長袖の赤いブラウスを着用した女性が袖で鼻口あたりを隠す写真

生理のにおいが気になる!対策とケアの方法を紹介

2024.11.01
この記事のポイント
  • 生理中のにおいの原因
    原因1:経血が酸化し、においのもととなる雑菌が繁殖するため
    原因2:生理中の黄体ホルモンの増加によって、体温上昇や汗・皮脂分泌が増えるため

  • 生理中のにおい対策
    においが気になっても、周りにバレる可能性は低いです。簡単にできる対策としては、ナプキンをこまめに交換し、フェムゾーンを清潔に保ち、通気性のいい下着や衣類を着用することが挙げられます。

  • フェムケアアイテムも活用しよう!
    フェムゾーン用のふき取りシートや、消臭効果があるナプキン、消臭ミストなどは生理中のにおい問題を助けてくれるアイテムです。コンパクトなものが多く、外出先でも簡単にフェムケアができます。
  • 生理中のにおいが気になるという人は多いのではないでしょうか。
    トイレのタイミングだけでなく、日常生活のふとした時に、においが気になる、まわりの人ににおいがバレないかな?と不安に思う方もいるでしょう。
    なぜ生理中のにおいが気になってしまうのでしょうか。
    この記事では、生理中のにおいが気になる原因と対策についてご紹介します。

    生理中のにおいが気になる原因は?

    ジーンズを着用した女性が子宮あたりに手を置いた下腹部の写真

    生理中のにおいの原因は経血(出血)ですが、実は経血自体ににおいはありません。
    では、においが気になる原因は何なのでしょうか。

    雑菌によるもの

    経血は出てすぐにはにおいません。
    しかし、出血した後、時間が経つと空気に触れる時間が長くなり、酸化します。
    酸化すると雑菌が繁殖し、においの原因になります。

    長時間同じナプキンやタンポンを使用している場合も、においが強くなりやすいため、注意が必要です。

    とくに、タンポンを長時間使用すると、TSS(トキシックショック症候群)になるリスクがあります。
    TSSは、非常にまれな病気ですが、かかってしまうと、短時間で急速に深刻な状態を引き起こす病気です。
    誰でもかかる可能性がある病気ですが、TSSの半数はタンポンを使用している女性と言われています。

    長時間使用したり、タンポンを取り出し忘れたりすると、膣内で雑菌が繁殖する可能性があるため、使用時間の目安は守り、定期的に交換しましょう。

    ホルモンバランスによるもの

    生理中は女性ホルモンのバランスが変化し、排卵から生理が始めるまでは、妊娠に備えて、黄体ホルモン(プロゲステロン)が増えます。

    黄体ホルモンが増えると、体温が上がり、汗や皮脂の分泌が増えるため、その結果体臭が強くなるのです。

    また、妊娠しなかった場合は、粘り気の強いおりものが出ることがあります。そのため、普段よりにおいが強く感じることもあるでしょう。

    生理中のにおいがまわりにバレる可能性はある?

    周りに人がいる環境で緊張して足を抱えて座っている女性

    生理中のにおいが気になる場合、まわりの人に生理中とバレてしまわないかな?と不安に思う方もいるかもしれません。
    まわりの人ににおいがバレる可能性はあるのでしょうか。

    においがまわりにバレることはほとんどない

    基本的に、においがまわりにバレる可能性はほとんどありません。
    生理中はホルモンバランスが乱れることで、嗅覚が敏感になっていることもあります。
    そのため、学校や仕事中など、においを気にしすぎる必要はないでしょう。

    もし、ナプキンやタンポンを交換するタイミングでにおいが気になっていても、日常生活でまわりの人にわかることはほとんどないので、安心してください。

    すぐにできる!生理中のにおい対策

    さわやかなブルーバックに携帯用ミストを持つ女性の手元

    まわりの人にバレなくても、におい対策はできるだけしたいと考える方も多いでしょう。生理中のにおい対策はどのようなものがあるのでしょうか。ここからは具体的なにおい対策を紹介します。

    ナプキンをこまめに交換する

    まず大切なことはナプキンをこまめに交換することです。
    経血は約15分で酸化がはじまると言われています。
    そのため、長時間同じナプキンを使用することで酸化し、雑菌が繁殖し、においの原因になります。

    忙しかったり、交換のタイミングがなかなか取れなかったりすることもあるかもしれませんが、できるだけトイレのたびに、こまめに交換することが大切です。

    フェムゾーンをいつも清潔にする

    次に大切なことはフェムゾーンをいつも清潔に保つことです。フェムゾーンの清潔を保つために、洗いすぎる方がいますが、洗いすぎはよくありません。

    フェムゾーンの必要な菌まで洗い流してしまい、かえってトラブルになることもあります。
    洗う時はフェムゾーン専用のアイテムを使ってやさしく洗い流しましょう。

    また、生理中は経血で汚れるだけでなく、ナプキンなどでムレるため、菌が繁殖しやすいです。

    外出時は、トイレのビデ機能を使った後、ペーパーでやさしく拭き取るといいでしょう。
    ただ、トイレに設置されているビデは水道水なので、外側だけを洗うようにし、膣内を洗わないようにしましょう。

    ビデがない場合は、使い捨てビデやフェムゾーン用の拭き取りシートを持ち歩き、丁寧に拭き取るのがおすすめです。
    経血の付着を防ぐことで、雑菌が繁殖しにくくなります。
    におい予防だけでなく、快適に過ごすことができます。
    種類もさまざまあるので、自分にあったものを選びましょう。

    ・使い捨てビデ / Cepee プチシャワー・セペ
    ・拭き取りシート / ソフィ デリケートウェットシート

    通気性のいい下着や生理用品を選ぶ

    フェムゾーンがムレると雑菌が繁殖し、においの原因になります。そのため、できるだけ通気性のいい下着を選びましょう。素材は、綿やシルクがおすすめです。

    また、生理中は下着だけでなく洋服も工夫することで、においやムレをやわらげられます。

    モレ予防にはパンツスタイルが安心ですが、におい対策としてはパンツよりスカートの方が通気性がいいため、おすすめです。

    生理用品も、通気性のいいものもあるため、機能面を見て選んでみてもいいでしょう。

    消臭効果のあるナプキンを使用する

    ナプキンにもさまざまな種類があり、今は消臭効果のあるナプキンもあります。
    完全に生理中のにおいをとることは難しいですが、普通のナプキンに比べると消臭効果を実感できるでしょう。

    普段使用しているものから対策をしたいと考えている方は、消臭効果のある商品を活用することもおすすめです。

    ・消臭ナプキン/ ロリエ しあわせ素肌 消臭プラス

    消臭ミストを使う

    消臭ミストはトイレ後に使用することで、においを軽減できます。
    コンパクトで持ち運びも便利ですし、
    トイレの時にささっと使えるものも多いため、生理中にぜひ活用したいアイテムです。

    ・消臭ミスト/ and migu 薬用フェムケアジェルスプレー

    生理前にできる!においを軽減する予防法3選

    生理中のにおい対策だけでなく、まずにおいが発生しないように予防することも大切です。
    ここからは生理前にできる予防方法を紹介します。

    フェムゾーンを清潔に保つ

    まず、フェムゾーンを清潔に保つことが大切です。
    においの原因になる汗や皮脂が少しでも軽減できるよう、膣の表面をシャワーやビデを使って、汚れを洗い流しましょう。

    外出中などで難しければ拭き取りでもOKです。
    生理中でもより快適に過ごせるように、できるだけフェムゾーンは清潔に保ちましょう。

    アンダーヘアの脱毛をする

    フェムゾーンの清潔を保つためにアンダーヘアの脱毛もおすすめです。
    経血がアンダーヘアにつくと、拭き取りが難しく、においの原因になります。

    アンダーヘアを短く切ったり、シェービングをしたりする場合は、アンダーヘア用のシェーバーを使用しましょう。
    また、VIO脱毛をするとアンダーヘアをキレイに処理できるだけでなく、肌を傷つけないためおすすめです。

    食生活を見直し腸内環境を整える

    食べ物で腸内環境を整えることも大切です。
    排卵後、生理前になると女性ホルモンの影響で腸の動きが鈍くなります。
    その結果、便通が悪く、腸内環境が悪くなり、体臭がきつくなることがあります。
    また、肉やチーズなどの動物性たんぱく質などを食べすぎると、体臭がきつくなりやすいため、納豆やヨーグルトなどの発酵食品を積極的にとるといいでしょう。
    他にも、わかめやひじきなどの海藻類、きのこや豆類などは食物繊維を多く含むため、意識してとることをおすすめします。食物繊維をとることで、腸内環境を改善し、体臭対策につながります。

    こんな症状があるときは婦人科へ

    生理中に酸化したナプキンやフェムゾーンから少しにおいがすることはありますが、生理中にいつもと違う症状があるときは、婦人科で相談することが大切です。
    では、婦人科の受診が必要なのはどのような場合なのか、解説します。

    普段よりもにおいがかなり強い

    まず、普段よりもかなりにおいが強い場合です。
    長時間ナプキンを当てていたなど、思い当たる原因がある場合は、それほど心配する必要はありません。

    ただ、普段よりかなりにおいが強く、思い当たる原因がない場合は、性感染症などが考えられます。まずは婦人科で相談してみましょう。

    おりものの量や色が普段と違う

    おりものの量や色が普段と違う場合は、なんらかの病気が隠れていることもあります。
    女性の体は繊細なので、毎月同じようなおりものの量が出るわけではありません。体調によって多少変化します。

    しかし、おりものが明らかに量が増えたり、普段は透明〜白色なのに、緑色など色がついているという場合は注意が必要です。
    その場合は、すぐに一度婦人科へ相談しましょう。

    生理中のにおい対策をしてブルーな日も快適に過ごそう

    カジュアルなパンツスタイルの多人種の3人の女性たちが仲良く映る様子

    生理中のにおいについて、まわりはそれほど気になっていません。
    ただ、イヤなにおいが気になる場合は予防をし、フェムゾーンをケアしてあげると軽減できます。
    生理中のにおい対策のアイテムもたくさんあるので、活用してみてもいいでしょう。

    この記事を書いた人

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    オドリバ編集部

    「オドリバ」は女性の悩みに寄り添うメディア。性・カラダ・こころをメインテーマに、ライフステージを駆け上がる女性たちがひと休みできる「踊り場」のように、こころの拠り所になることを目指し誕生しました。

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