「デートで行きたいお店が合わない」「食の好みが違うまま結婚して大丈夫なのだろうか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「食の好みが合わないと別れる」といった意見を見かけることもありますが、問題の本質は食の好みそのものではありません。
本記事では、食の好みが合わなくても長続きするカップルの特徴や、上手に付き合うためのコツを紹介します。
食の好みが合わないカップルは別れる?
食の好みが合わないからといって、必ずしも将来別れるとは限りません。食事は毎日のことだからこそ、価値観の違いが目につきやすく、将来を考えたときに不安の種になることもあります。
とはいえ、食の好みが合わないこと自体は、別れの本質的な原因ではなく、あくまできっかけの1つです。大切なのは、食の好みではなく、お互いの違いにどう向き合っていくかという姿勢です。
食の好みが合わなくても長続きするカップルの特徴
食の好みが違ったとしても、関係が長続きしているカップルは存在します。どのような特徴があるか、考えられる共通点を紹介します。
違いを前提として受け入れている
長続きしているカップルには、食の好みの違いを問題視しない、という共通点があります。「好みは人それぞれ」という前提を持っているからこそ、自分の好みを押しつけることなく、お互いの食の楽しみ方を認め合えるのです。相手を変えようとするのではなく、違いをその人らしさとして受け止めています。
お互いが満足する方法を考えられる
長続きするカップルは、相手の考えを頭ごなしに否定せず、まずは受け入れようとするコミュニケーションが自然にとれています。食の好みが違うことを否定的に捉えていません。相手を不快にさせる発言を避けたり、違いそのものを楽しんだりする気持ちの余裕を持っています。
食以外の価値観が合う
食以外の価値観が合っていると、相対的に食の好みの違いによって生じる問題が小さく見えることがあります。時間の使い方やお金の感覚、仕事への向き合い方、趣味や笑いのツボなど、ほかに気が合う要素が多数あれば、食の好みは価値観の1つに過ぎません。食以外の部分で信頼を積み重ねられていれば、多少の好みの違いは自然と受け入れられるようになります。
相手を否定しないコミュニケーションがとれる
長続きするカップルは、食の好みが違っても、相手の考えをまず受け止めるコミュニケーションができています。たとえば、「それは無理」「なんでそんなの食べられるの?」など相手を否定せず、「へぇ、私は苦手だけど、そういう理由で好きなんだね」といったようなやり取りが自然にできます。
食の好みが合わない理由
食の好みが合わないからといって、性格が合わないとは限りません。どちらかが間違っているわけではなく、育ってきた環境や生活習慣なども大きく関わってきます。なぜ合わなくなるのか、具体的に見ていきましょう。
育ってきた家庭環境
食の好みは、育ってきた家庭環境が大きく関係しています。
実家の食卓に並ぶ料理の数や頻度、食事に対する家族の姿勢、食卓での過ごし方は、その人の「当たり前」を形づくる土台になります。また、関東と関西の味付けの違いや、地方ならではの郷土料理に親しんだ経験も、食の好みに影響を与える要素の1つです。
こうして、育った環境によって食の価値観は自然とつくられていくため、カップルの間で食の好みが違うのは、決して珍しいことではありません。
食に対する優先順位
食に対する優先順位の違いも、食の好みが合わないと感じる原因の1つです。
例えば、話題の店を積極的に食べ歩きたい人がいる一方で、「安くて早ければそれでいい」と考える人もいます。食費にどこまでお金をかけるかという感覚のズレも、選ぶ店や食材のグレードに違いを生む要因です。
こうした違いは、食に何を求めているかという価値観の差から生まれているといえます。
生活スタイル
食の好みには、生活スタイルの違いも影響しています。
たとえば、健康を意識して低カロリー・低糖質の食事を選ぶ人がいる一方で、ボリュームを重視する人もいます。また、朝型・夜型といった生活リズムの違いによって、空腹を感じるタイミングや食べられる量が変わり、食事の時間や量、食べたいものにも差が出てくるでしょう。
生活スタイルが違えば、食事の選び方や好みに違いが出るのは自然なことです。
食の好みが合わない相手と上手に付き合う方法
食の好みが合わなくても、工夫次第でストレスを減らしながら付き合っていくことはできます。ここでは、今日から実践できる具体的な方法を紹介します。どちらか一方が我慢するのではなく、お互いが心地よく過ごせる方法を見つけてみましょう。
食事選びのルールを決める
あらかじめ食事選びのルールを決めておくと、不満がたまりにくくなります。たとえば、「次のお店は交代で決める」「月に1回はお互いの好みの店に行く」など、頻度を決めるルールも効果的です。
また、自炊の際は、作る人や献立を決める人を交代制にするのもいいでしょう。ある程度のルールがあれば、食事の内容を考える際の負担を減らせます。
選択肢の幅をもたせる
食事の選択肢を広げることも、お互いが気持ちよく過ごすための工夫です。
たとえば、外食の際は、和洋折衷など、どちらの好みも満たせる業態の店を活用するのも1つの手です。料理のジャンルだけでなく、雰囲気や価格帯など、お互いが重視したい条件で店を絞り込むとよいでしょう。
自炊の場合も、同じ主菜を使いながら味つけだけ変えるなど、お互いの好みに合わせられるような方法を工夫できます。選択肢の幅をもたせることで、どちらか一方が我慢する場面を減らし、食事の時間を楽しみやすくなります。
お互いに歩み寄れるポイントを見つける
「すべて合わせなくていい」と発想を転換してみるのもいい方法です。すべての食事を一緒にする必要はありません。
たとえば、ランチは各自でとり、ディナーだけ一緒にするなどして、お互いが食べたいものを食べられるようにしましょう。もし可能であれば、相手の好みの料理を一口試してみるなど、相手に合わせる姿勢を持ってみてください。
完璧に合わせようとするのではなく、お互いが心地よい距離感を見つけることで、食の好みの違いによるストレスを減らせます。
自炊は無理に同じメニューにしない
自炊の際も、同じものを食べることにこだわる必要はありません。
主菜は共通にしつつ味付けだけ変える、副菜はそれぞれの好みに合わせるなど、お互いが満足できる工夫を取り入れてみましょう。調味料やトッピングで後から味を調整する方法も、手軽に取り入れやすい工夫の1つです。
旅行や特別な日の食事は事前に相談する
旅行や記念日など特別な日の食事は、事前に話し合っておくと安心です。
行きたいお店や食べたい料理を前もって共有しておくと、「食べたいものがなかった」「店選びで揉めた」というトラブルを防ぎやすくなります。ビュッフェ形式のお店を選ぶなど、2人が納得できるお店を一緒に探すプロセス自体も、良い思い出になるはずです。
特別な日だからこそ、お互いが気持ちよく食事を楽しめるよう、事前の準備を大切にしましょう。
相手の好みを否定しない
自分が苦手な味や料理であっても、相手の好みを否定しないようにしましょう。食の好みに正解・不正解はなく、育ってきた環境や生活習慣によって違いが生まれるものです。
「そういう好みなんだね」と受け止める姿勢を持つことで、お互いが気持ちよく食事を楽しめるだけでなく、相手の価値観を尊重することにもつながります。
食の好みが合わないことが問題になるケース
食の好みの違いがすべて問題になるわけではなく、違いを受け入れながら、お互いが歩み寄れる関係を築けているかどうかが大切です。
ここでは、問題になりにくいケースと注意したいケースを紹介します。
問題になりにくいケース
食の好みが違っていても、お互いを尊重できていれば大きな問題にはなりません。
たとえば、好きな料理の味やジャンルが違っても一緒に食事を楽しめている場合や、アレルギーや宗教的な制限など明確な理由を理解し合えている場合は、お互いに配慮しながら過ごせます。また、外食ではメニューが豊富なお店を選んだり、自炊では日によって工夫したりするなど、無理なく調整できるケースもあるでしょう。
食の好みが違っても、お互いが歩み寄る姿勢を持っていれば、関係に大きな影響を与えることは少ないでしょう。
注意したいケース
食の好みの違いよりも、お互いを尊重できなくなっている場合は注意が必要です。
たとえば、食の違いを理由に相手を馬鹿にしたり、毎回どちらか一方だけが我慢したりする状態が続くと、不満が積み重なりやすくなります。また、健康観や食費の感覚の違いが、将来の生活設計に影響する場合や、食事のたびにケンカになり、話し合いすらできないほど関係がこじれている場合も、関係を見直すきっかけになるでしょう。
このような状態が続く場合は、食の好みではなく、コミュニケーションや価値観のすり合わせに目を向けることが大切です。
食の好みよりも大切なのは、お互いの価値観への向き合い方
食の好みが合わないからといって、必ずしも別れにつながるとは限りません。大切なのは、好みが一致することではなく、その違いにどう向き合うかという姿勢です。
食の好みは、無数にある価値観のひとつにすぎません。食を通じたコミュニケーションのあり方は、食以外の関係性にも波及していくものです。話し合いを重ね、お互いに歩み寄りながら、良い関係を保っているカップルも多く存在するでしょう。
まずは「なぜ好みが違うのか」に目を向けることから始め、二人にとって無理のない食事の楽しみ方を探していきましょう。
