自分らしく生きるには順番がある。まず強く、次にやさしく。

2025.10.18

優しい人ほど、傷ついている。
人に合わせて笑い、嫌われないように気をつかい、誰かの痛みに敏感で、いつも「大丈夫?」と声をかけてきた人ほど、
気づけば「自分が一番しんどい」と感じている。
——でもそれは、「優しすぎたから」じゃない。
「強くなる順番を、後回しにしてしまったから」だ。

優しさだけでは、人生は守れない

「優しくあること」が正しいと思いすぎると、
自分を後回しにする癖がつく。
本音を隠して、我慢して、笑って。
その優しさがいつの間にか、自分の力を奪っていく。

優しさは尊い。
でも、“無防備な優しさ”は、時に自分を壊す。
だからこそ、まずは「強さ」を育てることが先なんだと思う。

「情けは人のためにあらず」の本当の意味

「情けは人のためにあらず」という言葉、
昔は冷たい言葉のように聞こえた。
でも今なら少し、意味がわかる気がする。

人に優しくすることは、回り回って自分のためになる。
けれど、その優しさが「自分を犠牲にした優しさ」であれば、
結局は誰も幸せにできない。

人を助けるには、まず自分が立っていられること。
自分が壊れないように守れること。
それが「本当の情け」なんじゃないだろうか。

「強さ」とは、戦うことではなく、選べること

強くなるというと、
「人を押しのける」とか「勝ち負けで決める」みたいなイメージを持たれるかもしれない。
でもここで言う「強さ」は、そうじゃない。

強さとは、「自分を守る力」。

・嫌われても、自分の信念を貫ける力。
・流されずに、「私はこう思う」と言える力。
・孤独を恐れず、立ち続ける力。

この強さがあってこそ、優しさは流されない。
“自分を失わない優しさ”に変わっていく。

まず強く、次にやさしく

順番を間違えなければ、人生はしなやかに強くなる。

強くなれば、もう無理に笑わなくていい。
誰かにわかってもらえなくても、自分で自分を信じられるようになる。
そしてその信頼から生まれる優しさは、
人を支える力にも、夢を叶える力にも変わっていく。

優しさは、強さの先にある。
だから焦らなくていい。
今はまず、自分を守るために、強くなることを選ぼう。

「やさしい自分」で生きたいなら、「強い自分」を育てよう

世の中には、「優しい自分」でいようと頑張る人が多い。
でも本当は、「強い自分」を育てる方が、ずっと近道だ。

強くなれば、無理に笑顔をつくらなくていい。
我慢をやめても、人を傷つけることはない。
むしろ、自分を守るほどに、他人にもやさしくなれる。

だって、満たされた人は、奪わないから。
余裕のある人は、責めないから。
そして、自分を許せる人は、他人も許せるから。

優しさの根源には、いつも「自分を信じる強さ」がある。
だから、「まず強く、次にやさしく」なのだ。

おわりに:強くなった人だけが、本当に優しくなれる

「強くなる」って、冷たくなることじゃない。
本当の強さは、優しさを失わない覚悟のことだと思う。

誰かに優しくしたいなら、
まず、自分の心を守る力を育てよう。
それが、まわりまわって、世界をやさしくする。

やさしさは、強さの上に咲く大輪の花—。

この記事を書いた人

編集部ライター マホサムネイル

編集部ライター マホ

WEBライター。“自分らしく生きる”をテーマに、性・恋愛・メンタルヘルスを中心に記事を執筆。自分の言葉で丁寧に表現することを大切にしています。

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