なんだか最近、感情の波が激しい。
イライラしたり、不安になったり、ちょっとしたことで涙が出たり。
「こんな自分、面倒くさい…」と感じてしまうこと、ありませんか?
その揺らぎは、もしかすると、“内側のバランス”が乱れているサインなのかもしれません。
私たちの中には、誰にでも「男性性」と「女性性」という2つのエネルギーが流れています。
外へと向かう力と、内へと向かう力。
どちらもあっていいし、どちらも大切。
この2つのバランスが整ってくると、不思議と感情も落ち着いてきます。
この記事では、そんな「男性性と女性性」の視点から、感情を整える7つのヒントをお届けします。
無理に感情を抑え込むのではなく、自分らしく心地よく生きるために。
今より少し、自分と仲良くなれる時間になりますように。
なんでこんなに感情が揺れるの?
「情緒不安定だね」と言われたことがある。
感情が激しくて、自分でも手に負えないときがある。
そんなふうに、“感情が揺れる自分”を責めたくなってしまうこと、ありませんか?
でも実は、感情が揺れるのは悪いことではなく、
「自分の内側にズレが生まれているよ」という、大切なサインかもしれません。
・本当はゆっくり休みたいのに、ずっと頑張り続けている
・言いたいことを我慢して、ニコニコしている
・誰かに合わせすぎて、自分の気分や感覚を無視している
そんなとき、心と体のあいだにギャップが生まれます。
このギャップこそが、感情の不安定さの正体。
私たちはつい、「安定した感情」=「感情をコントロールすること」と思いがちですが、
本当に必要なのは、感情を“抑える”ことではなく、“整える”こと。
その整え方のひとつのヒントが、
「男性性」と「女性性」という内なるエネルギーのバランスにあります。
男性性・女性性ってなに?
「男性性」「女性性」と聞くと、
「男らしさ」「女らしさ」といった“性別の話”のように思うかもしれません。
でも実はこれは、すべての人の中に存在する、2つのエネルギーのこと。
性別とは関係なく、誰の中にも“男性性”と“女性性”の両方が流れています。
それぞれの特徴として、
・女性性:感受性、共感、直感、受容、内に向かうエネルギー
男性性が強く働くと、「こうすべき」「目標に向かって進む」という“推進力”が高まります。
一方、女性性が豊かになると、「いまどう感じている?」「心地よさはある?」という“感覚”を大切にできるようになります。
この2つはどちらかが良い・悪いではなく、どちらも人間らしさに必要な力。
バランスが整っていると、外に向かう力(行動)と、内に向かう力(感情)の調和がとれ、自然と感情も安定していきます。
でも反対に、どちらかが極端に強くなりすぎると──
頑張りすぎて疲弊したり、感じすぎて不安になったりと、心のバランスが崩れやすくなります。
恋愛でありがちなバランスの崩れ方
恋愛中に感じる違和感やモヤモヤ。
「相手はいい人なのに、なぜか不安になる」
「嫌いじゃないけど、将来が見えない」
そんな気持ちの背景には、自分の中のバランスの崩れが隠れていることがあります。
たとえば──
→ 男性性(計画・行動)が不安定になり、未来を見通す力が弱っている状態
・「安定はあるけど、ときめかない」
→ 女性性(感受性・直感)が枯渇して、感じる力が鈍っている状態
こうした違和感は、相手との相性の問題というより、
”内なるエネルギーの偏りからくる“揺らぎ”なのかもしれません。
私たちを縛る“こうあるべき”という無言の圧力
では、なぜそのバランスは崩れてしまうのでしょうか?
それは、私たちが社会の中で“こうあるべき”というメッセージを知らず知らずのうちに刷り込まれてきたから。
「女性は感情的すぎると面倒くさい」
「男性は泣いたり不安を見せてはいけない」
そんな言葉にならない圧力が、感情を抑えこみ、
男性性や女性性のどちらかを偏らせてしまうのです。
また、恋愛においても
- 「相手をリードできない自分はダメだ」
- 「甘えすぎたら重いと思われる」
そんな思い込みが、自分の素直な気持ちを押し込め、
さらにバランスを崩してしまう原因に。
でも大丈夫。
一度崩れたバランスは、丁寧に向き合えば、いつでも整えることができます。
感情が整う、男性性と女性性のバランス7ステップ
“正しさ”から自由になるために
感情の波をやわらげ、恋愛でも人間関係でも心地よく過ごすには、
自分の内側の男性性と女性性に意識を向けることが大切です。
ここでは、バランスを整えるための7つのヒントをご紹介します。
1. 今の自分に「どんなエネルギーが強いか」を感じてみる
「考えすぎて疲れてるかも?」「最近、感情が爆発しやすいかも」
そんなふうに、自分の内側を観察してみることが第一歩。
“今はどっちが前に出てるのかな?”と気づくだけで、バランスは整い始めます。
2. 行動ばかりしているときは、“感じる”時間を意識的につくる
頑張りすぎていると感じたら、あえて立ち止まってみて。
五感を使ってリラックスする時間を持つと、内なる女性性が呼び戻されていきます。
3. 感情にのまれすぎているときは、意識的に“決める”
感情が乱れてつらいときは、あえて「今日のToDoをひとつだけ決める」など、小さな男性性を働かせてみて。
内なる“軸”が戻ってきて、心が落ち着いてきます。
4. 感情をジャッジせずに、「あるもの」として受け取る
「またイライラしちゃった…」と責めるよりも、
「そうか、私は今こう感じてるんだな」と、そのまま感じきること。
受容する力=女性性が、自分をやさしく整えてくれます。
5. 欲求を“正直に”見てあげる
「こうしたい」「本当は求められたい」「もっと甘えたい」
そんな気持ちを押し込めていない?
素直な欲求は、心の声です。ジャッジせずに認めることで、内なる調和が戻ってきます。
6. 自分の「境界線」を意識して、守ってあげる
なんでも受け入れてしまう女性性が強くなりすぎると、疲れてしまう。
「これはOK」「これはNO」と、自分の境界をはっきりさせることも大切。
それは、男性性の“守る力”を自分に使ってあげるということです。
7. どちらの自分にもOKを出す
行動しているときの自分も、感情にゆれる自分も、
どちらもあなただから、どちらもあっていい。
どちらにもOKを出せたとき、はじめて“感情の安定”は本当の意味で訪れます。
そして、これらを実践していくと──
恋愛中の違和感や不安にも、次第に変化が訪れます。
→ 男性性が整い、自分で未来を描き、言葉にする力が戻ってくる
・「安定はあるけど、ときめかない」
→ 女性性が目覚め、感受性が育ち、小さなときめきを感じられるようになる
大切なのは、感情を抑えることではなく、感じた上で整えていくこと。
そのプロセスこそが、自分を深く理解し、もっとラクに、自由に生きるための鍵になるのです。
まとめ:感情は“悪いもの”じゃない。整えることで、あなたらしさが花ひらく
イライラ、不安、涙が出るほどの寂しさ。
感情が揺れると、「こんな自分はダメだ」と思ってしまうことがありますよね。
でも、その揺らぎはあなたの中にある、大切なサイン。
「今、少しだけ内側のバランスが崩れているよ」と、
心がそっと教えてくれているのかもしれません。
男性性と女性性。
どちらも、あなたの中に自然に流れているエネルギーです。
どちらかが強すぎても、弱すぎてもいい。
ただ、自分で気づき、整えていけることが大切なんです。
バランスが整いはじめると、
感情に飲み込まれるのではなく、
その感情とともに、落ち着いて過ごせるようになります。
もっと穏やかに、もっと自由に生きられる。
そんな日々を、自分自身の手で選び取っていけるようになりますように。