カーテン越しの柔らかい光の中、ベッドの上で寄り添うカップルの後ろ姿。女性が男性の肩に頭を預け、優しく抱きしめ合っている様子が、静かで温かな雰囲気を伝えている

浮気のあと、パートナーとの性生活は戻るの?私たちにできる10のこと

2025.07.27

浮気されたあと、パートナーとの性生活がなくなった。
気持ちでは「またつながりたい」と思っているのに、言葉や態度がチグハグになる。
わかってほしくて怒って、でも本当は――もう一度、触れてほしいだけなのに。
「どうしたら、このすれ違いを止められるんだろう」
そんなあなたに届けたい、“ふたりの関係を少しずつ整える10のこと”。

1. 「今つらい自分」を否定しない

パートナーとのセックスが減って、寂しさがどんどん積もっていく。
でも、過去にされた浮気を思い出すたびに、素直になれない。
近づきたいのに、怒りが先に出てしまう。
「前のような二人に戻りたい」と思っているのに、気づけば冷たい言葉を投げている――

そんな自分に自己嫌悪。

つながりたい。でも怖い。
愛したい。でも許せない。
その矛盾の中で揺れている“今の自分”は、間違ってなんかいません。

まずは、「今つらい自分」を否定しないこと。
それが、最初の一歩になります。

2. “なんで私が?”と感じる気持ちを正直に見つめてみる

浮気されたのは私。
寂しいのも、我慢してるのも私。
なのに、どうして私が歩み寄らなきゃいけないの?

そんなふうに思ってしまうとき、
「相手を理解しよう」「尊重しよう」「感謝しよう」なんて言葉は、
かえって苦しく感じますよね。

相手の気持ちに寄り添おうとせずに、
まずは自分の気持ちに寄り添ってしましょう。

「なんで私が?」と思う時、どんな気持ちが湧き上がってきますか?
すべて吐き出してしまいましょう。

3. 「完璧に許す」は目指さない

自分の気持ちを正直に見つめた結果
もし怒りが湧いてきたなら、
「この怒りを手放さない限り、前の関係には戻れない」
そう思ってしまうかもしれません。

でも、簡単に許せるなら、
そもそもこんなに苦しんでいないはずです。

裏切られたこと。
寂しかったこと。
置き去りにされたような気持ち。
それらをなかったことにするなんて、無理がある。

だから「完璧に許す」なんて、目指さなくていいんです。

4. 相手の“沈黙”の裏にある感情に想像力を向けてみる

何年一緒に暮らしていようと、
体を重ねた関係であろうと、
育ってきた環境も、出会ってきた人も、見てきた景色も違う。

冷たく聞こえるかもしれないけれど、
結局、私たちは「他人」です。

だから、「きっとこう思ってるはず」と決めつけてしまうと、
本当の気持ちを取りこぼしてしまうこともあります。

返事がない沈黙。
そっけない態度。
視線をそらす仕草。

過去の言葉や行動をヒントに、
あらためて「このとき、どんな気持ちだったのかな」と想像してみる。

想像に"正解"や"間違い"があるわけではありません。
ただ、少し立ち止まってみることで、
これまでと違う何かを感じることがあるかもしれません。

5. 過去をなかったことにしようとしない

過去の出来事を思い出すたびに、
心のどこかがチクリと痛む。

「もう終わったこと」
「水に流さなきゃ」
そんなふうに、自分に言い聞かせてきたかもしれません。

でも、なかったことにしようとすると、
心の中で、その傷は余計に痛む気がしませんか?

傷はあっていいんです。
でも、その傷に気づけるのは、自分だけ。
そして、向き合ってあげられるのも、自分だけ。

すぐに完治なんてできないかもしれません。
それでも、傷を隠さず、ちゃんとケアしてあげること。

6. 自分の身体に優しく触れる

誰かに触れてほしい。
でも、自分からは近づけない。
求めても応えてもらえない苦しさを知っているから、
もうこれ以上、傷つきたくないと思ってしまう。

それでも、心の奥では、
「もう一度つながりたい」と願っている。

だからこそ、
まずは自分で、自分の身体に優しく触れてみてほしい。

ボディクリームを塗るとき。
お風呂に入っているとき。
夜、布団に入るとき。

自分の手で、自分にやさしく触れたとき、何を感じましたか?
それが本当に求めているものなのかもしれません。

7.「話す」よりも「感じる」時間を増やしてみる

どうしても気持ちを伝えたくて、
わかってもらいたくて、
つい言葉を重ねてしまうことがあります。

でも、言葉を重ねれば重ねるほど、
お互いの心が遠ざかってしまうこともある。

そんなときは、
いったん“話す”のをやめてみても、いいのかもしれません。

向かい合って座るのをやめて、
彼の隣に座ってみる。
無理に目を見ようとせず、
ただ同じ景色を見つめてみる。
同じ速さと深さで、呼吸をしてみる。

ふたりの“存在”を、ただ感じる時間をつくってみる。

8. 「答え」を急がない

どうしたらいいのか分からなくて、
自分の中で答えを探し続けて、
気づけば、心も身体もすり減っている。

「私がちゃんとしなきゃ」
「何か行動を起こさなきゃ」
そうやって、ひとりで抱え込もうとしてしまう。

でも、すべてを一人で抱えなくてもいいんです。

匿名で相談できるサービスを利用したり、
カウンセラーなど、プロの力を借りてみる。
誰かの視点を借りることで、
これまで見えていなかった選択肢に気づけることもあります。

何を選ぶかは、それからでも遅くありません。

9. “心のズレ”をほどいていくことが、性の回復にもつながる

相手と向き合っていた時には
見えなかったり、感じなかったことも

自分と向き合い、
相手と同じ景色を見始めることで
心のズレが少しずつ、ゆっくりと
元に戻っていく感覚があるかもしれません

よく「自分との関係」は「他人との関係」
と言われます。

これまで自分に厳しくしたり、
責めてきた過去も

未来ではもっと優しく、愛おしく
思えるにはどうしたらいいのか?

そんな、「自分との関係」を
考える時間を作ってみる。

10. 「ふたりのペース」でいい

心が少し落ち着いてきたら、
まずは、今の生活を丁寧に整えてみる。

「いただきます」「いってらっしゃい」
そんな小さな一言を交わすことからで、十分です。

そこから少しずつ、
自分の本当の気持ちに気づき、
彼の気持ちにも、やさしく寄り添えるようになっていけたらいい。

大切なのは、焦らないこと。
“正解”なんて、誰も持っていないのだから。

たとえ他の人と違う形でも、
ふたりが納得できる関係がつくれたら、それで十分です。

二人の物語の最終結末は、
ふたりでつくっていくしかないのだから。

この記事を書いた人

編集部ライター マホサムネイル

編集部ライター マホ

WEBライター。“自分らしく生きる”をテーマに、性・恋愛・メンタルヘルスを中心に記事を執筆。自分の言葉で丁寧に表現することを大切にしています。

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