手をつないだり、抱きしめ合ったり、二人きりになると恋人のように甘えてきたり。
こんなにも距離が近いのだから、きっと私のことが好きなのだろうと思う。
それなのに、「付き合おう」という言葉はない。関係について尋ねても、はっきりした答えを避けられてしまう。
そんな曖昧な関係のなかにいると、楽しい時間を過ごしたはずなのに、帰り道で急に寂しくなることがあります。
「私たちって、結局どういう関係なんだろう」
「彼は私のことを、本当はどう思っているの?」
「待っていれば、いつか恋人になれるのかな」
いちゃいちゃしたがる男性には、あなたへの好意がある可能性もあります。しかし、親密な行動があることと、恋人として関係を築く意思があることは、必ずしも同じではありません。
この記事では、いちゃいちゃしたがるのに付き合おうとしない男性の心理と、曖昧な関係に悩んだときに大切にしたい視点を考えていきます。
いちゃいちゃしたがるのに付き合わない男性心理
もちろん、男性の気持ちをひとつの理由だけで説明することはできません。性格や恋愛観、二人の関係性によっても異なります。
ここでは、考えられる代表的な心理を見ていきましょう。
あなたに好意はあるけれど、付き合う覚悟がない
あなたと一緒にいると楽しい、触れ合いたい、特別な存在だと感じている。その意味では、好意を持っている可能性があります。
ただし、「好き」という気持ちがあっても、必ずしも交際を望むとは限りません。
恋人になれば、相手の気持ちと向き合ったり、時間をつくったり、今後の関係について考えたりする必要があります。その責任を負う覚悟までは持てず、心地よい部分だけを楽しんでいることもあるでしょう。
恋人という形に縛られたくない
交際という言葉に、束縛や義務を感じる人もいます。
過去の恋愛で傷ついた経験があったり、仕事や趣味を優先したかったりして、「親密にはなりたいけれど、恋人にはなりたくない」と考えているのかもしれません。
恋愛の形は人それぞれです。お互いが同じ関係を望み、納得しているのであれば、必ずしも一般的な恋人関係を選ぶ必要はありません。
しかし、片方だけが交際を望み、もう片方が曖昧な状態を保とうとしているなら、その違いは見過ごせない問題になります。
寂しさや甘えを満たしたい
誰かに触れてほしい、安心したい、自分を受け入れてほしい。そんな寂しさから、恋人のようなコミュニケーションを求める人もいます。
この場合、彼が求めているのは「あなたとの交際」というよりも、あなたといるときに得られる安心感かもしれません。
あなた自身への好意がないとは限りませんが、寂しいときだけ連絡してくる、都合のよい時間にしか会わないといった様子があるなら、彼の欲求を満たすためだけの関係になっていないかを考えてみてもよいでしょう。
付き合えるかどうかを見極めている
恋愛に慎重な男性の場合、時間をかけながら自分の気持ちを確かめている可能性もあります。
ただし、「慎重に考えていること」と「答えを出さずに相手を待たせ続けること」は同じではありません。
本当にあなたとの関係を大切に考えているなら、すぐに結論が出せなくても、今の気持ちや迷っている理由について話そうとする姿勢が見えるはずです。
交際せずに恋人のような時間だけを楽しみたい
残念ながら、恋人としての責任を負わずに、スキンシップやセックスだけを楽しみたいと考えているケースもあります。
「今は付き合う気がない」と言いながら、恋人のような振る舞いを続ける。こちらが離れようとすると優しくなるものの、関係を明確にする話には応じない。
このような状態では、彼の言葉よりも、継続的な行動を見ることが大切です。
「いちゃいちゃする=本命」とは限らない
恋人のように抱きしめられたり、優しい言葉をかけられたりすると、「こんなことをするのだから、私のことが好きなはず」と期待するのは自然なことです。
実際に、彼があなたに好意を持っている可能性は十分にあります。
けれども、ここで分けて考えたいのは、次の二つです。
(2)あなたと誠実な関係を築く意思があるかどうか。
好意があっても、自分の都合を優先する人はいます。あなたを失いたくないと思いながら、関係を明確にすることから逃げる人もいます。
そのため、スキンシップの多さだけではなく、次のような行動にも目を向けてみましょう。
- あなたの都合や気持ちを尊重しているか
- 会いたいときだけでなく、普段から関心を向けているか
- 約束を守ろうとしているか
- 関係についての話し合いから逃げないか
- あなたが嫌がることや不安になることを、無理に続けていないか
甘い言葉や触れ合いは、強い感情を生みます。しかし、関係の安心感をつくるのは、一時的な優しさではなく、日々の誠実な行動です。
彼の本音を見抜くより、自分の望みを確かめよう
曖昧な関係に悩んでいると、頭のなかが彼のことでいっぱいになります。
「彼は私を好き?」
「脈ありなの?」
「どうすれば付き合ってくれる?」
けれど、彼の本心を完全に見抜くことはできません。本人でさえ、自分の気持ちを整理できていないこともあるでしょう。
だからこそ、一度彼から意識を離し、自分自身に問いかけてみてください。
「私は、この関係を心から楽しめている?」
「会ったあと、満たされた気持ちと不安な気持ちのどちらが大きい?」
「私は、恋人になりたい? それとも今の関係でも幸せ?」
「この状態が半年続いても、自分を大切にできる?」
付き合わない関係そのものが、悪いわけではありません。大切なのは、その関係を二人とも本当に望んでいるかです。
あなたが恋人として大切にされたいと思っているなら、その望みを小さくしたり、「重いと思われたくないから」と隠したりする必要はありません。
曖昧な関係について話すときの伝え方
関係を確かめたいと思っても、「問い詰めているように受け取られたらどうしよう」と不安になるかもしれません。
そんなときは、彼の気持ちを問いただすよりも、自分の気持ちと希望を伝えてみましょう。
たとえば、次のような言葉です。
「一緒にいる時間は楽しいけれど、今の関係が曖昧なことに少し不安を感じている。私は、好きな人とは恋人として関係を築きたいと思っているの。」
あるいは、
「すぐに答えを出してほしいわけではないけれど、あなたが私たちの関係をどう考えているのか知りたい。」
ここで注目したいのは、彼がどんな答えを返すかだけではありません。
あなたの気持ちを受け止めようとしてくれるか。自分の考えを誠実に話してくれるか。二人にとって納得できる関係を一緒に考えようとしてくれるか。
その姿勢にも、彼があなたとの関係をどのように捉えているのかが表れます。
もし話をはぐらかされたり、あなたが不安を伝えた途端に責められたりするなら、それもひとつの答えかもしれません。
甘い時間よりも、自分が安心できる関係を選んでいい
いちゃいちゃする時間が幸せであるほど、その関係を失うことが怖くなるでしょう。
「今は付き合えなくても、いつか気持ちが変わるかもしれない」
「関係を確認したら、もう会えなくなるかもしれない」
そう思うと、聞きたいことを聞けず、自分の寂しさを我慢してしまうこともあります。
けれど、あなたが安心できる関係を求めることは、決してわがままではありません。
彼に好意があるかどうかだけでなく、その好意があなたを大切にする行動につながっているか。 二人の望んでいる関係が重なっているか。そこまで見つめてみてください。
彼の気持ちを尊重することと同じくらい、あなた自身の気持ちも尊重してよいのです。
恋人のような甘い時間があるからこそ見えにくくなる、本当の寂しさがあります。
その寂しさにふたをするのではなく、
「私はどんな関係なら、安心して笑っていられるだろう」
と自分に尋ねることが、あなたらしい恋愛を選ぶ第一歩になるのかもしれません。
あなたらしい恋、応援しています。
