インタビューを受け語る男性の横顔写真

【元セラピストに独自取材】“女風”で見つけた、癒しの本質と女性たちのリアル|後編

2025.12.04

満月の夜、高輪のカフェに流れていたあの静かな空気の続き。
グラスを手にしたまま、アサヒさんはゆっくりと語り始めた。

この仕事の中で彼が強く感じたのは、
「女性が求めているのは、“行為”よりも“気持ち”なのかもしれない」ということ。

前編で語られた教育やルールの裏には、もっと深い“心の仕事”がある。
セラピストとして過ごした日々を振り返りながら、
女性たちが求めた“安心”と“癒し”の正体を、ひとつずつ言葉にしていった。

▼ 前編を読んでいない方はこちらから ▼

今回の取材メンバー

取材メンバーの紹介

女風の現場で起きた、小さなトラブルの裏側

マホ:
じゃあ、質問に戻って、トラブルやリスクについてもちょっとお伺いしても良いですか?セラピストに依存してしまう女性は多かったですか?どんな対応をしていましたか?

アサヒ:
すみません、僕は依存されてないので、分からないですね。

マホ:
全然大丈夫です。女の子は気持ち的にも依存してしまうイメージがあったので。
では、トラブルとかありましたか?例えば、さっきの100万円の罰金の話じゃないですが。

アサヒ:
ああ、そうですね。トラブルか…ちょっとそんな大したことないですけど、ホテル利用者の女性から予約が入った時があったんですけど、ホテルのエントランスまでの道が難しくてたどり着けなくて。
夜中なんでエントランスも閉まってるところがたくさんあって、30分ぐらい遅れちゃって…。急いでる時に「どこにいるんだよ!」とオーナーから電話があって、「今向かっています!!」ってやり取りは地獄でした。ホテルは意外と難しい。(苦笑)

マホ:
なるほどね。場所を指定されるんですね!

ほのか:
待ち合わせとかってどうしてるんですか?駅とか?

アサヒ:
その場合もあります。

ほのか:
その時は一緒に「どこのホテル入るー?」って感じなんですか?

アサヒ:
うん。その場合はこちらがリードしてます。だから、いくつか推しホテルを持ってないといけなくて。女性に行きたいホテルとか要望あればそこへ行くし、なかったら、「こういうホテルがあるけどどうかな?」って感じで、スムーズにいけるようにしてます。

マホ:
それがいい! 自分で選びたくない。わざわざ(笑)

アサヒ:
そう、ちょっと恥ずかしいしね。きっと。

ほのか:
たしかに、「ここがいい!」みたいなのは恥ずかしい(笑)

アサヒ:
え、ノリノリじゃん!ってね(笑)

マホ:
では、(女性用風俗で)勝手に挿入された、思っていたのと違う!などトラブルがあると聞きますが、そういった問題についてどう思われますか?

アサヒ:
基本、本番行為はなしのほうがいいんじゃないかなと思いますけどね。一番怖いのが、信頼関係があると思ってて、本番行為をしたのに「勝手に挿入されたんですけど」って言われてしまったら、勝てない。最悪な状況じゃないですか。
だから、基本的になしの方がいいとなっちゃいますね。

マホ:
うんうん。ですよね、さっきの100万の話を聞くと、私も怖いなって思います。証拠とかないですよね?訴えられたとしても。

アサヒ:
そうなんです、そもそもの証拠がないから、男性側は負けちゃうみたいなんですよね。

マホ:
でも、入れてないのに、「入れた」って嘘をつかれたらさすがに抵抗しますよね。女性側も証拠がないわけですし。

アサヒ:
まあ、でも、対処法というか、トラブル関係のマニュアル的なのはあると思うんですよね。

マホ:
ないと困りますよね。
では次、安心して利用するために、女性が気をつけるべきポイントを教えてください!

アサヒ:
やっぱり最大手がいいんじゃないですか?もしそういうトラブルになった時に、取り合ってもらえなくて泣き寝入りしちゃうよりかは、大手の実績あるお店のほうが安心ですよね。

マホ:
そうなると、セラピスト選びの前にお店選びって感じですか?

アサヒ:
と、思いますね。

ほのか:
何かトラブルになったときに、対セラピスト=大元の会社さんとなりそうですもんね。届出だったりとか、料金システムなどを明確に記載しているところをポイントとしてチェックしていただいた方がよさそうですね。

マホ:
ちなみに、料金支払いっていつするんですか?

アサヒ:
最初ですね。お部屋に入ってから、最初にいただきます。

マホ:
現金でも、クレジットでも?

アサヒ:
基本的に現金になっていると思います。たしかクレジットは、手数料がかかってしまうから、現金支払いだったような。

マホ:
もし手数料かかるんだったら、女性がちょっと損しちゃいますし、現金のほうがいいですね。
うん、だいぶイメージが湧いてきました。なんか知らないと怖いけど、知っていくと、イメージがだいたい湧くとなんか見通しが立つっていうか、動きやすいですね。

セラピストという仕事の本質と、彼のやり抜く覚悟

ほのか:
気になってたんですが、やりがいというか、半年~1年くらいは仕事と両立して続けられたモチベーションとか、維持する秘訣みたいなのは何かあったんですか?
例えば、女性を幸せにしたいみたいな感じなのか、お金を稼ぐってところなのか。

アサヒ:
お金稼ぐのもそうだし、自分でこの仕事をしようって決めてるので、何か理由がないとやめられなかった。自分で決めたことやってるんだから、簡単にはやめられない。中途半端に辞めたら自分のことを嫌いになってしまいそうだな、って。

ほのか:
達成目標というわけではないけど、自分で始めたことを続けるってことに意味があったんですね。

アサヒ:
そうだね。簡単にはやめるわけにはいかないなっていうほうが強いかな。

マホ:
たくさんセラピストのプロフィールを読んだけど、基本的には、女性が好きっていうのと、エロに対する探究心をもっている点が、どのセラピストも共通してたなぁっていう印象があります。どっちも女性にとってはありがたいことなんだけど…もし女性が苦手で、性的な探究心もないとかってなると多分続けるのは苦しいだろうなって思いました。

ほのか:
アサヒさんありそう!(笑)

アサヒ:
探究心ね、探究心あるよ!「どうすればいい?!」って。(笑)

初めての女風。現場で見えてきた、安心できる“お店選び”のリアル

マホ:
素質が備わってたから続けられたんですね。
あとなんだろうな、初めて利用する人に向けて、事前に知っておいた方がいいことはありますか?

アサヒ:
これはさっき話したように、大手のお店の方が、やっぱり安心だと思いますね。

マホ:
大手かどうかで、どうやって見分けるんです?

アサヒ:
でも、本当に僕がいた某基地がもうぶっちぎり大手だと思うんですよね。業界でかなり有名どころなので。

マホ:
ほのかちゃんが言うように、届出をしている、していないとかってさ、誰でも出せば通りそうじゃない?

ほのか:
調べた時は、オーナーさんが警察署に出向いて、必要書類を出すみたいなことが書いてありました。HPに届出番号とか書いてあるから「チェックしてみて」と記載があったんですけど見当たらなくて…。
なので、届出番号で判断するよりかは、店舗数や在籍セラピストの人数や口コミとかが良いのかと思いますね。

マホ:
フランチャイズの場合は、名前変えるんでしたっけ?

アサヒ:
変えないですね。某基地●●店みたいな感じで、都内だけじゃないですし。

マホ:
なるほど。それは参考になります。

忘れられない“初めての施術”のこと

ほのか:
最初のお客さんのことは覚えてますか?

アサヒ:
覚えてるよ。一番印象に残ってるんじゃない?一番って。

ほのか:
どちらの方が印象強いですか?デビュー時のお客様か、採点が厳しい女性モニターの方か(笑)。

アサヒ:
40点のモニターの方かな(笑)。怖かったよ。

マホ:
業界に精通している女性とかなのかな?点数つけれるくらいだし。

ほのか:
たしか募集しているような……モニター募集みたいな?

アサヒ:
カットモデルみたいにモニターでしか予約してない人もいるらしい。(笑)

マホ・ほのか:
モニター荒らし!?(笑)

アサヒ:
そう、そんな感じの人もいましたね。ってか、その人(40点採点の方)そうでした。

マホ:
まあまあ、だから厳しかったんだね。経験豊富なだけに、ちゃんと根拠もあって。いい先生だったと思うしかないですね。(笑)

アサヒ:
そうですね。

ほのか:
あの、モニターの時って、監視員というか、審査員みたいな方はいるんですか?

マホ:
それはさすがにいないでしょ。

アサヒ:
終わった後に、ネットでアンケートに回答していただく形式でした。

ほのか:
施術中はさすがに1対1か(笑)

マホ:
さすがに見られないでしょう。(笑)

アサヒ:
やばいでしょ。(笑)

ほのか:
いやてっきり!よくそんなことやるなって思ってて。(笑)

マホ:
なんかドラマの時は、教えてくれる先生がいて、マッサージとかを動画学習じゃなくて、リアル学習みたいな感じで。あれは本当なのか?ってまだ疑問に思ってます。

アサヒ:
女性はきっとリラックスできないですよね。リラックスすることが大事ですからね。

マホ:
女性がより良い体験をするために心がけると良いことはありますか?

アサヒ:
やっぱリラックスすることですよね。でも、正直それってセラピストの技量にかかってますよね。

“初めて”の女性が安心できる空気をつくるまで

ほのか:
アサヒさんもそういうところに配慮していたんですね。
(担当されたお客様で)利用が初めてって女性もいましたか?

アサヒ:
いました。いました。

ほのか:
やっぱり、結構ガチガチに緊張してました?

アサヒ:
ガチガチ!だから、最初の会話って大事で、「緊張しますよね〜」って同調してみたりして。

ほのか:
アサヒさん優しそうだから、女性に寄り添うのもお上手そうですね。

アサヒ:
その人その人で人柄も違いますし、(緊張とは)逆に初めからテンション高い人もいました。僕もそれに合わせていくので、女性のテンションが高いのに、僕が普段の感じで喋っても、「テンション低くない?」って感じさせちゃいますからね。

マホ:
デートコースやマッサージだけを利用する人もいますってことですよね。

アサヒ:
かなり多いイメージです。

マホ:
多いんだ~!まあでもよかった、挿入(本番行為)がないっていうのを聞いて安心できました。

ほのか:
アサヒさんは施術者でいたわけだけど、女性のここが気になったとか、気にしておいた方いいみたいなアドバイスはありますか?例えば、毛の剃り残しやにおいとか、エチケットの観点で。

マホ:
え~、むしろ女性はすごく気にしてるでしょう。

アサヒ:
いやー、気にしてない人もいますね。でも、においが気になる人はいました。

ほのか:
そこ(におい)はちょっと気を付けてって感じですか?

アサヒ:
普段から、あまり丁寧に洗ってないんじゃないかな?

ほのか:
気をつけなきゃ。
アサヒさん的には女性用風俗を女性におすすめしたいですか?

アサヒ:
うん、おすすめしたい!

ほのか:
どういった面でおすすめしたいですか?メンタルケア的な感じなのか、美意識も高まるだろうし。

アサヒ:
いや、メンタルケアっていうか、やっぱプロに一回してもらうって良いことだと思います。女性は完全に受け身でいられるから。カップルや夫婦間の行為って、お互いに気を使って成り立つ行為というか。女風は、完全に受け身でいいですから。

マホ:
そうなんですよ! 私もそれがいいなって!こっち(女性)に負うべき責任がないから、「頑張ろう」って気負わなくていいのが、すごくいいなと思って。相手の反応とか気にする必要もそこまでないし。
女風っていうサービスの価値だと思う!

アサヒ:
お金払ってるしって思えるとおもうので。

ほのか:
お金を払ってるからこそ、「私いまお客様です」みたいな!「サービスを受けに来てます!」みたいな。

マホ:
そうそうそう、それで女性自身としては納得できていて、その上でいいサービスを受けられたら、すごくいいなと思います。
じゃあ次は、この仕事を通じて、自分自身の考え方や価値観が変わったことはありますか?考え方とか、価値観とか。

アサヒ:
謙虚になりました。

マホ:
それはどういうきっかけで?

アサヒ:
40点。(即答)

マホ:
性に対して感じですか?

アサヒ:
そうですね。あ、趣旨違いましたか?

マホ:
いえ、人として謙虚になったっていう感じかもって同時に捉えたんですが。

アサヒ:
多分、それもあると思うんです。性に対して謙虚になったっていうのもありますね。

マホ:
それってすごく大事。結構自分勝手なエッチをする男性って多いじゃないですか?

アサヒ:
それはね、良くないですよね。そういう人もいますよね。

マホ:
よく女性同士の話で出るんです。(笑) 全くこっちの反応を気にするそぶりもない男性に「あれ?」って思う、みたいな。

アサヒ:
よくないですよね。でも、それが40点取ると、「どうにかしなきゃー!」って謙虚になれますよね。(笑)

ほのか:
女性への思いやりが、今までよりもぐっと上がったんですね。

アサヒ:
本当にやって良かったなって思った。

ほのか:
でも、自分が施術する方じゃないですか、アサヒさんは。ムラムラしちゃうことはないですか?やりたいな、みたいなのとかってどうでしたか?

アサヒ:
ムラムラもするし、思いますよ。けど仕事なので。それは美容室の時と同じで、本当に可愛い子が来店して、「この子ともしどうにかなったら」とか、思っちゃうことがあるんですけど、それと同じです。一線引くというか。

ほのか:
仕事ですもんね。本番行為で罰金100万とかってなると、そうですね。

マホ:
罰金がいいブレーキになってよかった。(笑)

アサヒ:
そうですね。

マホ:
うん。だって、「お願い」みたいな感じになったら、えっどうしようってなりそうで。

ほのか:
アサヒさんは言われたことありますか?

マホ:
あ、違う。私は男性側に自分がめっちゃお願いとかされちゃったら、「えっ」って断りにくい!みたいな感じになっちゃうから、その100万円の罰金があってよかったなと思って。お願いしてくるリスクが減るじゃない。

アサヒ:
効果はありそうですよね。でも、結構求められますよ。女性側から、「これで終わるの?」みたいな。

ほのか:
それを初回で言ってくれる人はいないですよね?

アサヒ:
いましたね。全然おとなしそうな女の子で。あの時が一番我慢したな。(笑)
かわいくて、おしとやかで、最初はすごい緊張したのに、「もうこれ最後?これで終わり?」みたいな。
「そうなんです。ありがとうございます。終わります。」って。(笑)

マホ:
大人だからね。

アサヒ:
仕事なんです。抑えて乗り切ってましたね。

ほのか:
そう聞くと、雰囲気を作るのも上手そうだから、女性としてはいいですよね。プロの、そういう求める気にさせるテクニックがすごいですよね。

アサヒ:
うーん、というか、お店のマニュアルで、最初に十分ぐらいおしゃべりして、女性に風呂に入ってもらっている間にベッドメイキングをします。そしたら、普通のマッサージからやるんですよ、肩揉みとか。
そうすると、体が温まってくるので、物理的に感じやすい体になってきます。次にオイルマッサージで結構際どいところとかになるので、あとは大事なところに触れるだけみたいな。
そんな性感マッサージをすると、もうビクビクに感じてくれるみたいな。
本当に会話から始まってるんだなって思います。最初のお風呂前の会話から始まっているなって思いますね。

ほのか:
男性用のお店と女性用だと全然違うものですか。アサヒさんがお客さんで、風俗で受けるサービスと、女性用風俗は違うのかなと率直な疑問なんですが。

アサヒ:
ああ~、いや、もう全然雑ですよ、女の子は。(笑) よーいスタートみたいな。部屋に入って、「こんにちは~、じゃあお風呂入りましょうか。」みたいな。

ほのか:
ってことは男性側が、女性のことを考えて、ちょっと雰囲気を作ったり調整してあげるみたいな感じなんですね。

アサヒ:
料金も高いですもんね。

マホ:
女風は性に悩みがあって来る人とかもいますか?イったことがなくて、それを経験してみたいって方とか。

アサヒ:
いましたよ。めちゃくちゃ緊張しましたけど、やっぱり体を温めてリラックスしてると、イきやすくなるのは知ってるので、少しずつ「この辺が感じやすいのかな?」みたいなところから進めてましたね。

マホ:
そういう目的で利用するのいいと思う。普通の男性にそれを期待すると結構なんか期待はずれというか、「なんかダメだったな」みたいなのがあるんじゃないかなと思っています。

アサヒ:
それこそ、男の側でセフレの女の子が多くいる男性は、女性の気持ちの扱いまでも上手なんだと思います。そうじゃないと女の子側でそういう男性は切ってるじゃないですか。
プライベートな関係なんで、満足してるから関係が継続しているなって。

ほのか:
余談にはなるのですが、セラピストとセフレって、ちょっと近しいものがあるんですかね?

マホ:
完全に違うでしょ。セフレは受け身ではいけないでしょう。

ほのか:
あ、そうか。

マホ:
セラピストは、完全受け身で任せても、何も責められないっていう安心感がいいんだと思うんだよ。私はそこに価値を感じる!

アサヒ:
お金が発生しているか、していないか、が結構大きいかもです。

マホ:
だってセフレはさ、自分も頑張らないと向こうも頑張ってくれないかもしれない。そうでしょう?

アサヒ・ほのか:
たしかに、その通りです(笑)

マホ:
「なんでこんなに頑張らなきゃいけないんだろう」って。男の子にもイかせなきゃっていうプレッシャーあるけど、女の子側も「イかなきゃ」っていうプレッシャーと「イかさなきゃ」って、二重のプレッシャーがあるんだよ。

ほのか:
他者の意見って重要ですね。ああ、そういうことかと勉強になる(笑)

マホ:
私はね、相手の希望を満たそうとする。それで気疲れする。
余談はここまでとして、辞めたきっかけって何かあるんですか?
もう美容師の方が忙しくなったみたいな。

アサヒ:
もうそれですね。時間的にも、こっちの仕事を優先すべきだと考えて。

マホ:
あとは、またドラマの入れ知恵なんですけど、女性側の不安を減らすために、最近では昼間行けるバー?カフェ?もできてるらしいんですよ。
昼間はそのカフェに行って、そこにセラピストがいるのでお話をして信頼関係を作る場所になっていて、セラピストとしては、そこで集客するみたいな。

ほのか:
一回昼間に会っておいて、後日予約したりできるっていうシステムなんですかね?

マホ:
その場で予約することもできるみたい。そのカフェには、A店から3人、B店から3人、C店が3人みたいな感じでいろんなお店からセラピストが集まっていて、そこに女の子が来て、お話をして、名刺とかももらって、いいなと思ってたらその場なり、後日で予約する流れみたい。

アサヒ:
安心ですね。パネマジみたいなことが起こらないですよね。写真めっちゃかっこいい!と思ったのに、みたいなパネルマジック(写真と実物のギャップの俗称)がないからいいですね。

ほのか:
予約したら、会うのが2回目になっているのもいいですね。

マホ:
そうそう、セラピスト選びで失敗したくないじゃん。もう最初にお金払っちゃうし。だから、一回そこで見てからだったら安心ですよね。

ほのか:
どんどん普及していきそうですね。昼間の安全そうな時間から、そういう場で先に見ておけるっていうのはいいですね。

マホ:
でも、そのお昼のカフェに行くのは、私にとってリスクはあるけどね。そこで他の女性とも会ってしまう可能性もあるし、私だったらカフェ行かずにSNSでとことん見まくって、私はその人の言葉とかで選ぶかな?どういうことを言ってんのかな?とか。

ほのか:
セラピストさんもブログとか、写メ日記を更新してますよね。個人でSNSを動かしてる人も見ますが、やはりそのあたりも事前に見た方がいいんですかね?

アサヒ:
うん、見た方がその人の人柄とかも分かるかも。

マホ:
女の子からのレビューも付いてるの。だから、レビューとかも読んで決めるんだと思う。女性にとってレビューの内容は大事だと思う。
その辺はなんか男性と女性の違いってあるのかな。男性用の風俗とかってレビューとかありますか?

アサヒ:
ああ、一応ありますね。可愛かった~とか体験談とか?

“恋ではないけれど、特別” 女性と彼とのリアルな距離感

マホ:
レビューって、別に他の子にも接客してるんだっていう現実を知れて、他の子にも平等にサービスしてるって知れるだけでいい人だなって思うし、なんかそこに変な嫉妬心も生まれることないからいいよね。彼氏でもないし(笑)

ほのか:
リアコ(現実的にセラピストに恋してしまう子)とかは実際にいるんですか?

アサヒ:
自分に対してはいなかったね。ほかのセラピストとちょっと話したりしたことあったけど、その方もいなかったな。お金が発生するからかな。

ほのか:
そこもホストと違うんだね。ホストはよく色恋営業とか聞くけど。

アサヒ:
金額がでかすぎるから?サンクコスト的な感じなんじゃないかな。ホストと比べたら、女風はそこまでの金額じゃないからね。

ほのか:
たしかに、「あなたのために頑張ってこんなに稼いだのに!」ってよりかは、疲れた自分へご褒美利用みたいな感じのが多いかもですね。

マホ:
ほのかちゃん、どう?いろいろ聞いて、利用してみたくなった?

ほのか:
いや~(イケメンを前にすると)緊張しちゃいそうで、リラックスできんのか自分!って不安です。(笑)

マホ:
と言っています。アサヒさん。(笑)
自分がリラックスできなかったら、払ったら損になるって思う?

ほのか:
緊張してまでやったことないので、うーん。

マホ:
緊張してまで行く価値あるのかなって?

ほのか:
行く価値というか、緊張し過ぎて、その時間を楽しめるのかなって不安がありますね。

アサヒ:
でもそれは行ってみないとわからないよね。モニターとかからどうですか?(笑)

ほのか:
そうなんですよね、どんな感じなんだろうって興味はあるんです。

マホ:
もう、「楽しみたい」っていうモチベーションで行かなきゃだよ。

ほのか:
個人的に、不安なうちは利用するのはやめようと思っていて、「(性欲的にも)今日だ!」みたいな時に予約しないとずるずる行かないなと思ってます。それか、めっちゃハッピーな時に行きたいですね。

アサヒ:
やっぱり最初話してマッサージして、マッサージすると物理的にリラックスするでしょう。だから、いざやってみたら良かったと感じると思う!

ほのか:
友人から「めっちゃいい」って言われたから、経験したいなって思ってはいるんですよー!!

マホ:
やっぱり、最初は大手で予約いれた方が良さそうですね!
大手で口コミは見た方がいいんだなって思いますね。

ほのか:
うんうん、口コミ大事!最後にこれだけは、全国の女性に言っておきたいことはありますか?

セラピストが届ける、女性が求める“癒し”の価値

アサヒ:
ぜひ女風を使ってみてほしいなと思いますね。1回で2万円ぐらいなんで、体験として。

マホ:
2万円で何分くらいですか?

アサヒ:
120分です。

ほのか:
120分の予約が一番多いですか?

アサヒ:
スタンダードなのが120分ですね。

マホ:
あ、お部屋に入った時からスタートですか?時間は駅で待ち合わせしたら、もうそこから120分ですか?

アサヒ:
基本的に入室してお支払いをして、おしゃべりし始めたころぐらいからスタートって感じですね。

マホ:
おしゃべりして、お風呂入って出てきてマッサージしてっていう、全体で120分ってことですね。

アサヒ:
そうです。

マホ:
うん、120分で2万円、いいじゃない(笑)

ほのか:
せっかく初回行くんだったら、モニターよりプロに120分お任せしたいです!

マホ:
うん、プロがいいよ、私もそこは自分に優しくしたい。(笑) よくわかんない見習いの子に実験台にされたくない!(笑)

ほのか:
先ほど、モニター荒らしもいたと聞きましたが、モニターで「モニター初めてです」って方はいるんですか?モニター荒らしと初モニターだとどっちが多いんですか?

アサヒ:
ああ、でもいましたね。40点以外のほかのモニター3名はみんなが初めてと言ってましたね。利用したことあっても、「初めて」って言ってるだけかもしれないですけど(笑)。
本当に初めてかわかんないけど、「初めて」って言ってました。

ほのか:
いらっしゃるんですね!ちなみに、性行為自体が初めてです、って方は居ましたか?いわゆる処女の方とか。

アサヒ:
それはいなかったかな。

マホ:
えっ?そうなの?!

アサヒ:
ある程度経験があって、ちょっとこう他の世界を見てみたい!みたいな子がきていたんじゃないかなと思いますね。

マホ:
えー、でも処女も行ってみてもいいんじゃないの?

アサヒ:
そうですね。僕的には、年齢を重ね過ぎちゃって少しこじらせちゃってる女性にすごくおすすめしたいですね。でも、そういう女性の方がコンプレックスが強いかもしれないですね。「10代の時に、最後まで済ませておきたかった」みたいな。

マホ:
そうね、ちょっとプライドもありますもんね。

アサヒ:
ここにきて、「処女なのに初めてで風俗にいくのか」って思ってしまいそう。
僕自身も20歳ぐらいまで童貞だったんですけど、みんな卒業してて、「お前だけ童貞だー」って言われてて。20歳の時に無事卒業して、みたいな。

マホ:
でも、初めてが風俗は嫌だみたいな感じでしたか?

アサヒ:
嫌だと思ってました。結構コンプレックスで、友達とか地元でもだいぶいじられたんですよ。

ほのか:
女風のお客さんと入室して色々話すと思うんですけど、利用の動機はそういうコンプレックスがきっかけだったりするんですか?
それよりか、割と好奇心というか、ワクワク感を感じたくてって感じですか?

アサヒ:
うん。この人は変だろみたいな人も半分くらいいたかな。

マホ:
変だなってなどいうことですか?

アサヒ:
1対1で会話した時に、違和感を感じるぐらいちょっと変わっている感じです。

マホ:
へぇ、コミュニケーション音痴ってことですか?

アサヒ:
それですね。でもそういう方が、すっごい声が大きかったりとか。あとは、少し触っただけで「わ~~」みたいな。

ほのか:
男性恐怖症とかでそういうのではなくて、ちょっと男性慣れはしてないかなって感じ?

アサヒ:
うん、そんな感じでした。

“人に触れる仕事”の奥にある、見えない彼らの価値

閉店の音楽が流れて、取材はここでタイムアップ。
でも、今日の一番の学びは、もう十分に受け取れた気がします。

「上手さ」より先にあるのは、「相手を尊重すること」。
女風を“選ぶ”か“選ばない”かは、人それぞれでいい。

閉店間際、静まり返った店内でアサヒさんは笑って語った。
「最初は40点でした。でも、そこでやっと“謙虚さ”を覚えたんです。」

人に触れる仕事の根っこにあるのは、技術だけじゃない。
その言葉が、帰り道もずっと胸が温かかった。

※本記事は特定の行為を推奨するものではありません。
利用時は各店の最新規約・法令を必ずご確認のうえ、安心・安全を最優先にご判断ください。

この記事を書いた人

編集部ライター ほのかサムネイル

編集部ライター ほのか

WEBライター。女性の恋愛に関するお悩みや、心と体についての記事など多様に執筆。皆さんの「知りたい」に寄り添う記事を書いています。

この記事をSNSシェアしよう

関連記事