お花や果実を持つイキイキした中年の女性たち

フェムテックを活用し更年期を乗り越えよう!

2024.08.13
この記事のポイント
  • フェムテックの役割と背景
    フェムテックは女性の健康課題をテクノロジーで解決し、女性の社会進出と経済的損失の改善策として注目されています。

  • なぜ更年期にフェムテックが必要?
    更年期特有の心身への変化を把握し、有効なサポートで快適な生活の改善に期待できます。

  • 更年期女性におすすめなフェムテック
    症状記録や情報共有サービス、骨盤底筋トレーニング、フェムゾーン専用ケア商品などいずれも簡単にセルフケアを始められます。
  • 近年聞くことが増えた「フェムテック」。NHKや日経ウーマンなど、さまざまな媒体で取り上げられるようになってきました。
    女性の悩みは、人に相談しにくいものも多いため、1人で悩みを抱えている方もいるでしょう。
    フェムテックは、あなたのお悩みを解決する手助けをします。

    この記事では、更年期女性のフェムテック活用方法を解説します。
    自分に合った商品やサービスを取り入れながら、たった一つの大切なカラダと向き合い、快適に過ごしましょう。

    フェムテックとは?

    タブレットを操作する女性の手元

    大企業も多くフェムテック・フェムケア関連商品やサービスを提供しており、注目されるようになっています。
    また、企業内でフェムテック・フェムケアの一環としてさまざまなサービスを導入するところも増えてきました。
    ここからは、フェムテックが注目を集める背景について解説します。

    フェムテック(FemTech)の語源と目的

    フェムテックは、「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語です。
    この言葉は、女性特有の年齢やライフステージによる悩みを、テクノロジーで解決できる技術や商品・サービスのことを言います。

    女性の健康に対する意識を高め、簡単で効果的な健康管理など、女性の生活の質を向上させることが目的です。
    現在、このフェムテック市場は急成長しており、多くの企業がこの分野に参入し、今後もさらなる発展が期待されています。

    フェムテックが注目されるようになった背景

    フェムテックが注目されるようになった背景はどのようなことがあるのでしょうか。
    注目の背景には、社会の変化が関係しています。

    女性の社会進出による意識の変化

    現代では、女性の社会進出がどんどん進んでいます。
    女性の社会進出とともに、今まで話題にしづらかった生理痛やPMS、更年期などの女性特有の健康に関する問題が顕在化するようになりました。
    SNSなど発信できる媒体が増えたことで、積極的に悩みを発信する女性が増え、多くの人々が女性特有の健康課題を知ることになってきました。

    また、社会全体の意識が変わり、女性が活躍しやすい環境を作り出そうと動きはじめています。
    そして、世界的な「ジェンダー平等意識」の高まりにともない、日本でも男女不平等が社会的な問題となっています。

    現状を改善しジェンダー平等を進めるために、多様なライフスタイルに対応するフェムケアやフェムテックに期待が集まっているのです。

    女性特有の健康課題に対する経済的損失

    女性特有の健康課題はこれまで個人の問題とされてきました。 健康課題は個人差が大きいため、我慢するものだという風潮もありました。

    しかし、女性特有の心身の不調により、会社の業績に大きな影響があり、その結果社会的に大きな経済損失につながっていることがわかってきました。
    経済産業省の調査によると、女性特有の健康課題による労働損失は約3.4兆円にのぼると言われています。 人口減少し、労働人口がどんどん減少している中で、労働損失を防ぐためにも、フェムテックは普及し始めています。

    国がフェムテック市場を後押ししている

    国の後押しも大きな理由のひとつです。経済産業省が「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金制度」を導入しました。

    補助金制度は、妊娠・出産などのライフイベントと仕事の両立や女性特有の健康課題解決を目指すフェムテックやフェムケア事業に対して、事業費の3分の2以内(上限500万円)を補助する制度です。
    日本は先進国の中でもジェンダーギャップ指数が高く、他国に比べ、ジェンダー平等が遅れています。そのため、国や自治体をあげて、女性の健康課題への取り組みが進められています。 フェムテックが普及することで、パートナーとよりよい関係を築けるようになるでしょう。
    また、女性だけでなく、まわりの人も女性の健康課題について知ることで、サポートができるようになると期待されています。

    更年期とは?

    扇風機で顔に風を当てる女性

    更年期はすべての女性が経験するものですが、更年期とはそもそも何なのか、そして更年期特有の女性の悩みについて紹介します。

    更年期の定義

    閉経前、閉経後の5年ずつを合わせた計10年間を「更年期」と呼びます。
    女性ホルモンのエストロゲンが閉経により減少することで起こり、更年期世代は40〜50代が多いでしょう。

    誰でも更年期は訪れますが、閉経年齢によるため、時期はさまざまです。
    更年期の時期に起こる、病気をともなわない症状を「更年期症状」と言います。

    更年期の症状

    更年期症状は症状がある方もいれば、全く感じないという方もいて、症状の強度や現れ方には個人差があります。
    更年期症状が、日常生活に支障が出るほどの不調となって現れる状態が「更年期障害」です。
    更年期の症状は身体症状と精神症状があります。症状は個人差が大きく、多岐に渡りますが、一般的によくある症状は以下のとおりです。

    【身体症状】 【精神症状】
    ・ほてり
    ・ホットフラッシュ
    ・頭痛
    ・肩こり
    ・めまい
    ・動機
    ・気分の落ち込み
    ・イライラ
    ・情緒不安定

    ほてりやのぼせなどが多く、精神面の不調も多くみられます。
    更年期症状は社会生活に支障をきたすこともあります。
    自分は無関係だと思わず、自分のカラダとしっかり向き合いましょう。

    更年期とフェムテック

    閉経後はエストロゲンの減少により、膣の粘膜が弱くなり敏感になります。
    そのため、下着や衣類など、少しの刺激でかゆみや不快感、ヒリヒリ感をおぼえることもあるでしょう。

    また、50代以降は骨盤底筋が弱まり、くしゃみで尿漏れしたり、頻尿になったりといった症状が起きやすくなります。

    顔や髪にハリツヤがなくなっていくのと同じで、フェムゾーンにも変化が起きているため、フェムゾーンにも年齢に合わせたケアが必要です。

    フェムゾーンは、見た目ではわからない部分なので、特別な手入れをしていない方も多いかもしれません。
    更年期でも快適な生活を送れるよう、自分の変化に備えましょう。

    更年期女性にフェムテックの活用がおすすめな理由って?

    ピンクの背景に半分に切った四種類の果物を横一列に並べた写真

    フェムテックの歴史はまだ浅いため、製品やサービスに触れる機会はあまり多くないかもしれません。更年期世代の女性にとって、フェムテックを活用することは生活を豊かにするひとつの方法です。
    ここからは、更年期女性にフェムテックの活用がおすすめな理由を解説します。

    ホルモンバランスの変化により、心身の変化が増えるため

    更年期の女性は、女性ホルモンの分泌が少なくなり、ホルモンバランスが大きく変化します。
    その結果、心身の変化や不調が増えます。
    ニオイや黒ずみ、かゆみ、たるみ、尿漏れなど、フェムゾーンの悩みも増えますが、恥ずかしさなどから、まわりの人に相談できないという方も多いでしょう。

    フェムテックを積極的に活用することで、カラダの変化に気づいたり、不安や悩みの解消の手助けにもなります。

    人生100年時代で更年期後の人生が長いため

    「人生100年時代」と言われる現代は、更年期を迎えた後も、人生が続いていきます。
    更年期の時期を健やかに過ごせるかどうかで、その後の人生のQOLが大きく変わっていきます。

    これまでは、やり過ごす方が多かった更年期。

    フェムケアを活用することで、自分の体調を管理し、更年期を楽しく健やかに過ごすことがますます重要になっています。

    仕事や家庭など生活への影響が大きいため

    経済産業省が公開している調査報告書によると、更年期障害や更年期症状により仕事のパフォーマンスが半分以下になると答えた人が46%という結果でした。

    さらに、更年期症状の自覚により、昇進を辞退した女性がおよそ50%、退職した女性はおよそ17%という結果もあります。
    働く女性が増えている中で、仕事への影響は多大と言えます。

    フェムテックをうまく活用することで、日々の生活をより豊かに送ることができるでしょう。

    体育座りをしながらスマホを操作するトレーニングウェアとワイヤレスイヤホンを着用している女性

    更年期女性のフェムテックはどのようなものがある?

    フェムテックは女性のライフステージにより、さまざまなものがあります。
    ここからは気軽に始められるフェムテックを紹介します。
    気になるものがあればぜひ取り入れてみてください。

    フェムテックサービス

    フェムテックサービスを活用することで、自分の状態を把握することができ、よりよいセルフケアにつながります。
    なかなか相談しづらい女性特有の健康課題も気軽に打ち明けやすい特徴があります。

    【フェムテックサービスの紹介】

    ホルモン検査キット『Menopause Check(更年期)』

    このサービスは、更年期症状をセルフチェックできるサービスです。
    ホルモン検査をすることで、気になる症状が更年期に関連しているものなのか、自分で確認できます。
    『Menopause Check(更年期)』 はこちら

    膣内菌検査キット『ビズジーン フェムテスト ~ラクトバチルス~』

    検体を自分で採取し、膣内環境を知ることができます。病院を受診する前にセルフチェックできるため、まずは自分の状態を知っておきたいという方にもおすすめです。
    『Femtestラクトバチルス』 はこちら

    更年期セルフケアアプリ『Her life』

    35歳以上の女性を対象にしたセルフケアアプリです。
    更年期特有の症状を記録したり、それぞれに合ったケアを提案してくれます。
    また、同じ更年期のユーザーや専門家とやり取りできるため、相談や情報共有もできます。
    『Her life』はこちら

    更年期を迎えた男女が読めるメディアサイト『TRULY 』

    更年期特有の悩みに答える更年期専用フェムテックサービスです。
    医師や専門家監修の信頼性の高い情報が得られるため、正しい知識を得るために最適なサービスです。
    『TRULY』はこちら

    骨盤底筋ケア

    骨盤底筋のトレーニングを習慣化することにより尿もれの改善が期待できます。
    妊娠出産により変化した骨盤内の臓器脱の予防にもつながるため、骨盤底筋のケアは早めに始めましょう。

    【骨盤底筋ケアの紹介】

    骨盤底筋トレーニング

    立つ・座る・寝ているときでも「しめる」「ゆるめる」を意識して膣まわりを動かします。
    通勤中や立ち仕事の合間などにもキュッと引き締めることでトレーニングになります。
    ポイントは毎日続けることです。

    骨盤底筋トレーニングアイテム『ケーゲルベル』

    骨盤底筋訓練器具として国内で認可済みの医療機器です。
    1回5分、週3回自宅で手軽にできます。
    『Kegelbell』はこちら

    フェムゾーンの保湿アイテム

    更年期女性は女性ホルモンの減少によりフェムゾーンが乾燥します。
    膣だけでなく、外陰部まで乾燥するため、性交痛の原因になることもあります。それだけでなく、乾燥から違和感やかゆみを感じることもあるでしょう。

    フェムゾーンは敏感なので、ボディ用ではなく、フェムゾーン専用の保湿ケアアイテムがおすすめです。
    オイルなどを用いて保湿することで、乾燥によるトラブルを予防できます。

    【保湿アイテムの紹介】

    低刺激マッサージオイル『ワフィト インティメイト オイル』

    低刺激設計のフェムゾーン専用オイルです。植物由来成分で膣にやさしく安心して使用できます。
    『Waphyto インティメイト オイル』はこちら

    オーガニック100%オイル『センシュアル マッサージオイル』

    オーガニック100%のマッサージオイルです。浸透性が高くしっとり潤いを与えます。
    『JOHN&MARY エナ センシュアル マッサージオイル』はこちら

    更年期の悩みにフェムテックを活用しよう!

    白いシャツを纏い笑顔を向ける中年層の四人の女性

    更年期女性が活用できるフェムテック商品やサービスはたくさんあります。
    それぞれ特徴があるため、自分のお悩みにあったものを取り入れ、積極的に活用しましょう。
    人生100年時代と言われる今、自分のカラダとココロをケアしてあげられるのはあなた自身です。
    フェムテック商品やサービスを取り入れて、快適な生活を送りましょう。

    この記事を書いた人

    odoriba編集者サムネイル

    オドリバ編集部

    「オドリバ」は女性の悩みに寄り添うメディア。性・カラダ・こころをメインテーマに、ライフステージを駆け上がる女性たちがひと休みできる「踊り場」のように、こころの拠り所になることを目指し誕生しました。

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