街中で買い物を楽しむカップル。男性がショッピングバッグを持ち、笑顔で会話する様子。

「サンクコスト効果」を恋愛に応用して彼に愛されるコツ

2025.12.03

「もっと彼に追われたい」「私ばかり頑張っている気がする…」
そんなときに応用できるのが、サンクコスト効果を使った心理テクニックです。

サンクコスト効果とは、時間やお金、労力をかけたものほど「手放したくない」と感じる心理です。

この記事では、デートや日常の中で自然に使えるサンクコスト効果のテクニックを紹介します。

サンクコスト効果とは

「サンクコスト(埋没費用」は、もともとビジネスの場でよく使われる用語で、すでに投資してしまい回収できないお金・時間・労力などを指します。

「サンクコスト効果」とは、これまでに費やしてきたものを無駄にしたくない気持ちから、冷静な判断ができなくなってしまう心理現象です。

たとえば、あまり使っていないサブスクリプションの会費を「いつか使うかもしれない」と思って払い続けていたり、好みではなくなったブランドバッグを「高かったから」と手放せなかったりした経験はありませんか?

このように、サンクコスト効果は日常の中でつい「もったいない」と感じてしまうことがあります。これが、サンクコスト効果と呼ばれる心理現象なのです。

サンクコスト効果が恋愛に応用できる理由

実は、サンクコスト効果は恋愛の中でもよく見られます。

たとえば、彼があなたに時間や労力をかければかけるほど「ここまでしてきたのだから、この人は自分にとって特別な存在だ」と感じることがあります。あなたに対してサンクコストが積み重なり、彼の中で「大切にしたい」「離れたくない」という気持ちがますます強くなっていくのです。

「もっと彼に愛されたい」「最近そっけなくて不安」と感じるときこそ、無理に追いかけるのではなく、彼に自然とサンクコストをかけてもらう工夫をしてみるのがおすすめです。

このあと紹介するテクニックを取り入れると、彼の中であなたの存在がより特別になるきっかけを作れるでしょう。

恋愛でサンクコスト効果が現れるとどうなる?よくある3つのパターン

ここでは、恋愛の中でサンクコスト効果が現れていると考えられる、代表的な3つのパターンを紹介します。

別れたくなくなる気持ちが強くなる

長く一緒に過ごした相手ほど、些細なすれ違いでは関係を終わらせたくないと感じるものです。「ここまで積み重ねてきた時間や思い出を無駄にしたくない」という思いが強くなるのは、サンクコスト効果が働いているサインだと言えるでしょう。

この心理によって、過去の努力や経験が良い思い出として残り、相手を手放せなくなることがあります。

相手のことが頭から離れなくなる

サンクコスト効果が大きくなると、会っていない時間にも「今、何してるのかな?」「元気にしてるかな?」と相手のことを考えてしまう時間が増えるでしょう。

「忘れられない恋」や「なぜか気になってしまう人」には、この心理が影響している可能性もあります。それだけ相手への想いが深く、時間をかけて関係を築いてきた証拠ともいえます。

相手にもっと尽くしたくなる

恋愛におけるサンクコスト効果では、時間・労力・お金をかけた相手に対して「もっと喜ばせたい」「大切にしたい」という気持ちが強くなることがあります。

相手に尽くせば尽くすほど「この人を支えたい」という気持ちが増していくこともあります。ただし、サンクコストをかけすぎたり、彼に尽くしてもらうために頑張りすぎたりすると、依存につながっていくこともあります。

【デート編】恋愛にサンクコスト効果を取り入れる方法

サンクコスト効果を恋愛で上手に活用するには、彼に「あなたのために時間や労力を使う場面」を自然に作ることがポイントです。

とはいえ、無理にお願いしたり、わざと負担をかけたりする必要はありません。デート中にほんの少し頼るだけでも、彼の中でサンクコスト効果が積み重なっていきます。

ここでは、彼に自然とサンクコストをかけてもらうテクニックを紹介します。

デートを計画してもらう

彼にデートの計画を立ててもらうことで、「あなたのために時間と労力を使った」というサンクコストが自然と生まれます。

たとえば、行き先を考えたり、ランチのお店を調べたりする間、彼はずっとあなたのことを思い浮かべているでしょう。

ただし、すべてを丸投げにしてしまうと、彼がプレッシャーを感じてしまう可能性も考えられます。「お昼はイタリアンがいいな」「景色がきれいなところに行きたい」など、軽く希望を伝えて一緒に計画を立てるのがおすすめです。自然と連絡の頻度も増え、やり取りを通して仲が深まりやすくなるでしょう。

家の近くまで送り迎えしてもらう

送り迎えは、時間や労力だけでなく、お金(交通費)もかかるため、「これだけ手間をかけた相手=大切な人」という意識が芽生えやすくなります。

また、送り迎えの前後は、「今どこかな?」「ちゃんと着いたかな」と、彼が自然とあなたのことを考える時間になります。

デート帰りに家の近くまで送ってもらった後には「無事に家に着いたよ」「ありがとう」と一言伝えてみましょう。彼に安心してもらえるのに加えて、デート後のコミュニケーションも続けやすくなります。

道案内(エスコート)してもらう

デート中に目的地へ向かうとき「どうやって行けばいいかな?」と聞いてみるだけでも、彼の中でサンクコストが生まれます。

「自分が彼女を支えている」という感覚が彼に生まれ、あなたへの愛情が強まるでしょう。エスコートしてもらい無事に目的地にたどり着けたら、素直に「ありがとう」「助かった」と伝えましょう。あなたの役に立てた嬉しさが増していくかもしれません。

荷物を預かってもらう

買い物中やトイレへ行くときに「ちょっとこれ持っててもらっていい?」と軽く頼むだけでも、彼にサンクコストが発生します。

ただし、あまり重いものを何度も頼むと逆効果になることもあるので、お願いできそうなタイミングで頼んでみるのがポイントです。自分から頼むのは、デート中に1〜2回くらいまでにしておきましょう。

食事をごちそうしてもらう

ごちそうしてお金の投資をすると、サンクコスト効果が発生しやすくなります。もちろん、割り勘派の男性に無理に頼む必要はありません。彼が「奢るよ」と言ってくれたときは、素直にごちそうしてもらうと良いでしょう。

せっかくの好意を無理に断ると、彼が「気を使わせてしまった」と感じることもあります。お礼に「次のカフェ代は私が出すね」と伝えれば、彼の負担も少なく、良い印象を残せます。

【日常編】恋愛にサンクコスト効果を取り入れる方法

デートの予定を立てるのは少しハードルが高いという場合には、日常のやり取りの中で自然にサンクコスト効果を取り入れてみましょう。

一つひとつは小さな行動かもしれませんが、少しずつ彼があなたに尽くすことで愛情がより深まっていきます。

小さな相談をする

仕事の悩みや、ちょっとした日常のできごとを軽く相談してみましょう。

彼は、話を聞きアドバイスを考えることで、あなたに対して時間と労力を投資しています。「彼女は自分を頼ってくれている」と感じ、彼の中で「喜んでほしい」「もっと頼ってほしい」という気持ちが芽生えやすくなります。

ただし、深刻な相談ばかり続くと負担になってしまうこともあるので、時には「今日のランチどっちがいいと思う?」など、軽い話題を交えるのがおすすめです。

好きなものを貸し借りする

映画や本、音楽など、お互いの好きなものを貸し借りすることもサンクコストの1つです。

彼があなたの好みを思い浮かべながら「何を貸そうかな」と考えたり、好きな音楽に出会ったタイミングで「彼女にも聴いてもらいたいな」と思い出したりする時間が増えていくでしょう。

さらに、あなたから借りた本や映画を見ている時間も、自然とあなたを思い出すきっかけになります。お互いに貸し借りすることで共通の話題が増え、会話も弾みやすくなりますよ。

返信のタイミングを遅くする

彼からの連絡にいつもすぐに返信してしまう人は、あえて少し時間を置いて返すのも効果的です。彼が「今、何してるのかな?」「どうしたんだろう」と考える時間が増えていきます。

ただし、駆け引きのように不自然に遅らせるのは逆効果です。忙しいときや、返信内容を考える余裕がないときに「少し待たせる」くらいが適切なタイミングと言えるでしょう。

やりすぎ注意!テクニックを使うときの心構え

サンクコスト効果は、うまく活用すれば彼との関係を深めるきっかけになります。しかし、「もっと効果を出したい」と思いすぎると、恋愛が不健全な方向に進んでしまう可能性もあります。

サンクコストを生み出すテクニックは、あくまでお互いの愛情を育てるためのスパイスのようなものです。本当に良い関係を築きたいなら、彼に尽くしてもらうだけでなく、自分も自然に尽くしたくなる関係を目指すことが大切です。

サンクコスト効果を活用して、愛され続ける女性を目指そう

些細なお願いをしたり少し頼ったりすることで、彼の中にもサンクコスト効果が生まれ、あなたへの愛情が深まっていくことがあります。

ですが、本当に大切なのは「彼にやってもらう」だけではなく、お互いが心地よく支え合える関係を育てていくこと。

サンクコスト効果を上手に活用して、彼からも「ずっと一緒にいたい」と思われる存在を目指しましょう。

この記事を書いた人

めぐみサムネイル

めぐみ

薬剤師の資格を持つ医療系ライター。フェムケアや心理学の知識も活かし、根拠に基づいたセルフケア情報をわかりやすく発信。「読んだ後に自分を大切にしたくなる」ような記事づくりを心がけています。

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