最初は「清潔で素敵な男性だな」と思っていた彼氏。しかし、いつからかその価値観の違いに息苦しさを感じるようになっていませんか。
「私がズボラなのかな」「大切に思われていないのかな」と、一人で悩みを抱え込んでいるかもしれません。
過度な潔癖症の場合、彼氏の行動はあなたの生活やふるまいではなく、別の要因によって起きている可能性があります。この記事では、彼氏の潔癖症の背景や、考えられる可能性などを解説します。二人の未来のためにできることを一緒に考えていきましょう。
潔癖症の彼氏とは?特徴と心理
そもそも「潔癖症」は医学用語ではなく、「潔癖症とは何なのか」という基準も定められていません。しかし、日常生活に支障が出るレベルで清潔にこだわる場合、心の状態が関係していることもあります。
まずは一般的に言う「潔癖症」について、その原因と心理状態について解説します。
ただのきれい好きとの境界線は「日常生活への支障」
「単なるきれい好き」と「配慮が必要な状態」との境界線は、日常生活に支障が出ているかどうかです。
たとえば、以下のような「~せずにはいられない」といった状態は単なるきれい好きではなく、強い不安が根底にある可能性もあります。
- 他人が入った後のお風呂は入れない
- 恋人であっても、何度も手を洗わないと手を繋ぎたくない
- 帰宅後、シャワーを浴びるまで部屋のどこにも触れられない
彼氏がこのようなケースに当てはまるか、考えてみましょう。
スキンシップを避ける彼氏の心理
彼氏がキスやスキンシップを避けると、女性としてはとても切ない気持ちになりますよね。しかし、その態度は「あなたのことを汚いと思っているから」ではないケースがほとんどです。
彼氏は「あなただから無理」なのではなく、他人と密に接触すると清潔が保たれなくなることに強い不安を感じてしまうのです。自分の中で折り合いをつけられず、「彼女が好きなのになぜ?」と苦しく思っている男性も少なくありません。
彼自身も、愛情と不安との間で葛藤している可能性は十分に考えられるでしょう。
なお、「キスやスキンシップで病気がうつるのでは」と、性感染症への不安が背景にある場合も考えられます。性感染症については、以下の記事も参考にしてください。
過度な潔癖症は「強迫症(強迫性障害)」が原因のケースもある
彼氏の潔癖さがエスカレートしているように感じる場合、「強迫症(強迫性障害)」という病気が関係している可能性もあります。
たとえば、強迫症による過度な潔癖症の場合、汚れや細菌などの不潔に関する強い恐怖(強迫観念)と、その不安を打ち消すための過剰な手洗いや掃除(強迫行為)が特徴です。「鍵をかけたか過剰に心配する」「手を何度も洗う」など、人によって症状は異なります。
強迫症の原因は明らかになっていませんが、性格や生まれ育った環境、ストレスや感染症などが関係すると考えられています。
潔癖症の彼氏と同棲・結婚を考える際の課題
潔癖症の彼氏と同棲・結婚などの将来を考え始めると、気になってくるのは「一緒に生活できるのかどうか」という問題です。
たとえば、「同じベッドや布団で寝るのは無理」「料理の仕方が不潔に思える」など、彼氏のこだわりが二人の生活に深く影響する可能性は十分に考えられます。
将来的に結婚や子どもを望む場合、育児では避けられない「おむつ替え」や「食べこぼし」などとどう向き合うのか、課題に直面するかもしれません。
同棲や結婚は人生のゴールではなく、新しい生活のスタートです。「彼といっしょに暮らしたらどうなるだろう」という観点で、将来を具体的にイメージしてみましょう。
潔癖症の彼氏と上手に付き合う方法
ここからは、彼氏の性格や特性を考慮したうえで、二人の関係を良い方向に導く具体的な対処法と、心構えをお伝えします。
ただし、すべてを完璧におこなう必要はありません。状況や希望に合わせ、できそうなことから試してみてください。
スキンシップの悩みは焦らずにすり合わせていく
恋愛において、相手への歩み寄りや思いやりは欠かせません。
彼氏の潔癖症が「単なるきれい好き」の範囲にとどまる場合でも、以下のような不用意な行動が彼の不安感を強めてしまう可能性があります。以下は、避けたほうが良い行動と、対処法の例です。
彼の不安を受け止める
「気にしすぎだよ」「そのうち慣れる」と彼氏の不安・こだわりを軽視する
対処法の例
・髪型や服装を清潔に保つ
・カバンの中身や部屋は整理・整頓する
スキンシップのペースは、彼に合わせて
スキンシップを強要する
対処法の例
・スキンシップは彼氏の様子を見ながら少しずつ距離を縮める
・オーラルセックスは無理に求めない
「ベッドに服のまま上がるのは嫌だ」「人の入ったお風呂は無理」など、価値観のポイントや程度には個人差があります。病的な潔癖症でない場合、彼氏の不安の根底にあるものを理解する姿勢を持ってみましょう。
境界線を決めて自分を守る
恋愛は、お互いの歩み寄りによって成り立ちます。だからこそ、彼氏のルールすべてをあなたが一方的に受け入れる必要はないのです。
たとえば、以下のようなサインが出ていたら、相手の潔癖症によってあなたの心は限界に近づいている可能性があります。
- 彼氏に会うのを億劫に感じる
- 常に緊張している
- 食欲がない
- 眠れない
あなただけが我慢し続ける関係は、健全ではありません。まずは自分の心と体を最優先に考えましょう。
「我慢ばかりしてしまう…」とお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてください。
専門家に相談し、解決を目指す
彼氏の潔癖が強くなり、生活や行動に支障が出ている場合は「強迫症」の可能性が考えられます。以下のような場合、速やかな受診を検討しましょう。
- 彼氏が自分の決めたルールに苦しんでいる様子がある
- 行けない場所がある・できないことがあるなど、行動に制限が出ている
- 潔癖症の程度が以前よりもエスカレートしている
強迫症は、心療内科や精神科で治療可能です。以下のような治療法があり、どれが適するかは年齢や症状、本人の好みなどによって異なります。
薬物療法
・薬は、脳内で情報を伝える物質のはたらきを調整する
精神療法
強迫症は100人に1~2人がかかると言われており、決して珍しい病気ではありません。彼氏が自分の潔癖症に苦しんでいる場合、治療によって彼自身も楽になる可能性は十分に考えられます。
治療へ踏み出すのも、あなたと彼氏の将来をより明るくするための一つの選択肢といえるでしょう。
潔癖症の彼氏とは別れるべき?後悔しないための判断基準
潔癖症の彼氏と今後も付き合っていくか、その判断基準は「彼氏との課題に向きあい、これからもいっしょに過ごしたいと思えるか」です。
また、「すぐに結婚して子供が欲しい」「寄り添って彼氏を支えたい」など、あなたの希望するライフプランによっても判断基準は変わっていきます。
努力や献身が彼氏に受け入れられない場合、一度距離を置いたり「別れる」という選択をしたりすることも、あなた自身を守るために必要なことです。
あなたの人生は、あなたのものです。自分の心と向きあい、これからどうしていきたいかをゆっくりと考えてみましょう。
もし「恋愛依存で彼氏と別れるのが怖い」と思っている方は、以下の記事も参考にしてみてください。
潔癖症の彼氏との恋愛は努力だけで解決しないことも!未来のために行動しよう
潔癖症の彼氏との関係で大切なのは、彼の行動はあなた自身に原因があるわけではないと理解することです。決して「ズボラだから」「努力が足りないから」と自分を責めすぎる必要はありません。
あなたの人生の主人公はあなた自身です。悩みを一人で抱え込まず、信頼できる人や専門家に相談しながら、未来に向けて一歩を踏み出してくださいね。

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