「なんでわかってくれないの?」「どうして私の気持ちに気づいてくれないの?」
恋愛や人間関係で、そんなもどかしい気持ちになったことはありませんか?
実は私も以前は、「察してほしい」「分かってほしい」と思う気持ちばかりが強くて、なかなか思うような関係を築けずにいました。でも、ある日気づいたんです。
愛される女性は”分かってもらえるのを待つ”のではなく、「私はこういう人間です」と、自分の取扱説明書を差し出せる人だということを。
何が嬉しくて、どこで傷ついて、何に安心するのか。
それを自分で理解し、優しく伝えられる女性は、男性からすると驚くほど分かりやすくて、愛しやすい存在なんです。
今日は、そんな「自分の取扱説明書」の作り方を、具体的にお伝えしていきます。
なぜ本音がわからないと愛されにくいのか
愛されるコミュニケーションに必要なのは、まず【自分の本音がわからない】状態を終わらせることです。
「なんかモヤモヤするけど、何がイヤなのかわからない」
「どうして悲しいのか、自分でもうまく説明できない」
こんな状態では、当然、相手にも伝わりませんよね。
察してもらうのは実は「重い」こと
私たちは無意識に「察してほしい」と思ってしまいがちですが、これって男性にとってはかなり重圧なんです。
なぜなら、
でも、自分の本音を知って男性に伝えることができれば、
「察してほしい」から「こうしてほしい」に変わり、関係は驚くほどスムーズになります。
自分の本音を知ることで変わること
【After(本音がわかる状態)】
自分の取扱説明書を作る3つのメリット
「取扱説明書なんて、なんだか機械的で冷たい感じがする…」
そう思う方もいるかもしれません。
でも実際に作ってみると、これが驚くほど温かい関係を築くためのツールになるんです。
自分を理解し、それを相手に伝えることで生まれる変化は、想像以上に大きなもの。
具体的にどんなメリットがあるのか、見ていきましょう。
メリット1:すれ違いが減る
たとえば、「仕事が忙しいときは連絡を減らしたい」と知らせておけば、相手は"嫌われたのかな?"と不安にならずに済みますよね。
逆に、事前に共有していないと「冷たくなった」と誤解され、不要なケンカにつながることも。
お互いの「当たり前」が違うからこそ、あらかじめ伝えておくことで誤解を防げるんです。そのためにはまず、自分が自分を理解してあげること。
メリット2:お互いが安心できる
もしあなたが「落ち込んでいるときは、そっとハグしてくれると安心する」と具体的に要望を伝えることができたら、相手は迷わず行動できます。
自分も相手も、"どう接すればいいか"という不安が減り、関係が安定します。
境界線(自分が「ここまではOK、ここからは嫌」という心の線引きのこと)と
安心ポイント(自分が「これをしてもらえると心が落ち着く」という具体的な行動や言葉のこと)
が明確になることで、お互いが自然体でいられる関係が築けるのです。
メリット3:愛されやすくなる
人は、わかりやすい人を大切にしやすいもの。
例えば「急な予定変更が苦手」と伝えておけば、相手は配慮してくれるようになり、その思いやりが信頼と愛情を深めます。
つまり、相手がこちらの取扱説明書を理解して行動してくれると、その行為自体が「大事にされている」という安心感や信頼感につながり、結果的に愛情も深まる。
このように、相手にとって「接しやすい人」になることで、自然と大切にされる存在になれるんです。
これは恋愛だけでなく、友人関係や職場でも同じです。「この人とはどう付き合えばいいか」が明確になることで、余計なストレスや誤解が減り、自然と良い関係が育っていきます。
【実践編】取扱説明書の作り方5ステップ
それでは、実際に自分の取扱説明書を作ってみましょう!1回で一気に完成させることはほぼ不可能なので
スマホのメモ機能などを使って、思いついた時に追記していくのがおすすめです。
ステップ1:嬉しいことリストを作る
「これをしてもらえると心から嬉しい!」を思いつくままに書き出します。
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例:
- メッセージの返信が早い
- 小さな変化に気づいてくれる(髪型、ネイル、服装など)
- 「お疲れさま」と声をかけてくれる
- 一緒にいる時、スマホを触らずに話を聞いてくれる
- 私の好きな食べ物を覚えていてくれる
- 予定を立てる時、私の意見も聞いてくれる
-
書き出すコツ:
- 恋愛に限らず、友人や家族との関係も含めて考える
- 過去に「嬉しかった」と感じた瞬間を思い出す
- 小さなことでもOK(「ドアを開けて待っていてくれる」など)
ステップ2:傷つくことリストを正直に書く
「これをされると心が沈んでしまう」を素直に書き出しましょう。
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例:
- 約束を守らない(時間に遅れる、ドタキャンなど)
- 忙しさを理由に長期間連絡を絶つ
- 人前で私を否定したり、からかったりする
- 私の話を聞かずにアドバイスを始める
- 感情的に怒鳴る
- 私の大切な人(家族・友人)を悪く言う
-
注意点:
- 「わがまま」と思わずに、素直な気持ちを書く
- 相手を責めるのではなく、自分の感情として捉える
ステップ3:安心できることリストを作る
「これをしてくれると心が落ち着く」という行動や言葉を書きましょう。
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例:
- 不安な時に「大丈夫?」と声をかけてくれる
- 静かに抱きしめてくれる
- 話を最後まで聞いてから意見を言ってくれる
- 「味方だよ」と言葉で伝えてくれる
- 一緒にいる時間を大切にしてくれる
- 私のペースに合わせてくれる
ステップ4:大切にしている価値観を明確にする
恋愛や生活で絶対に外せない軸を整理します。
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例:
- お互いを一人の人間として尊重する
- 嘘をつかない、隠し事をしない
- 困った時は支え合う
- お互いの成長を応援し合う
- 感謝の気持ちを言葉で伝え合う
- プライベートな時間も大切にする
- 私のペースに合わせてくれる
ステップ5:苦手・避けたいことを整理する
関係を壊さないためにも、あらかじめ共有しておきたいことをリストアップ。
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例:
- 過度な束縛(GPS確認、交友関係への干渉など)
- 感情的な言い合い(冷静に話し合いたい)
- お金に関するルーズさ
- 清潔感のなさ
- ギャンブル
- 私の仕事や夢を軽視すること
愛される伝え方の5つのコツ
作った取扱説明書も、伝え方次第で相手の受け取り方が大きく変わります。
「押し付け」ではなく「お願い」として伝えることがポイントです。
コツ1:主語を自分にする
❌ NG例:「男性はこうするべき」「普通は○○でしょ」
⭕ OK例:「私は○○が好き」「私は○○が苦手なの」
コツ2:命令形は絶対に避ける
❌ NG例:「こうして!」「○○はダメ!」
⭕ OK例:「こうしてもらえると嬉しい」「○○は少し苦手なの」
コツ3:欠点もユーモアを交えて
例:
・「朝は機嫌が悪いです。コーヒーで起動します」
・「方向音痴なので、デート先までの送迎があると助かります」
・「甘いものを見ると理性が飛びます」
コツ4:理由も一緒に伝える
例:
・「連絡がないと不安になるの。大切な人だから、安心していたくて」
・「時間を守るのを大切にしているの。お互いを尊重し合いたいから」
コツ5:相手の取扱説明書も聞く
例:
・「私の取扱説明書をシェアしたけど、あなたはどんなことが嬉しい?どんなことが苦手?」
・一方的ではなく、お互いの説明書を交換することで、より深い理解が生まれます。
実際に使ってみよう!シーン別活用法
デートの時
彼への伝え方例:
「私、実は人混みが苦手で疲れやすいの。もし疲れた顔をしていたら、少し休憩を提案してもらえると嬉しい。遠慮しちゃうタイプだから」
喧嘩になりそうな時
自分の取扱説明書を思い出す:
「私は感情的になると冷静に話せないから、少し時間をもらって整理してから話し合おう」
関係が深まってきた時
お互いの説明書をアップデート:
「最近気づいたんだけど、私は○○されるとすごく安心するみたい。今度試してもらえる?」
よくある疑問と回答
Q1:「わがままだと思われませんか?」
A:伝え方次第です。「私はこういう人間です」を優しくシェアすることで、むしろ「正直で信頼できる人」という印象を与えられます。
わがままな人は、自分のことを客観視できていませんが、あなたは自分を理解している素敵な女性なんです。
Q2:「相手に合わせすぎて、自分がわからなくなってしまいます」
A:まさに取扱説明書が必要な状態です。一度立ち止まって「本当の自分」を見つめ直し、「これは譲れない」「これは大丈夫」という境界線を明確にしましょう。自分軸がしっかりしていると、適度な妥協も健全にできるようになります。
Q3:「相手が取扱説明書を聞いてくれません」
A:まずは小さなことから始めてみてください。「私、実は○○が苦手なの」程度の軽い情報から。それでも全く聞く耳を持たない相手なら、その関係性自体を見直すタイミングかもしれません。
【実体験】取扱説明書で変わった私の恋愛
私自身、以前は「察してほしい」タイプでした。
彼が私の誕生日を忘れた時、あまりにも悲しくて、「普通覚えているでしょ!」と心の中で怒り、それを察してもらえないことにまた腹を立てる…そんな悪循環を繰り返していました。
でも取扱説明書を作ってから、「私、記念日をとても大切にするタイプなの。カレンダーに入れておいてもらえると嬉しい」と素直に伝えるようになりました。
すると彼から「そっか、大切にしているんだね。今度からちゃんと覚えておく」と言ってもらえて、それ以来、小さなお祝いも忘れずにしてくれるようになったんです。
察してもらうのを待つより、伝える方がずっと早くて確実だということを、身をもって実感しました。
まとめ:心地よい愛され方を見つけよう
自分の本音を知ることは、自分を大切にする第一歩です。
そしてそれを相手とシェアすることで、愛はもっと深く、もっと安定したものになります。
取扱説明書は一度作ったら終わりではありません。人は成長し、変化していくものだから、定期的に見直して、アップデートしていくことが大切です。
あなたも今日から、自分の取扱説明書を書きはじめてみませんか?
その一歩が、あなたと大切な人との関係を、もっと優しく、もっと心地よいものにしてくれます。
そして何より、自分自身をもっと好きになれるはずです。
愛される女性は、まず自分を理解し、大切にしている女性。
あなたもその仲間入りをして、本当の意味で愛される人になりましょう。
【特典】自分の取扱説明書ワークシート
記事を読んだあなたに、すぐに実践できるワークシートをプレゼント!
このテンプレートに沿って書いていけば、あなただけの取扱説明書が完成します。
自分の取扱説明書テンプレート
1. 基本情報
ニックネーム(呼ばれたい名前):_________
性格をひとことで言うと:___________
2. 嬉しいこと(されると元気が出る)
例:褒めてもらえる
例:メッセージにすぐ返事がある
例:小さな変化に気づいてもらえる
3. 傷つくこと(避けてほしいこと)
例:約束を守らない
例:気持ちを無視される
例:忙しいからと理由もなく連絡を絶つ
4. 安心できること(そばにいると落ち着く行動)
例:「大丈夫?」と声をかけてくれる
例:抱きしめてくれる
例:話を最後まで聞いてくれる
5. 大切にしている価値観
例:お互いを尊重する
例:嘘をつかない
例:感謝を伝える
6. 苦手・避けたいこと
例:束縛
例:感情的に怒鳴る
例:否定から入る会話
7. 特記事項(ユーモアOK!)
例:朝は機嫌が悪いのでコーヒー必須
例:お腹が空くと元気がなくなる
例:映画を見るときは話しかけないでほしい
書き方のコツ
欠点も包み隠さず書くことで、相手にとって接しやすい人に
完璧を装うより、弱い部分も含めて伝える方が親しみやすさが生まれます!
できるだけ短く具体的に
「優しくしてほしい」より「疲れている時は『お疲れさま』と声をかけてほしい」の方が相手にとってわかりやすい!
ユーモアを交えると、渡したときの空気がやわらかくなります
重い話になりがちな内容も、クスッと笑えるポイントがあると受け取りやすくなります!
活用のヒント
このワークシートを使って、あなただけの取扱説明書を完成させてくださいね。
きっと大切な人との関係が、もっと心地よいものになるはずです。
この記事が少しでもあなたのお役に立てたら嬉しいです。素敵な関係を築いていく応援をしています!