パートナーの支配欲の強さに「これは性格というよりも、もしかして病気なのかも」と疑ったことはないでしょうか。支配欲が強いからといって病気とは限りませんが、その背景には複雑な心理が隠れていることがあります。
この記事では、支配欲の強い人の心理状態や病気との関係性、適切な関わり方や対処法についてお伝えします。
支配欲が強いのは病気?
パートナーの支配欲が強いからといって、必ずしも病気であるとは限りません。支配欲は性格や心理状態の傾向の1つで、誰にでも少なからずあるものです。
しかし、あまりにも度が過ぎる場合や、周囲との関係に支障が出ている場合は、何らかの精神的な疾患が関係している可能性もあります。
支配欲が強い人の特徴をチェックしよう
支配欲が強い人は、周囲を自分の思い通りにコントロールしようとする特徴があります。
たとえば、以下のような行動が見られることがあります。
このような行動が繰り返されると、相手との関係にストレスを感じてしまうケースもあるでしょう。
相手の行動がエスカレートしていないか、自分の気持ちや行動が制限されすぎていないか、冷静に振り返ってみることも大切です。
さらに詳しく「支配欲の強い男性の見分け方やかわし方」を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみましょう。
支配欲が強い人の心理とは?
支配的な行動の背景には、複雑な心理状態が隠れていることがあります。一見、強く見える態度には「自分は価値のない人間ではないか」「相手が離れていくのではないか」といった不安が潜んでいるのです。
そのため、相手をコントロールして安心しようとしたり、自分が優位に立つことでしか自信を保てなかったりします。
具体的には、以下のような心理状態が支配的な態度につながる場合があります。
- 劣等感や自己肯定感の低さ
- 他人から認められたい強い「承認欲求」
- 他人に裏切られるのではないかという「見捨てられ不安」
- 自分の感情や問題を他人のせいにする「他責思考」
- 相手の気持ちを尊重せず、自分の価値観を押し付ける
こうした思考パターンが原因となり、感情や行動が衝動的になりやすいとも言われています。
支配欲が強い場合に考えられる病気
支配欲の強さが日常生活に深刻な影響を与えている場合、次のような精神的な疾患が関係している可能性があります。
- 自己愛性パーソナリティ障害
- 境界性パーソナリティ障害
- 妄想性パーソナリティ障害
- 適応障害やストレス関連障害
ただし、診断には精神科や心療内科などの専門の医師による適切な評価が望ましいでしょう。以下、詳しく解説します。
自己愛性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害
妄想性パーソナリティ障害
適応障害やストレス関連障害
支配欲の強い人への対処法
支配欲の強い人と関わるときに大切なのは、「相手に振り回されず、自分の心と体を守る方法を最優先に考えること」です。
相手の全てを変えようとするのではなく、まずは「自分を守る方法」を見つけましょう。
ここでは、関係性をこじらせずに自分を守るための具体的な対処法をお伝えします。
心理的境界線(バウンダリー)をはっきりさせる
「ここから先は譲れない」「踏み込まれたくない」という相手との心理的な境界線を明確にしましょう。
たとえば、「人格を否定するような言葉は受け入れない」「プライベートな時間への過度な干渉は断る」など、自分なりのルールを設定します。
自分は影響を受けないという心の壁を作ることで、相手の言動に巻き込まれにくくなり、気持ちを傷つけられるのを防げます。
適切に心身の距離を取る
支配的な人に合わせ過ぎると、ストレスを感じ、自分が消耗してしまいます。
無理に相手のペースやルールに合わせるのではなく、「疲れたら距離をとる」「考えすぎない」と割り切る意識も大切です。
ときには「相手を理解するのはやめよう」「気にするのはやめよう」と割り切って自分を守りましょう。
感情的にならず冷静に対応する
支配欲の強い人と話し合いをする際は、落ち着いた口調で話し、感情的な反応は避けるよう心がけましょう。支配的な人は、相手が感情的になることで優位に立とうとする傾向があります。
感情をあらわにせず、冷静さを保つことで、相手のペースに巻き込まれるのを防げます。
自分を責め過ぎない
相手の支配的な行動は「その人自身の問題」から起こるものです。「私がもっと我慢すれば」「私の対応が悪いから」と、自分を責める必要はないのです。
必要以上に自分を責めず、心の負担を軽減するようにしましょう。
例えば、静かな場所で好きな音楽を聴いたり、日記に気持ちを書き出したり、ほんの少しの時間でものんびり散歩をしたりと、「自分をいたわる時間」も積極的に確保できるといいですね。
専門家に相談する
自力での対応が難しい場合は、心理カウンセラーや精神科医など、信頼できる専門家への相談が有効です。客観的な視点からアドバイスを受けることで、より適切な対処法が見つかるかもしれません。
また、支配的な言動を受け続けていると、自分自身の感情や判断に自信が持てなくなることもあります。
第三者の視点が入ることで、自分の気持ちを整理しやすくなり、「これは相手の問題なんだ」と冷静に受け止めるきっかけにもなるでしょう。
心身の限界を感じる前に、早めにサポートを受けることも、自分を守る手段の1つです。
支配欲の強い人に振り回されず、自分の気持ちを大切にしよう
支配欲の強さは必ずしも「病気」ではなく、その背景にある心理や性格の一部の場合も多々あります。
一方で、言動が極端だったり、日常生活へ影響を与えている場合には、精神的な疾患が関係している可能性も否定できません。深刻な状況が続く場合、相手との関係性や自身のストレスの対処法について専門家に相談することも検討してみましょう。
何より重要なのは、「自分の気持ちを大切にすること」です。無理して我慢し続けたり、自分を責めたりする必要はありません。一人で抱え込まず、信頼できる友人や家族、カウンセラーなど第三者に相談することも視野に入れてみましょう。
パートナーと健全な関係性を築ければ理想的ですが、一番大切なのはあなた自身の心です。自分を大切にし、安心できる日々を取り戻しましょう。

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