簡潔に言うと「性の健康」であり、誰もがあらゆる面で「自分のセクシャリティ(性のあり方)」が満たされている健康な状態を指します。
オープンにする必要もないのがセクシャルウェルネスです。まずは性に対してどう思い、どんな状況が満たされるのか、などと自己対話することが大切なポイントなのです。
女性は年代によってカラダも生活も大きく変化します。年代や状況に合ったアイテムを使うことは、自分やパートナーとの関係に愛情を注ぐことであり、カラダや性の健康を保つことへつながります。
セクシャルウェルネスという言葉を知っていますか?
近年、さまざまな理由から注目されている考え方ですが、具体的にどのようなものなのか、あまり知らないという方もいるでしょう。
この記事では、セクシャルウェルネスとはどのようなものかを徹底解説します。
セクシャルウェルネスとは
セクシャルウェルネスとは、「性の健康」のことです。
WHO(世界保健機関)によると、「セクシャリティに対して身体的、感情的、精神的、社会的にも健康な状態であること」と定義されています。
つまり、性に関するあらゆる面での「健康」を表し、安全かつ安心して、自分の望む性的な充足感を達成できる状態です。
性的なことを話すのは恥ずかしいという方もいるかもしれませんが、
恥ずかしいという感情を抑えるのではなく、なぜそう感じるのか、自己対話が大切です。
セクシャルウェルネスは、非常にプライベートなことですが、タブー視する必要はなく、必ずしもオープンにする必要もありません。
性的な健康は、個人、カップル、家族の全体的な健康と幸福、そしてコミュニティや国の社会的、経済的発展にとって不可欠であると定義されています。
日本ではまだまだ浸透していない
セクシャルウェルネスの市場はどんどん拡大しており、世界のセクシャルウェルネス市場は2025年までに約400億米ドル(約5.9兆円)規模に達すると予想されています。
海外では、セクシャルウェルネスに関連した商品がドラッグストアで販売されていますが、日本ではまだタブー視する傾向が強く、まわりを気にせずに購入できるネット通販などでの販売が主流です。
実際に、セクシャルウェルネスについて、言葉は聞いたことがあるけれど、実際にどのような考え方なのかわからないという方も多いでしょう。
メディアで近年取り上げられるようになっていますが、日本ではそこまで浸透していないというのが現実です。
セクシャルウェルネスに性別や年齢は関係ない
セクシャルウェルネスは性別や性的指向、性自認に関係なく、すべての人に大切な考え方です。
性の健康を保つために必要なセルフケアやパートナーとの円滑な性のコミュニケーションのあり方を提案していくものと考えられています。
とくに、最近注目を集めているのは女性のセクシャルウェルネスです。
女性が性的なことを発言することはタブー視されてきましたが、ジェンダー平等の意識が高まっていることや、SNSの普及により自分の意見をオープンに発言できるようになったこと、女性の社会進出が進むようになったことなどから、近年注目されるようになっています。
セクシャルウェルネスで大切なことは?
セクシャルウェルネスは、性の健康を保つための方法です。
ここでは、性の健康を維持するために大切な考え方をご紹介します。
多様性を尊重する
セクシャルウェルネスの形は人によって異なります。
パートナーとのセックスだけでなく、セルフプレジャーも含まれます。
正解不正解はなく、自分と向き合い、それぞれに合った方法で快楽を感じることもセクシャルウェルネスの1つです。
多様性や自主性を尊重してあげることが非常に大切です。
自分だけでなく相手の健康も大切にする
自分だけでなく、パートナーなど自分以外の誰かの性的な健康を大切にすることも必要です。
セクシャルウェルネスは、自分と誰かの性の健康を保つことにつながります。
よりよい関係を築くために、パートナーとどのようにコミュニケーションをとるかも大切です。
性に関する正しい知識を持つ
心身ともに性的に健康な状態を保つためには正しい知識を持つことが大切です。
適切な性教育や性の健康に関する情報、サービスを取り入れ正しく理解することが必要です。
正しい知識は選択肢が増えることにつながります。性の健康に関する話題について議論できる環境があれば、より自分自身の糧となります。
体の変化を受け入れる
どの年代でも体の変化や不調はあります。
加齢や妊娠・出産などにより体の変化を実感する方もいるでしょう。
体の変化も受け入れ、自分なりの方法でしっかり向き合って大切にしてあげることも、セクシャルウェルネスの一環です。
【ライフステージ別】セクシャルウェルネスの変化
セクシャルウェルネスは、すべての年代の方にとって大切な考え方です。
とくに女性は、ライフステージによって、健康課題が変化するでしょう。
思春期:女性らしいカラダの変化と月経のトラブル
思春期、特に10代の頃は女性らしい体へと変化する時期です。
月経が始まる時期ですが、月経が始まってすぐは体調が安定せず、月経に関連したトラブルが多くあります。
また、性について正しい知識を持たない方も多くいます。
SNSなどの普及で簡単に情報にアクセスできるようになりましたが、誤った情報も多くあります。
正しい情報や知識を得るために、コンテンツを利用し、情報を取捨選択することも大切です。
20代〜30代:ライフプランとキャリアの両立
20代以降はライフステージが変化する女性が多くいます。結婚や妊娠・出産、不妊治療など、ライフプランは人それぞれです。
妊活や子育てとキャリアとの両立に悩む方も少なくありません。
この時期は妊娠と体の変化について悩みを抱える方が多くいるでしょう。
また、子宮内膜症など不妊につながるような婦人科系の悩みを抱える方もいます。
40代〜:更年期の体と心の変化
40代以降は更年期に悩む女性が増えます。
女性ホルモンのバランスの変化によって、体と心の変化が大きい時期です。
仕事では管理職となる方もいるでしょう。
プライベートでは親の介護や子育てや子どもの成長など環境の変化も大きく、孤独感などから心身の不調が出ることもあります。
セクシャルウェルネスのアイテムにはどんなものがある?
セクシャルウェルネスのアイテムは多岐に渡ります。
年代や年齢によって、性の健康を保つために求めるものはさまざまです。
体も心も健康に喜びを感じるために、自分に必要なものを取り入れることからはじめましょう。
フェムゾーンケアアイテム
まずはフェムゾーンケアアイテムです。
フェムゾーンのケアは、年代問わず、すべての女性にとって大切なケアの1つです。
フェムゾーンは繊細な場所で、かゆみや黒ずみなどの悩みを感じている方も多くいます。
日常に取り入れやすいため、まずはフェムゾーンのケアからセクシャルウェルネスを始めてみることもおすすめです。毎日のケアを続けることで、フェムゾーンの悩みの改善にもつながります。
フェムゾーンケアアイテムは種類が多くあり、お悩みに合わせたアイテムもあるので、自分に合ったものを選んでみましょう。
iroha INTIMATE WASH【FOAM TYPE】 / iroha INTIMATE WASH【FOAM TYPE】
乾燥をケアできるヒアルロン酸Naなどの美容保湿成分を配合。きめこまやかな泡で汚れをつつみ、しっとり洗い流してくれます。
潤滑剤
女性ホルモンが減ってくる40代ごろからは、フェムゾーンのうるおい不足からかゆみや性交痛、不快感を感じることがあります。
そこでおすすめなのが潤滑剤です。
iroha SMOOTH GEL / iroha SMOOTH GEL
無香料でなめらかな質感が続く潤滑ジェル。洗い流しや拭き取りが簡単です。保湿成分配合(乳酸桿菌、グリチルリチン酸2)で使用後もしっとりとした肌になります。
iroha MOIST GEL / iroha MOIST GEL
ゆずとイランイランの香りがほんのりと香るさっぱり潤滑ジェル。セルフプレジャータイムだけでなく、フェムゾーンの乾燥が気になるときはボディケアとしても使用できます。
膣トレアイテム
膣トレは膣だけでなく、膣や膀胱などのまわりを支える骨盤底筋のトレーニングです。
膣トレで尿漏れの予防、姿勢の改善、骨盤臓器脱の予防などさまざまな効果が期待できます。
加齢や妊娠・出産で膣まわりの筋肉がゆるむため、年齢に関係なく早めに始めることで不快なトラブルを予防できます。
骨盤底筋シェイパー / 骨盤底筋シェイパー
太ももにはさむ足の付け根にセットするだけで、簡単にトレーニングができるアイテム。ボールの空気量で負荷を調整できます。
ながら運動もできるため、初心者でも簡単で始めやすいです。
プレジャーアイテム
セックスはパートナーとするだけでなく、セルフで楽しむ方法もあります。
それがセルフプレジャーです。
セルフプレジャーは恥ずかしいこと、男性がするものと考えている方もいるかもしれませんが、自分の体を知り、体と向き合うことにつながる大切なセクシャルウェルネスのひとつです。
ただ、人に話しにくい話題でもあります。
セルフプレジャーアイテムはデザイン性や見た目など、女性視点を重視したのものも多くあるので、取り入れやすいものから始めてみてはいかがでしょうか。
セルフプレジャーアイテム iroha / iroha
ふんわりとやわらかく、肌触りのいい質感で、好みに合わせて振動やリズムを調整可能。静かな音だから、ひとりでも安心して使えます。
使用後は水で丸洗いができるので、衛生面も安心です。
心身の健康を保つためにできることから始めてみよう!
セクシャルウェルネスは自分と向き合い、愛すことにつながります。
性的な話をするかどうかは個人の自由なので、抵抗のある方は無理にする必要はありません。
ただ、私たちの心身の健康にかかわる大切な考え方なので、いけないものとして抑え込む必要はありません。
自分との対話を通じて、自分だけの方法で体をケアし、労ってあげましょう。
そして周りの人も大切にしてくださいね。