インタビューを受け語る男性の横顔写真

【元セラピストに独自取材】彼が見た“女風”の世界。安心と癒しのかたち|前編

2025.12.02

9月某日の夜10時ごろ。
高輪ゲートウェイ駅近くの小さなイタリアンカフェでは、テラス席のグラスに映る満月が、都会の喧騒をそっとやわらげていた。

この日、オドリバ編集部のマホとほのかは、ある男性と待ち合わせをしていた。
彼の名は、アサヒさん。
かつて“女風”のセラピストとして、さまざまな女性の心とからだに寄り添ってきた人だ。

柔らかな物腰と、落ち着いた声。
話し始めてすぐに、彼が“人に触れる仕事”にどれほど真摯に向き合ってきたのかが伝わってきた。

——満月の下で語られたのは、知られざる“癒し”の現場の物語だった。

今回の取材メンバー

取材メンバーの紹介

「NGなし」元セラピスト・アサヒさん、女風との出会い

マホ:
アサヒさん、今日はお時間をいただきありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

アサヒ:
僕が知っていることであれば、何でも話します。
NGとかないので、なんでも聞いてください。といっても、僕がやってたのは4年前とかで、しかも期間も半年から1年ぐらいでしたが。

マホ:
いいえ、こうしてお話伺えるだけで嬉しいです。実はある程度、お店の選び方とかは自分たちでも調べて、記事はもう2本ぐらい出していて、それが結構アクセスが良くて!

本日は以下の内容をざっくばらんに伺えたらと思っています。
① セラピストとはどういう仕事なのか、どういう経験になったのか
② リアルな実態、どういう女性が実際に利用してたとか、初めて利用する女性のどんな不安を抱えていることが多かったのか、こんな人は大変だったとか、こんな人は素敵だったとか
③ 仕事のやりがい
④ 結構トラブルやリスクなどを心配している女性も多いので、安心して利用するためには、女性側が気をつけた方がいいこととか、知りたい人もいるのかなって思うんです。
⑤ 退職を決めた理由のところは、まあまあ、これは余裕があれば、感じで
⑥ 最後、これから利用を考えている女性へのところは結構厚めに聞きたいなって思っていて、これから利用したいって考えている人向けにアドバイスとか。
って感じですかね。

アサヒ:
おお(笑)
確かに、内容的にもこう今、ホットなっていますね。

マホ:
今は女性にとっても女風っていろいろ気になる業界だと思うんです。
漫画化やドラマ化されたり、最近はセラピストとのマッチングサイトなどの関連サービスとかも最近できたりしていて。

アサヒ:
たしかに。僕が入った当時は、業界はまだあまり世の中に認知されてないときでしたね。
当時は、YouTuberのラファエルさんとセクシー女優の深田えいみさんが僕が在籍してたお店とコラボしてたんですよ。その頃は認知がまだ一般にもなってなくて、自分が入ってから、本当にお客様も増えているようですね。実際に当時から利用する人もいらっしゃいましたが、まだ歴史自体は浅いんですよね。

ほのか:
ちなみに、アサヒさんが在籍してたのは某有名基地ですか?

アサヒ:
はい、そうです。あそこは本店があって、あとはもう全部フランチャイズなんですよね。結構店舗数あるんですよね。

ほのか:
店舗って、なんか待機所みたいな?

アサヒ:
事務所があって、出勤して、そこで待ってるみたいな。基本的には店舗によると思いますが、自分のところは体育会系だったので、予約が入るまでは事務所にいましたね。

マホ:
あ、ではこの業界を知ったきっかけはYouTubeなんですね。

アサヒ:
いえ。知ったきっかけは、友人と話していて、そういうのがあるらしいよみたいなことで検索したら、検索上位に表示されてて、「応募してみるか」と、今思えば結構ノリですね。

ほのか:
ノリですね〜!

アサヒ:
もちろん、美容師の仕事はしてましたが金銭的にもちょっと厳しい時代だったので、バイトしようかなという感覚でしたね。
仕事の営業時間とかぶらない時間帯でもあるので。

マホ:
なるほど。仕事の下積み時代にってことですね。

アサヒ:
そうですね。(美容室って)夜11時までとか、練習したりするじゃないですか。そのあとで、事務所のある駅方面に自転車で行って、朝4時ぐらいまで待機して、自転車で自宅まで帰って3時間ぐらい寝て、また出勤してっていうのを週3回ぐらいでしていました。今考えると鬼のように働いていました(笑)

マホ・ほのか:
すごいー!若さですねー!!

アサヒ:
若かったですね。うん、そんな感じでしたね。

セラピストが癒しの“現場”に立つまでのリアル

マホ:
面接とかってどのような感じなんですか?教育プログラムがあったとお聞きしたことがありまして。

アサヒ:
ありますね。面接の前に、まず、すごい数の応募が来るらしいんですよ。応募で自分の顔写真を送るんですけど、写真で7〜8割は落とされてるようで…

マホ:
7〜8割も落とされるんですね!! 厳し……

ほのか:
それっていわゆる顔も採用基準に入るってことなんですかね?

アサヒ:
顔も大事でした。そこから、実際にカフェでオーナーと面接して、「じゃあやってみようか!」みたいな感じで進みました。
面接を通過したら、半日くらいかけて、すごい量の資料というかマニュアルを読みました。一通り、セラピストとしての技術というよりかは、ルールのようなものを叩き込みました。ここまでできたら、待機している先輩セラピストと、一緒にホテルに行くんですよ。ホテルの入り方から、スリッパの置き方から、アメニティグッズの出し方など、マナーやエスコートの仕方を教えてもらうんです。

マホ:
OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)みたいな?先輩のやり方を見ながら学ぶっていう感じですか?

アサヒ:
そうですね。エアコンや部屋の温度、明るさ、BGMとか全部教えてもらいました。

マホ:
そこに女性はいないんですよね?

アサヒ:
いないです。女性はいなくて、オーナーと先輩と自分がいて。エスコートからマッサージの手順を教えてもらって一通りできるようになったら、セラピストになるためのテストがありました。まずは女性モニターのテストがあるんですけど、3人連続で90点以上でないと、サイトに掲載されるセラピストになれないんです。

マホ:
ここまでは私がドラマで見た内容とほぼ一緒です!(注:「ジョフウ ~女性に××××って必要ですか?」ドラマ)

アサヒ:
もう恥ずかしい話ですけど、僕はしょっぱなから40点とモニター女性から採点されまして…。思い返しても、大人になってこんなに叱られたことはないっていうぐらいオーナーにこてんぱんに叱られたんですよね……(笑)。泣きました、本当に(笑)。
「女性の扱いなめんなよ」って感じで…

ほのか:
採点を聞いた上で、オーナーからもご指摘をいただくんですね…

マホ:
40点きついですね、「一生懸命やってこれか…」って。

アサヒ:
いやー、きつかったです。でも、こんなにも怒られるのも中々ないと思って。性感マッサージの動画とかコンテンツをもらっていたので、それで勉強して、その後は全部合格でしたね。

マホ・ほのか:
おおお~!! すごい、そこでスイッチが入ったんですね。

アサヒ:
僕、嫌われてもいいと思って今言いますけど、当時は彼女がいたので、練習というか、意識して挑んでましたね。

マホ:
えっ、ちなみに彼女に正直に言って練習したんですか?(笑)

アサヒ:
いや、言わないです。

ほのか:
でも(彼女も)びっくりしないですか?
「なんか最近うまくない?! もしかして他所で遊んでるんじゃないの?!」みたいな。

アサヒ:
そういうのはなかったかな。

ほのか・マホ:
まぁ…思っても言わないか!(笑)

マホ:
でも、そういうの聞くとすごい安心する。ちゃんと教育されているのねって。手荒かったり、痛いのとか、そういう思いをするのは嫌じゃない!?なんか女性の身体について学んでいただいてる方が……

ほのか:
施術に関しては結構安心感がある。モニターをクリアしてるなら、「もう大丈夫か」みたいな!

マホ:
そう、しかも3人で90点以上でしょう、1人じゃないんだもの。

ほのか:
合格点の90点をもらうって、やっぱり難しいですか?
セラピスト同士でも情報の共有はしないって聞いたこともあったし、「俺〇回落ちたんだよね」って話もしないってことですもんね?

アサヒ:
しないね。

ほのか:
オーナーからのフィードバックもらって、受かるまで受け続けるみたいな。

アサヒ:
そうだね。でも僕が落ちたのも、その最初の一回だけだったから。

マホ:
彼女で練習してってことですか?(笑)

アサヒ:
そうですね。(笑)
あとは、ビデオで勉強したりって感じですね。ただ現場に出ると、なんというかその、開発されている子と、されていない子で感じ方の違いを感じました。最初の感じで、「この子は慣れているな」とか、「相当やり込んでいるな」と分かるので、難易度もちょっと変わってきますね。

マホ:
へぇ~! そうなんですね。

ではそろそろ資料に沿って聞いていきますね。これは聞いてみたかったのですが、女風セラピストとして働く前と、働く後で、女風に対するイメージは変わりましたか?

アサヒ:
もともと印象はいいですね。働いてからもイメージが変わったことはなかったと思います。ただ、相手が女性なので、難しいなと思う面もたくさんありましたね。

ほのか:
ちなみに、お客さんは「一緒にいるだけでいい」みたいな人もいたりするんですか?メンタルケアというか心の充電的な。

アサヒ:
仲良かったセラピストのお客さんとか、ほかのお店の人でも、性感マッサージなしで一緒にいるだけでいいみたいな方も多かったですね。

マホ:
イメージについて、もう少し突っ込んでいいですか。いいイメージとは具体的に、どんないいイメージだったんでしょう?

アサヒ:
やはり需要があるから成り立っているんじゃないですかね。男性には男性向けのお店はあるわけで、女性向けのお店があっても全然いいと思ってますし、実際に利用している女性も多くいますし。男女関係なく需要と供給がちゃんと成り立ってるお仕事というイメージですね。
いやらしいと感じる方もいらっしゃるかもしれないですが、悪いことではないですからね!

マホ:
うん、うん。私すごく情報不足だったので、自分たちで記事を書くためにいろいろ調べてまして、はじめは女性用風俗って男性用風俗の女性版って思っていて、本番行為があるのかと思っていて、なかなかハードル高く感じていて、サービス的にどうなんだろうと思ったんですけど、いろいろ調べるうちに「違うんだ!」と知りました。私の中では、それが衝撃だったんですけど、アサヒさんはそのシステムの違いとかって、初めからご存じでしたか?

女性用風俗に“本番行為”はある?セラピストが明かす裏側

アサヒ:
ああ、そうですね。入店の時にルールは聞いていたんですけど。働いて行くうちに本番行為をしている人もいるっていうのも聞いてました。
ただ、自分が聞いていたのは、言い争いになった時に男性側が負ける可能性が高いってことですかね。

マホ:
男性側ってことは、お店側が訴えられた時ってことですか?

アサヒ:
女の子から苦情が入った場合ですね。お互いに合意の上で本番行為に至ったとしても、その後、女性側から本番行為があったと苦情が入ったり、「勝手に挿れられた」とお店側が訴えられた場合は、完全な証拠がない限り、セラピストやお店側が完全に負けると思います。
ただ、セラピストになるときに、この規約違反があった場合は罰金が100万円ですっていうことになっていて、入店の時に全部承諾してサインしましたね。

マホ:
なるほど、まあ、じゃあ、問題を起こさなければっていう…

アサヒ:
そうなんですよね。でももし訴えられたりしたら、もう逃げられないっていうか。

マホ:
そのあたり、実際のところどうなんだろうっていうのは、気になってまして。

ほのか:
何度か通ってくださってるリピーターのお客様で、たとえ信頼があったとしても、言われたら完全にセラピストさん側の過失ってことになるんですね。

アサヒ:
そういうことですね。名指しで言われたら、完全に自分が悪いので。

ほのか:
かなりリスクがありますね。

マホ:
実態はわからないかと思いますが、肌感的には何割ぐらいは本番行為していそうですか?

アサヒ:
いやーでも、ほとんどの人がやってないと思います。

マホ:
ほ〜そうなんですね。
でも本番行為禁止って知れて逆に安心しました!これだったら、行ってみても大丈夫だなって思えます。

セラピストが見てきた“癒し”を求める女性たちとは

ほのか:
ちなみに、女性たちは平均で、どのくらいのペースで来るんですか?数ヶ月に一回くらいとかですか?

アサヒ:
大体、一ヶ月に一回ぐらいの方が多かったですね。
僕は在籍期間が短かったので、月一の方が多かったように感じるけど、週に2回くらい呼んでくれる方もいたね。
少し不思議な雰囲気だったから、僕がドキドキしちゃったけど(笑)

マホ:
いろんな女性がいますからね。ちなみに、女性の利用目的は何が多いですか?

アサヒ:
最初はやっぱり性感マッサージですね。

マホ:
それは、レスだからとか?私は好奇心で利用したいと思っていて、同じ好奇心の子もいると思うけれども、既婚だったらレスかなって思ってて。
既婚でなかったら、彼氏がいなくて、性欲が出てきたから利用してみようかなって思うのかなと。

アサヒ:
自分が担当していた女の子はみんな既婚じゃなかったですし、パートナーのいない子たちでした。僕にそう言ってるだけかな?(笑) でも多分いないと思います。

ほのか:
向上心が高い子はいましたか?逆に男の人とするときの練習みたいな感じとか。そういうのよりかは、自分が癒されにくる子の方が多いですか?

アサヒ:
後者ですね。女性は完全に受け身だからね。

ほのか:
ネット見てたら、向上心で利用しているブロガーさんがいて、レスで悩んでたから、「旦那さんに喜んでもらいたいから」っていう理由だったから。

マホ:
私も教えてほしいと思ったことある。(笑)

ほのか:
あとは、「イケメンとイチャイチャしたいな」って感じなのかな。

アサヒ:
イチャイチャしたいみたいな人、多いね!

ほのか:
店舗の利用者層とかって、あんまりわからないかもしれないけど、既婚と独身の人と半々くらいだったりするんですか?

アサヒ:
ああ、それは正直分からないですね。ほかのセラピストのお客さんのことは全く分からなくて。

ほのか:
店内でも公開されないんですね。セラピストのタイプも違うから、客層も異なりそうですね。

アサヒ:
懐かしいな~。記憶がいろいろよみがえってきました。(笑) もう4年も前なんですね。

(談笑)

セラピストとして向き合った“責任感”とプロ意識

ほのか:
もう一回セラピストやりたいなって思いますか?

アサヒ:
思いますよ、たまに。

ほのか:
そうなんですね!? それはどういった面でですか?

アサヒ:
自分のテクニックがどうかなと。社会に認められるテクニックしてるのかなとか考えますね(笑)

ほのか:
たしかに、セラピストさんって自分のセンスやテクニックで試されますもんね。プライド?勇気?というか、自信につながりますよね。

アサヒ:
そうですね、お金も払ってもらってますし。

マホ:
すごいと思いますよ。だって、私たちはチームで働いてるから、お互い苦手なところとか、助け合えますから。
(セラピストさんの場合)現場に出たら、あとは全部自分でどうにかするしかないお仕事じゃないですか、助けてもらえないし。純粋にすごいなと思います。

アサヒ:
オーナーも言ってたんですよ。自分たちはホストの子たちよりも扱っている金額は違うけど、強いぞと。
ホストの子たちは、空間とか、お酒とか付加価値がたくさんあるんだけど、セラピストは身一つで勝負しなきゃいけないし、ヘルプも頼めないし、お酒の力も借りれないと、よく言ってましたね。

マホ:
あと、私が見てた女風のドラマによると、泊まりコースとかも?

アサヒ:
ありましたね。

マホ:
あるんだ! やっぱりお金持ってる女性もいるんだなって思いながら見てました。金額はいくらか知らないですが、絶対高いでしょう?何日も拘束できちゃうわけですし。

アサヒ:
一晩っていう感じでしたね。

マホ:
例えば、「新幹線で山梨の温泉へ行こう」ってなったら、交通費とかも女性側が出すわけじゃないですか?

アサヒ:
それはすごくかかります。2桁万円以上は。

マホ:
そうなると、結構お給料のいい独身女性じゃないと、この贅沢はできないなって思いました。

アサヒ:
ホストの方の話になっちゃいますけど、女性が使う金額はすごいじゃないですか。もう(普通の)仕事頑張って、ていうレベルじゃないんですよね。
やっぱり、そっち(水商売とかそれ以上)の仕事をするしかないですよ。そうじゃないと、稼げないので、ホストに使えない。

マホ:
そうなんだ。それは少し若い子かな。私のイメージは女性経営者とか、生活に余裕があるような。経済的に自立しているし、使えるお金を自分で決められるイメージがあったけど、そうでもないのかな。

ほのか:
どっちかですよね。経済的自立をしている女性たちか、自分の美貌でお金を生み出す女性たちというか。

マホ:
ホストは、「彼をNo.1にしてあげたい」みたいな、母性本能が出るパターンと、女風はそのモチベーションがないように感じますね。

アサヒ:
ああ、確かにそこのモチベーションはないですね。

ほのか:
でも、女風は一緒に過ごせる時間に貢ぐ、というか。
ホストの場合は、支払ったサービス料で彼の順位も分かりやすく出ますし、女風は彼との時間にお金を支払う、みたいな感じに思います。

アサヒ:
働いて分かったことなんですけど、男性用風俗はドストレートに射精が目的ですけど、女性用風俗はまず気持ちを大事にしているから、初回入ってリピートになる率がすごい高い。
それ以降は性感マッサージもやるけど、性感よりかは、やっぱり気持ちのほうがメインで欲しいみたいですね。

マホ:
気持ちというのは具体的にどんな?

アサヒ:
一緒にいてほしい、癒してほしいみたいな。

マホ:
ああ、安心を求めている感じですか?

アサヒ:
そうそう、性感マッサージがメインではないです。

ほのか:
彼氏とのひと時というか、イチャイチャみたいな感じみたいな?

アサヒ:
そうそう、そっちなんですよね。働いて、なるほどと思いました。

ほのか:
男性側の、風俗に行く目的って、2回目以降も「すっきりできればなんでも!」ってかんじなのか、前回と同じ人で安心なサービスを求めるのか、気分によって「今日は前の子じゃないから、こっち」みたいな、選び方とかってありますか?

アサヒ:
どうなんでしょうね。僕も経験はありますけど、「楽しく飲んで、じゃあ行っちゃうか!」みたいなノリですね。

マホ:
なんか私が、男性から聞いた話で、なるほどって思った例えなんですけど(笑)。
女性を花だとするならば、いろんな花の香りを嗅いでみたいっていうのがあるんですって。そのタイプの男性はいろいろな女性と関わりたい。
でも中にはずっと同じ女性の男性もいて、「この子を店のNo.1にしたい」みたいな人もいるみたい。彼女の願いを叶えてあげたいというイメージなのかな。

アサヒ:
推し活みたいな感じですね。

ほのか:
彼女の順位が上がれば、その子の売り上げにもなりそうですもんね。

マホ:
自分の夢を応援してほしいみたいな。応援してくれる男性もいるけど、前者の方が多い気もするな…いろんな香りを嗅いでみたいという欲求の男性。

ほのか:
なるほど、そこがやはり女性と少し違うところというか、女性は積み重ねていきたいのに対して、あっちもこっちもみたいに目移りしちゃうんですね、男性は。

アサヒ:
そこは男女で話が合わないですよね。

女風の現場に見る“信頼”と“安心”のかたち

女風という言葉だけが一人歩きしがちな今。
「ただの性的サービスではないんです」——彼はそう語った。

実際の現場では、彼のようなセラピストが、女性一人ひとりと真摯に向き合い、女性の話に耳を傾け、表情や仕草までも見逃さない。
そんな“些細なこと”から女性が「信頼関係」と「安心」できる場所をつくる。
彼らの“女性を扱うプロ”であるプライドが、女性たちに安心を与えている。

取材を通じて、女性たちは“心のケア”や“ご褒美”として女風を利用しているということ。
気持ちを汲み取ってくれる彼らだからこそ、きっとまた会いたくなる。

後編では、アサヒさんが語るセラピストとしてのやりがいや、女性たちが女風を通じて得た「癒し」について、さらに深く聞いていきます。

▼ 後編「【元セラピストに独自取材】“女風”で見つけた、癒しの本質と女性たちのリアル」へ続く。▼

この記事を書いた人

編集部ライター ほのかサムネイル

編集部ライター ほのか

WEBライター。女性の恋愛に関するお悩みや、心と体についての記事など多様に執筆。皆さんの「知りたい」に寄り添う記事を書いています。

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