【女性は結婚するまで、複数の相手と並行した方がいいのではないか】
この言葉を聞いて、少しざわっとした方もいるかもしれません。
「不誠実じゃない?」「ずるくない?」
そう感じるのは、とても自然なことだと思います。
でも同時に、
「本当はそうした方が楽だったかも」
「一人に絞って傷ついたのは私だけだった」
そんな気持ちが、胸の奥で小さく疼いた方もいるのではないでしょうか。
この記事は、並行をすすめるためでも、誰かを正当化するためでもありません。
ただ、恋愛や結婚をめぐって、なぜ女性ばかりが苦しくなりやすいのか、その構造を少し丁寧に見てみたいと思います。
恋愛は、本当に「自由」だったのか
恋愛は自由なものだと言われてきました。誰を好きになるか、誰と付き合うかも、自分で決めるものだと。
でも現実は、少し違うんですよね。
たとえば年齢。19歳と29歳の女性が同じように恋愛していても、周りの反応はまったく違います。「焦らなくていいよ」と言われながらも、年齢の話題は増えていき、「まだ決まらないの?」という空気が少しずつ生まれてくる。
誰かに急かされているわけではないのに、時間だけが減っていく感覚。
関係をどうするか、この先があるのか、いつ区切りをつけるのか。そういう決断は、なぜか自分より相手の気分次第になりやすいものです。
この状況で「一人の人に誠実に向き合いましょう」と言われたとき、リスクを多く引き受けるのは、だいたい女性のほうなんですよね。
だから、こんな疑問が浮かんできます。
「女性は結婚するまで、複数の相手と並行した方がいいのではないか。」
これは奔放になりたいから出てくる問いではありません。不利な条件のまま恋愛をしてきた結果、自然に出てくる疑問なんです。
なぜ「並行」という考えが浮かぶのか
「並行」と聞くと、「軽い」とか「ちゃんとしてない」とか、そんな言葉が浮かびやすいかもしれません。
でも多くの場合、その考えは突然出てくるものじゃないんです。
一人の人と向き合っているのに、
関係がはっきりしない。将来の話は避けられて、「今は分からない」という言葉だけが続く。それでも、他の人を見るのはよくない気がして、自分から選択肢を閉じてしまう。
この状態が長く続くと、気づかないうちに、時間も気力も一つの関係に吸い取られていきます。
そうやって消耗したあとに、ふと、こんな疑問が浮かぶんですよね。
最初から一人に絞らなければ、こんなに不安にならずに済んだのではないか。
「並行」という考えは、自由になりたいからというより、一人にすべてを預ける状況への違和感から生まれやすいものです。
複数の人と関わっていると、一人の言動が生活のすべてにならなくて済みます。その中で、「これは我慢しすぎかもしれない」「こういう扱いはつらい」と、自分の感覚に気づくこともあります。
だからこの発想は、軽さや遊びの話というより、状況の中で自然に出てくる考えなんです。
なぜ女性は、女性を裁くのか
「並行」という考えが浮かぶと、次に起きやすいのは評価です。
軽い。ちゃんとしていない。真剣じゃなさそう。
こうした言葉は、男性や社会だけでなく、女性同士のあいだでも交わされます。
恋愛や結婚をめぐって、女性には「こうしていれば間違っていない」という、分かりやすい型がいくつか用意されています。
一人の相手と誠実に向き合うこと。軽く見られないように振る舞うこと。将来を見据えているように見えること。
そうした型の中で生きてきた人ほど、別のやり方をしている女性を見ると、無意識に「それは大丈夫なのか」と確認したくなるものです。
たとえば、複数の男性と会っている女性がいる。でもその人は、雑に扱われている様子もなく、困っているようにも見えない。むしろ、余裕がありそうに見える。
そのとき浮かぶのは、評価というより、確認に近い感覚なのかもしれません。
こうして、本当は同じように悩んでいるはずの女性同士が、いつの間にか、お互いの恋愛を評価する側とされる側に分かれていくんですよね。
問題は、誰が正しいかではありません。恋愛や結婚の選択が、女性だけに「ちゃんとしているかどうか」で見られやすい構造がある、ということなんです。
その選択を、生きるのは誰か
恋愛や結婚をめぐる選択は、ずっと「女性の問題」として扱われてきました。
こうしていれば間違っていない。こうしていないと危ない。そんな分かりやすい型の中で、女性の選択は評価されてきました。
けれど実際の恋愛は、もっと不均等で、もっと現実的です。
関係の進み方は自分より相手の気分次第になりやすく、将来の話は避けられ、「今は分からない」という言葉だけが続く。同じ状況でも、19歳と29歳では、時間の重さも選択の意味もまったく違います。
こうした条件をすべて引き受けて、日々を生きていくのは誰でしょうか。
自分の生活と時間と感情を、実際に生きているのは、ほかでもない、あなたです。
だからこの問いは、「どう見えるか」で答えを出すものではないと思います。並行するか、しないか。一人に絞るか、絞らないか。
そのどれが正しいかではなく、その選択をした自分が、これからの毎日を無理なく続けていけるか。そして、自分が納得して日々を過ごせるか。それだけが、判断の軸になります。
自分の判断に、自信を持っていいと思います。少なくとも私は、あなたの判断を応援しています。
