男性と女性の性欲には違いがあるという話を聞いたことはありますか?
一緒に同じ行為を行うので一見同じように思いがちですが、実は男性の持つ性欲の形と女性のそれとでは大きく性質が異なることが分かってきています。
性欲に関わるタイミングで彼とのすれ違いを感じてしまわないためにも、事前にこの違いがどういった物なのかを予習して備えておきましょう。
男性と女性の性欲はなぜ違うの?
一般的に、男性の性欲が女性よりも強いと言われています。この違いには、いくつかの理由があります。
男性ホルモンの一つで運動の際に分泌される「テストステロン」は男性的な骨格や性器の成長を促すほか、性欲や性衝動を亢進させる作用があります。女性でも分泌されてはいますがその量は少ないので、より多く分泌されている男性の方が性欲が強くなりやすいのです。
性欲を司る「視床下部」の大きさの違い
視床下部(ししょうかぶ)とは、脳の間に位置する自律神経系の中枢のこと。性行動の他にも睡眠や食事、心拍血圧などの本能行動及び、怒りや不安などの情動行動を調整しています。
その性欲も司っている視床下部のサイズが男性は、女性の倍ほどあるのです!単純に考えると、女性の倍は性欲が強いことになります。
また、性の役割としても元来動物の雄はより多くの雌と関係を持って子孫を増やすという本能があるため、性衝動が行動に出やすい傾向があります。
男性と女性では性行為に求めるものが違う?
男性と夜を共にしている時、なにか目的のズレを感じたことはありませんか?
実はこれは性行為に求めるものが、男女によって違うことからくる違和感なんです。女性は性行為に愛情表現やコミュニケーションなどと言った精神的な繋がりを強く重視するのと比べて、男性は性行為に肉体的な快楽を重視する傾向にあります。
男性は快楽そのものを重視する
例えるなら、女性は食事に「料理の見た目、食べる場所の雰囲気」など全体のバランスを楽しむ傾向がありますが、男性は味だけを重視して見た目や店の雰囲気はあまり気にしない、という感覚に近いです。
男性はそれに至った状況や雰囲気よりも、性行為の快楽そのものを重視しているので、人によってはあまり女性の気持ちを考えてくれない独りよがりの性行為をしがちになります。
男性特有の性欲の変遷
男性ホルモンであるテストステロンですが、これは10代に最も分泌されており20歳前後がピークとされています。そこから徐々に分泌量は減少していき、30代後半には落ち着きます。
性欲もテストステロンの分泌に比例するので10~20代をピークとして、そこから徐々に減っていきます。
射精によって男性が落ち着きを取り戻す理由とは
また性行為の最中での性欲の変遷ですが、男性は行為中はドーパミンの分泌によって行為に夢中になりますが、射精を行うと急激に冷静さを取り戻していきます。これは射精によって女性ホルモンの一種であるプロラクチンが分泌されているためです。
プロラクチンはドーパミンを抑制したり執着心を落ち着かせる効果を持っているので、ドーパミンによって亢進されていた性欲が一時的に男性から消え去ってしまうのです。
女性特有の性欲の変遷
女性が性行為に積極的になるのはエストロゲンという女性ホルモンの働きによるものと言われています。エストロゲンは卵巣から分泌が行われますが、生殖器の発達が途中だとその分泌量はあまり多くありません。
卵巣が十分に成長した後にエストロゲンの分泌量は上がっていくことになり、およそ20代後半~30代前半がそのピークといわれています。
男性とはリズムが異なる
個人差はありますが40代までピークが続くことがあるので、女性の方が性欲は長続きする傾向にあります。
また性行為中の性欲に関しては男性のように射精で分泌されるホルモンが切り替わるといったこともないため、行為中は徐々に気分が上がっていき、終わった後もゆっくりと落ち着いていく全体的に緩やかな性欲の変動をするため、男性とは若干性欲の変動リズムが異なります。
男性にとって性行為は過程ではなくゴールに近い
男性が女性と付き合う上で、一番したいことはやはり性行為になります。
個人によって程度の違いはあるものの、デートの服装に気を使ったりレディファーストを守り紳士的に振る舞うのも性行為というご褒美が待っているからこそ、という意見は比較的多く見られます。もちろんそれがすべてではありませんが、意見の一つとして気に留めておく必要はあるでしょう。
一度終えたら興味はなくなってしまう?
また性行為というゴールに辿り着いたら興味を失われてしまうのでは?と不安になるかも知れませんが、男性は性欲が戻ればまた次もしたいという欲望が再び高まってきますので、性行為を終えてプロラクチンの効果が落ち着いた後で男性がまた目指したくなる魅力的なゴールで有り続けることが、男性の気を惹く上で大切なことと言えそうです。
男性の自慰行為はパートナーへの失望からではない?
付き合ってしばらくすると女性が悩む問題の一つが、男性が自分に隠れて自慰行為をすること。
自慰行為で済ませてしまうということは自分に対する性的な魅力を感じていないのでは?アダルトビデオなどの女優の方がより魅力的に感じているのでは?と心配する方もいらっしゃいますよね…。この問題に関しては、男性の性衝動が「テストステロン」によって引き起こされる急激なものであると考えると気が楽になります。
ただ性衝動を素早く解消するため
男性ホルモンの影響で、愛情を感じなくても、性衝動だけが高まってしまうことが比較的頻繁にあるんです。
また、女性への配慮や遠慮などもあり、そうした性衝動をなるべく早く落ち着かせるための自慰であり、その自慰をスムーズに行うためのアダルトビデオなので、愛情や興味がそちらに向いているというわけではありません。
男性が自分に隠れて自慰をしていても、それはあなたへの配慮などの優しさの現れでとも言えるのです。
男女の性欲のタイミングはすれ違いがちなので要注意
本能的な面では、男性と女性の性行為がしたいタイミングというのはどうしてもすれ違うように出来ています。年齢的には交差するようにすれ違っていますし、性行為中は男性の方がひと足早く気持ちが落ち着いてしまいます。
性行為中にすれ違わないよう、本能だけに頼らず「理性や心」を持って、相手と触れ合うことが大切です。
気持ちが伴っているかどうかは、性行為中の相手の態度に表れます。好き同士であれば、お互いに気持ちが昂り、素晴らしい時間を過ごせます。相手が自分のことを考え性行為を行なっているか気になる場合は、相手が自分本位になっていないかどうかを注意して観察してみましょう。