いながらでも、
自分を置き去りにしないこと。
決めなくていい一年は、
投げやりな一年ではなく、
自分と丁寧に相談し続ける一年。
今年の終わりに、
どこに辿り着いているかは、
今はわからなくていい。
ただ、
今の自分を大切にする選択を、
重ねていければ、それでいい。
そんなふうに生きていけば、
未来はきっと、
あとからついてきます。
