セルフプレジャーアイテムを持つベッドの上にいる女性

セルフプレジャーの効果は?女性の美と健康へのメリットを解説

2024.09.03
この記事のポイント
  • セルフプレジャーとは?
    いわゆる「自慰行為」のこと。日本では恥ずかしいことと認識されがちですが、欧米では睡眠や食事と同じくらい重要視され「健康のバロメーター」にもなっています。

  • 美と健康を保つための効果を得られる「セルフプレジャー」
    セルフプレジャーには、キレイに近づくための美容効果や、睡眠の質改善に期待できるリラックス効果があります。

  • 【年代別】セルフプレジャーの効果
    年代別でセルフプレジャーで得られる効果について解説しています。40代以降では、GSMの予防に効果的とされています。
  • セルフプレジャーという言葉を知っていますか?セルフプレジャーとは、いわゆる自慰行為のことです。セルフプレジャーは、男性がするもので、女性がすることは恥ずかしいと思っている方もいるかもしれませんが、まったく恥ずかしいことではありません。セルフプレジャーにはさまざまな効果があり、すべての女性にうれしい効果があります。
    この記事では、セルフプレジャーによって得られる効果と気をつけるべきことをご紹介します。

    セルフプレジャーとは

    セルフプレジャーはいわゆる自慰行為のことです。
    女性がすることではない、となんとなく抵抗を感じる方もいるかもしれません。
    しかし、本来男女関係なくする自然な行為であり、得られる効果が大きいと言われています。

    セルフプレジャーは恥ずかしいことではない

    セルフプレジャーは恥ずかしいことではありません。
    日本の女性はセルフプレジャーに対する戸惑いや抵抗がある方も多く、なんとなくネガティブな印象を持っているかもしれませんが、健全な行為です。

    日本では誤解が多い

    日本では、セルフプレジャーについて性教育で教えられていないことがほとんどです。
    海外に比べて、早い時期から性教育が進んでおらず、男性だけがする行為だと誤解をしている方が多くいました。

    とくに欧米では、セルフプレジャーは睡眠や食事と同じくらい重要視されていて、健康のバロメーターになっています。

    セルフプレジャーは、3大欲求の1つである性欲を肯定する行為です。
    欲求の強さや頻度は人によって違いますが、気持ち自体は不思議なことでも恥ずかしいことでもありません。

    性に対する悩みはどの年代でもある

    性の悩みはどの年代でもあります。

    20代はオーガズムに達しないこと、30代は仕事や育児などストレスでセックスを楽しめないことや妊活でセックスが義務的になってしまうことなどが挙げられます。

    40〜50代は更年期などの体の変化や、セックスレスになってしまうことなどがあります。

    年代によって悩みは変化しますが、どの年代でも性に対する悩みがあり、自分の気持ちを我慢してしまう女性が多くいます。

    自分の体と向き合い、知るきっかけになる

    セルフプレジャーを通じて、自身の心地いいことや気持ちのいい部分に気づいたり、知ることができたりします。

    そんな自分の気持ちをパートナーに伝えてみましょう。
    自分の気持ちを相手に伝えることは、最初は難しいかもしれません。ですが、自分をよく知り、相手に伝えることで、より心地いい性行為につながります。

    自分の体と向き合い、自分の体を知ることはセルフケアの一環といえます。

    セルフプレジャーで得られる美と健康を保つための効果

    アイマスクをしたベッドに寝る女性

    セルフプレジャーには女性にうれしい、美と健康を保つためのさまざまなメリットがあります。
    ここからは、セルフプレジャーで得られるメリット4つをご紹介します。

    ホルモンの分泌によりキレイに近づく

    セルフプレジャーにより快感を得ると、膣のまわりが充血し、膣や子宮周りの血流が良くなり、ターンオーバーが活性化されます。
    ターンオーバーとは新陳代謝のことで、直接的に美容への効果があるとは断言できませんが、活発になると結果的に若々しい肌に近づきます。

    さらにセルフプレジャーによりエストロゲンというホルモンが分泌されます。このホルモンは女性ホルモンの一つで、美容効果も期待できるため、肌のツヤ、うるおいのある髪など、キレイに近づけるのです。
    また、性機能が正常に機能し、性交痛などの不調の改善につながることもあります。

    フェムゾーンの変化に早く気づける

    フェムゾーンとは、腟や外陰部などの女性のデリケートゾーンをさします。
    なかには、自身のフェムゾーンを見たことがない人もいるかもしれません。まずは、自分のフェムゾーンの状態を確認し、自分の体を知りましょう。

    フェムゾーンは、年齢やセックスレスなどによりどんどん衰えていくと言われています。

    とくに更年期ごろになると、女性ホルモンの分泌が少なくなることから、おりものが減り、細菌感染や炎症、乾燥などのトラブルが増えます。

    また、年齢とともに萎縮するため、痛みを感じやすくなることもあるでしょう。
    普段からセルフプレジャーを通して自分の体を知っておくことで、体の変化に気づきやすくなります。

    リラックス効果がある

    セルフプレジャーには快感だけでなく、リラックス効果を求める方もいます。
    オーガズムを感じると、さまざまなホルモンが分泌されます。
    とくに、エンドルフィンというホルモンは鎮静・鎮痛効果があります。
    ホルモンの作用で気持ちを落ち着かせ、ストレスに対する反応を調整してくれるため、リラックスにつながるでしょう。

    日々仕事などで忙しく、体も心も緊張状態が続いている場合、肌荒れなどの肌トラブルや不眠など、さまざまな不調につながります。
    セルフプレジャーでリラックスすることで、心身の不調の改善につながることもあります。

    睡眠の質の改善が期待できる

    オーガズムにより緊張が一気に解放されます。
    また、睡眠ホルモンの元になるセロトニンが分泌されるため、眠りやすくなるなど、睡眠の助けになるでしょう。

    ストレスで体や心の緊張状態が続くと、なかなか寝付けなかったり、眠っても浅い睡眠で体の疲れがとれなかったりすることがあります。
    睡眠前のセルフプレジャーは不安をやわらげる効果があり、リラクゼーションにつながります。

    リラックスすることで眠りにつきやすくなり、深い睡眠を得やすくなるでしょう。
    睡眠の質が改善されるため体も脳も休めることができ、免疫物質が作られたり、ホルモンバランスが整ったりするなど、健康への大きなメリットがたくさんあります。

    セルフプレジャーでリラックスし、ぜひ睡眠の質の改善を目指しましょう。

    【年代別】セルフプレジャーの効果

    ベッドの上でセルフプレジャーアイテムを並べる女性

    セルフプレジャーは性欲を満たすだけでなく、美と健康を維持するために必要なものです。
    とくに更年期以降の女性には膣トレとしても効果的です。
    ここからは、年代別のセルフプレジャーで得られる効果について解説します。

    【10代〜】自己肯定感が高まる

    セルフプレジャーは男性がするものという意識がある方もいるでしょう。
    しかし、性欲は人間なら誰でも持つ欲求です。セルフプレジャーで快感を得たり、リラックスし性欲を満たしたりすることは自分を大切にしているということです。

    自分を大切にする行為は、自分を認めることになり、心が満たされるため、自己肯定感の高まりにつながります。

    セルフプレジャーでオーガズムを感じると分泌される、オキシトシンやセロトニンなどのホルモンの作用も、自己肯定感の高まりをサポートします。
    オキシトシンは幸せホルモン・愛情ホルモンとも言われ、ストレスを軽減させる働きがあります。
    セロトニンは、心と体の健康を守るホルモンで、精神を安定させる働きがあります。
    自分を認め、受け入れてあげることにつながり、自己肯定感が高まるでしょう。

    【20〜30代】膣ケアで体のトラブルが予防できる

    セルフプレジャーにより骨盤底筋をトレーニングすることで、体のトラブル予防につながります。

    骨盤底筋は直腸や膀胱、子宮や尿道などのフェムゾーンや骨を支える筋肉です。
    骨盤底筋は筋肉のため、妊娠・出産に伴う負荷や、加齢によってゆるみやすくなります。とくに女性は、膀胱・直腸・子宮という3つの臓器を支えるため、男性より筋力が衰えやすい傾向にあります。

    骨盤底筋がゆるんでいると尿漏れや頻尿になったりとトラブルが増えると言われています。
    セルフプレジャーは性的快感だけでなく、骨盤底筋が鍛えられ、排泄に関するトラブル予防にも効果的です。

    【40〜60代】セルフプレジャーはGSMの予防に効果的

    GSMとは、閉経関連尿路性器症候群のことで、膣症状、性機能症状、排尿症状が主な症状です。
    閉経、加齢、ストレスで女性ホルモンが減少すると皮膚や粘膜のコラーゲンが減り、膣が固くなります。
    その結果GSMになると言われています。

    膣をマッサージし、血流を良くすることで、萎縮の改善やGSMの予防につながります。

    早い段階で、セルフプレジャーにより刺激を与えることで機能を保つことにもなります。
    GSMは日頃のケアで予防できるため、セルフプレジャーを取り入れ、快適な生活につなげましょう。

    セルフプレジャーを楽しむ方法

    吸引型のセルフプレジャーアイテムを持つ女性

    セルフプレジャーにはさまざまな効果がありますが、安全に行うために注意するポイントがあります。
    ここからは、安心して楽しむ際に注意するポイントについて解説します。

    プレジャートイや手は清潔にしておく

    まずは、清潔を保つことが大切です。手やプレジャートイは清潔なものを使用しましょう。
    雑菌が性器などにつくと、膀胱炎や細菌性膣炎など、トラブルの原因になります。
    トラブル予防のためにも、手やプレジャートイを清潔にし、爪は短く切るようにしましょう。

    まずはやさしく行う

    セルフプレジャーはやさしく行うようにしましょう。
    長時間の刺激や摩擦、強い刺激は、性器を傷つける可能性があります。
    力加減はソフトでも十分性的興奮につながるため、やさしく力を入れすぎないようにしてくださいね。

    リラックスできる環境を作る

    アロマを炊いたり、お風呂に入って体を温めたりして、自分がリラックスできる環境を整えましょう。

    心地よい環境を作ることは、オーガズムを感じることにもつながります。
    おしゃれでかわいいプレジャートイを使うと、気分があがったり、特別感が出たりするのでおすすめです。

    いろいろな商品があるので、自分にあったものを使いましょう。
    以下のサイトも参考にしてくださいね。

    セルフプレジャーは効果がたくさん!

    笑顔の下着の女性たち

    セルフプレジャーは自然なことであり、女性にうれしい効果がたくさんあります。
    セルフプレジャーは、セルフケアの一環であり、自分を大切にすることにつながります。
    「性的な快感」だけでなく「リラックスできる時間」「セルフケアの時間」など、違った観点でみてみると取り入れやすいでしょう。
    自分を解放して労わってあげることで、さまざまなうれしい効果が期待できますよ。

    この記事を書いた人

    odoriba編集者サムネイル

    オドリバ編集部

    「オドリバ」は女性の悩みに寄り添うメディア。性・カラダ・こころをメインテーマに、ライフステージを駆け上がる女性たちがひと休みできる「踊り場」のように、こころの拠り所になることを目指し誕生しました。

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