お花や果実を持つイキイキした中年の女性たち

フェムテックで更年期の不調を乗り越える!最新テクノロジーを活用した健康管理法

2024.08.13

なんだか疲れやすい、イライラする、急に汗が吹き出す——そんな不調を感じていませんか?もし40代・50代なら、それは更年期の始まりかもしれません。

「でも、更年期ってどう対処すればいいの?」

そんな疑問を持つあなたにこそ知ってほしいのが、フェムテック(Femtech)
NHKや日経ウーマンなど、多くのメディアで取り上げられ、女性の健康課題を解決するテクノロジーとして注目を集めています。
最新のテクノロジーを活用することで、更年期の体調管理がぐっと楽になります。

この記事では、フェムテックを活用した更年期対策を詳しく紹介。「なんとなく不調」を放置せず、自分に合ったケアを見つけるヒントをお届けします!

フェムテックとは?更年期の悩みを解決する新時代のテクノロジー

タブレットを操作する女性の手元

更年期の不調に悩んでいる女性は少なくありませんが、実は近年、フェムテック(Femtech)を活用すれば、これらの悩みを軽減できる可能性があります。では、そもそもフェムテックとは何なのでしょうか?

フェムテックとは?女性の健康を支えるテクノロジー

フェムテック(Femtech)とは、「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語で、女性特有の健康課題を解決するためのテクノロジーや製品、サービスを指します。

例えば、生理周期を記録できるアプリや、骨盤底筋を鍛えるデバイス、オンラインで更年期相談ができるサービスなど、女性特有の健康課題をサポートするテクノロジーが次々と登場しています。

女性の健康に対する意識を高め、簡単で効果的な健康管理など、女性の生活の質を向上させることが目的です。
特に更年期においては、体調の変化が著しく、毎日の生活に影響を及ぼします。そこで、フェムテックを活用することで、自分の体調を可視化し、適切なケアを行うことが可能になります。

なぜ今、フェムテックが注目されているのか?

フェムテックは元々、生理や妊活、不妊治療などの分野で広がりを見せていましたが、最近では更年期ケアへの活用も進んでいます。その背景には、女性の社会進出や健康管理の意識の高まりが関係しています。

女性の社会進出による意識の変化、更年期ケアがより重要に

近年、女性が活躍する場が広がり、長く働くことが当たり前になりました。しかし、更年期による体調不良は仕事のパフォーマンスに影響を与えることも。

・「更年期の影響で集中できず、仕事に支障が出た」
・「体調が不安定で、昇進の話を断った」
・「なんとか乗り越えようとしたが、結局退職してしまった」

こうした声は決して珍しくなく、フェムテックを活用して更年期の不調を軽減し、仕事や日常生活の質を向上させる ことが求められています。
現状を改善するため、「フェムケア」や「フェムテック」に期待が集まっているのです。

女性特有の健康課題に対する経済的損失

更年期や女性特有の健康課題は個人の問題にとどまらず、社会全体の経済損失 にもつながっています。

経済産業省の調査によると、女性特有の健康課題による労働損失は約3.4兆円。
更年期の症状が悪化すると、仕事を休む回数が増えたり、最悪の場合は退職につながることもあります。

このため、多くの企業がフェムテックを活用した健康経営に注目し、女性が働きやすい環境を整える動きが広がっています。

国や自治体もフェムテック市場を後押し

フェムテックの成長を支えているのは、企業だけではありません。国や自治体もフェムテックの普及を後押ししています。

特に経済産業省は「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金制度」を導入し、フェムテック関連の事業に対して最大500万円の補助金を支給 する制度を設けています。

また、一部の自治体では、フェムテックを活用した健康支援プロジェクトを進めており、今後さらにフェムテックの普及が加速していくと考えられています。

フェムテックは「更年期を我慢する時代」の終わりを告げる

かつて、更年期や女性特有の健康課題は「耐えるもの」と考えられていました。しかし、今は違います。

テクノロジーの進化により、更年期の不調を管理し、軽減する手段が増えている のです。フェムテックを上手に活用すれば、「更年期=つらい時期」ではなく、自分の体を知り、より快適な生活を送るための準備期間 と捉えることができるでしょう。

次は、更年期に現れる代表的な症状と、それに対してフェムテックがどのように活用できるのか を詳しく紹介していきます。

更年期に現れる症状とフェムテックでできること

扇風機で顔に風を当てる女性

更年期を迎えると、今まで経験したことのない体調の変化に戸惑うことが増えます。しかし、一つひとつの症状を理解し、適切に対処すれば、必要以上に苦しむことなく快適に過ごすことが可能です。

ここでは、更年期によく見られる症状と、それに対してフェムテックを活用した対策を紹介します。

更年期の定義

閉経前、閉経後の5年ずつを合わせた計10年間を「更年期」と呼びます。
女性ホルモンのエストロゲンが閉経により減少することで起こり、更年期世代は40〜50代が多いでしょう。

誰でも更年期は訪れますが、閉経年齢によるため、時期はさまざまです。

更年期に起こる主な症状とは?

更年期の症状は人それぞれですが、大きく分けると「身体的な症状」と「精神的な症状」に分けられます。

身体症状

  • ほてり・ホットフラッシュ(突然の発汗、のぼせ)
  • めまい・動悸(血流の変化による不安定な感覚)
  • 倦怠感・疲れやすさ(ホルモンバランスの乱れによる体力低下)
  • 頭痛・肩こり・関節痛(女性ホルモンの減少による筋肉・骨の衰え)
  • 尿もれ・頻尿(骨盤底筋の衰えによる膀胱機能の変化)

精神症状

  • イライラ・情緒不安定(ホルモン変化による脳への影響)
  • 不眠・寝つきが悪くなる(自律神経の乱れが原因)
  • 集中力低下・物忘れが増える(ホルモン低下による脳の働きの変化)

ほてりやのぼせなどが多く、精神面の不調も多くみられます。
更年期症状は社会生活に支障をきたすこともあります。
自分は無関係だと思わず、自分のカラダとしっかり向き合いましょう。

フェムテックでできる更年期対策とは?

体育座りをしながらスマホを操作するトレーニングウェアとワイヤレスイヤホンを着用している女性

フェムテックは女性のライフステージにより、さまざまなものがあります。
ここからは気軽に始められるフェムテックを紹介します。
気になるものがあればぜひ取り入れてみてください。

フェムテックサービス

フェムテックサービスを活用することで、自分の状態を把握することができ、よりよいセルフケアにつながります。
なかなか相談しづらい女性特有の健康課題も気軽に打ち明けやすい特徴があります。

① ホルモンバランスをチェックする「検査キット」

更年期の症状は、ホルモンの変化によって引き起こされることが多いため、まずは自分のホルモンバランスを知ることが大切 です。

  • ホルモン検査キット『Menopause Check(更年期)』

    このサービスは、更年期症状をセルフチェックできるサービスです。
    ホルモン検査をすることで、気になる症状が更年期に関連しているものなのか、自分で確認できます。
    『Menopause Check(更年期)』 はこちら

  • 腟内菌検査キット『ビズジーン フェムテスト ~ラクトバチルス~』

    検体を自分で採取し、腟内環境を知ることができます。病院を受診する前にセルフチェックできるため、まずは自分の状態を知っておきたいという方にもおすすめです。
    『Femtestラクトバチルス』 はこちら

② 更年期のセルフケアをサポートする「アプリ・サイト」

最近は、更年期の症状を記録したり、専門家のアドバイスを受けられるアプリが登場しています。

  • 更年期セルフケアアプリ『Her life』

    35歳以上の女性を対象にしたセルフケアアプリです。
    更年期特有の症状を記録したり、それぞれに合ったケアを提案してくれます。
    また、同じ更年期のユーザーや専門家とやり取りできるため、相談や情報共有もできます。
    『Her life』はこちら

  • 更年期を迎えた男女が読めるメディアサイト『TRULY 』

    更年期特有の悩みに答える更年期専用フェムテックサービスです。
    医師や専門家監修の信頼性の高い情報が得られるため、正しい知識を得るために最適なサービスです。
    『TRULY』はこちら

骨盤底筋ケア

骨盤底筋のトレーニングを習慣化することにより尿もれの改善が期待できます。
妊娠出産により変化した骨盤内の臓器脱の予防にもつながるため、骨盤底筋のケアは早めに始めましょう。

③ 骨盤底筋を鍛えて尿漏れを予防する「トレーニング・アイテム」

更年期を迎えると、骨盤底筋の衰えによって尿漏れや頻尿の悩みが増えます。こうした問題には、骨盤底筋を鍛えるフェムテック商品が有効です。

  • 骨盤底筋トレーニング

    立つ・座る・寝ているときでも「しめる」「ゆるめる」を意識して腟まわりを動かします。
    通勤中や立ち仕事の合間などにもキュッと引き締めることでトレーニングになります。
    ポイントは毎日続けることです。

  • 骨盤底筋トレーニングアイテム『ケーゲルベル』

    骨盤底筋訓練器具として国内で認可済みの医療機器です。
    1回5分、週3回自宅で手軽にできます。
    『Kegelbell』はこちら

    • フェムゾーンの保湿アイテム

      更年期女性は女性ホルモンの減少によりフェムゾーンが乾燥します。
      腟だけでなく、外陰部まで乾燥するため、性交痛の原因になることもあります。それだけでなく、乾燥から違和感やかゆみを感じることもあるでしょう。

      フェムゾーンは敏感なので、ボディ用ではなく、フェムゾーン専用の保湿ケアアイテムがおすすめです。
      オイルなどを用いて保湿することで、乾燥によるトラブルを予防できます。

      ④ フェムゾーンの乾燥を防ぐ「保湿ケアアイテム」

      更年期になると、女性ホルモンの減少により腟の乾燥やかゆみ、性交痛が起こりやすくなります。そこで、フェムゾーン専用の保湿アイテムが役立ちます。

      フェムテックを活用して更年期を前向きに乗り越える方法

      ピンクの背景に半分に切った四種類の果物を横一列に並べた写真

      更年期は決してネガティブな時期ではなく、自分の体と向き合い、新しいライフスタイルを築くチャンスでもあります。フェムテックを上手に取り入れながら、更年期をポジティブに乗り越える方法を具体的に見ていきましょう。

      ① 自分の体を知ることから始める

      更年期の症状は人によって異なり、「ホットフラッシュがひどい人もいれば、精神的な不調が強く出る人もいる」など、感じる不調はさまざまです。そのため、まずは自分の体がどのような状態にあるのかを知ることが大切 です。

      フェムテックを活用した自己チェック方法

      ホルモン検査キットを利用する
       → ホルモンバランスを確認し、更年期の進行度を把握。

      体調管理アプリで記録する
       → 毎日の不調を可視化し、パターンを知る。

      婦人科での定期検診を受ける
       → 不調が続く場合は、医師の診察を受けて適切な治療を。

      体調を可視化することで、自分に合ったケア方法が見えてきます。

      ② 更年期の症状を和らげる生活習慣を取り入れる

      フェムテックを活用するだけでなく、生活習慣の見直しも大切 です。更年期の不調を軽減するための習慣を意識的に取り入れましょう。

      更年期におすすめの生活習慣

      バランスの取れた食事を心がける
       → 大豆イソフラボンやカルシウムを積極的に摂取。

      適度な運動を習慣化する
       → ヨガやウォーキングで血流を良くし、ストレスを軽減。

      ストレス管理を意識する
       → 瞑想や深呼吸を取り入れ、自律神経を整える。

      睡眠の質を上げる
       → 寝る前のスマホ使用を控え、快適な睡眠環境を整える。

      日常生活の中で意識的に取り組むことで、更年期の症状を緩和できる可能性が高まります。

      ③ フェムテックで手軽にセルフケアを

      生活習慣を整えながら、フェムテックを活用することで、より快適に更年期を乗り越えることが可能 です。

      セルフケアをサポートするフェムテックツール

      更年期専用アプリで体調管理
       → ホルモン変化を把握し、適切なケアを提案。

      骨盤底筋トレーニングアイテムを使用
       → 骨盤底筋を鍛え、尿漏れや頻尿を予防。

      フェムゾーン専用の保湿ケアを取り入れる
       → 乾燥やかゆみを防ぎ、快適なフェムケアを実現。

      「更年期だから仕方ない」と諦めるのではなく、今の時代だからこそ使えるテクノロジーを活用して、より快適な毎日を手に入れましょう!

      更年期をフェムテックでポジティブに過ごすそう

      白いシャツを纏い笑顔を向ける中年層の四人の女性

      更年期は、人生の新たなステージへの移行期でもあります。この時期をネガティブに捉えるのではなく、「自分の体と向き合い、より健康的な生活を手に入れる機会」 と考えてみてください。

      フェムテックを取り入れることで、更年期の悩みを軽減し、仕事や趣味、家族との時間をより充実させることが可能です。

      「少しでも楽に過ごせるなら試してみよう」——そんな気持ちで、フェムテックを日常に取り入れてみませんか?
      人生100年時代と言われる今、自分のカラダとココロをケアしてあげられるのはあなた自身です。
      あなたに合ったケアを見つけて、更年期を前向きに乗り越えましょう!

この記事を書いた人

オドリバ編集部サムネイル

オドリバ編集部

「オドリバ」は女性の悩みに寄り添うメディア。性・カラダ・こころをメインテーマに、ライフステージを駆け上がる女性たちがひと休みできる「踊り場」のように、こころの拠り所になることを目指し誕生しました。

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