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更年期こそセルフプレジャーを!40代50代に知って欲しい膣ケアのこと

2024.05.28
この記事のポイント
  • 更年期世代のセルフプレジャー
    体調ケアにも最適な「フェムテック」や「セルフプレジャー」にいま注目が集まっています!

  • セルフプレジャーのメリット
    睡眠や美肌にも効果があるとされるメリットを詳しく解説します。

  • セルフプレジャーのやり方やプレジャーアイテム
    更年期世代向けのセルフプレジャーのやり方や、どんなアイテムの種類があるかをご紹介しています。
  • NHKの朝番組「あさイチ」でも特集され、じわじわと注目を集めている「セルフプレジャー」。
    自分で性的快感を得るセルフプレジャーは、更年期の女性にさまざまなメリットがあるといわれています。更年期には個人差がありますが、おおむね45〜55歳くらいの時期を指します。
    ゆらぎ期ともいわれる更年期に、ストレス軽減や気分転換としてセルフプレジャーを取り入れてみませんか?

    更年期世代のセルフプレジャー事情

    パソコンを前に頭を抱える中年の女性

    更年期における潤い不足やホルモンバランスの乱れなど、不快に感じるときこそ「フェムケア」の出番です。

    フェムケアとは、Feminine(女性の)とCare(ケア)の造語で、フェムゾーン(デリケートゾーン)のケアをする商品やサービスのこと。

    ジェックス株式会社が実施した「気になる日本の性の実態、大規模調査」によると、セルフプレジャーの経験が全くない女性は28%程度。7割程度はセルフプレジャーの経験があるようです。更年期世代では「週に1〜2回」と答えた女性が40代で12.7%、50代で8.6%であることが分かります。

    更年期の体調ケアにフェムテックの活用が広がっている

    プレ更年期や月経など女性特有の悩みに対し、さまざまな技術の力で解決に導くことをフェムテックといいます。フェムテック市場は急激に拡大しており、百貨店などに特設会場が設けられるなど、一般的になりつつあります。

    フェムテック市場が躍進することでセルフプレジャーが浸透しはじめ、最近では見た目にかわいい女性向けのセルフプレジャーアイテムも増えています。

    マスターベーション・オナニー・自慰と同じ意味を持つセルフプレジャーは、男性がするものというイメージが強いものの、性的快感を得ることに性別や年齢は関係ありません。

    さらに、セルフプレジャーで性的快感を得ると、女性ホルモンが活発になるなど心身へのさまざまな効果が期待できるといわれています。

    更年期世代に嬉しいセルフプレジャーのメリット

    あくびをして眠そうな女性

    ここからは、セルフプレジャーのメリットについて見ていきましょう。具体的には、以下の4つが挙げられます。

    セルフプレジャーのメリット
    ・眠気を誘う入眠効果が期待できる ・セルフプレジャーは一人でできる ・ホルモンの分泌で美肌に近づく ・フェムゾーン(デリケートゾーン)の変化に早く気付ける

    理由1.眠気を誘う入眠効果が期待できる

    セルフプレジャーには、入眠効果があるといわれています。

    月刊TENGA「フェムテック」「セクシャルウェルネス」「プレジャーギャップ」これひとつで丸わかり!によると、セルフプレジャーをしたことがある女性の24.4%が「入眠の助けになる」と答えており、1番目の効果「ストレス解消になる」に続いて2番目に多いことが分かります。

    セルフプレジャーでオーガズムを得ると、脳からオキシトシンやエンドルフィンなどが分泌され、オキシトシンはセロトニンを介して睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促進し、エンドルフィンは鎮静作用をもたらします。

    これらのホルモンが分泌されることで、リラックス効果や眠気などに導いてくれるのです。

    理由2.セルフプレジャーは一人でできる

    セルフプレジャーは、パートナーがいなくても一人で気軽にできます。セックスレスで悩んでいる方や性感染症のリスクが心配な方でもセルフプレジャーなら可能です。

    セルフプレジャーはアイテムを使うほか、性器や胸、首筋など気持ち良いと感じるところをやさしく触るだけでもリラックスできます。

    ただし、膣や尿道などに雑菌が入ると膀胱炎や細菌性膣炎になることがあるため、セルフプレジャーをするときは手を必ず清潔にしておきましょう。アイテムを使う場合も同様です。

    違和感を覚えたときは医療機関を受診する

    セルフプレジャーに回数の目安はないものの、頻度が高いと炎症や痛みが起こる可能性があります。もし、セルフプレジャーによって日常生活に支障がでる場合は、我慢せず早めに医療機関を受診しましょう。

    また、セルフプレジャーの刺激に慣れてしまい、パートナーとのセックスに満足できなくなるのが不安な方は、アイテムに頼りすぎず頻度を減らすなどして調整してみてください。

    理由3.ホルモンの分泌で美肌に近づく

    笑顔で両手を頬に添えたパーマの女性

    月刊TENGA「性生活と美肌の深いカンケイ」が行った調査を見てみると、性行為後の肌の調子の良さを実感している女性がSEX後で64.5%、マスターベーション後で48.5%と、約半数が肌に変化を感じていることが分かります。

    そもそも、健康を保つにはホルモンに加えて、自律神経・免疫のバランスが重要です。自律神経とは、呼吸や体温調節などカラダにとって必要な機能を調節する働きのことで、前述のとおり、快感を得るとオキシトシンやエンドルフィンの分泌量が増え、自律神経系が活発になり整っていきます。

    また、セルプレジャーには膣や子宮まわりの血流を良くする効果があり、血流が良くなると膣や卵巣が正常に機能するようになって、女性ホルモンの分泌の改善につながります。

    そして、オーガズムを感じると白血球の一つである「ナチュラルキラー細胞」が活性化され、免疫力向上につながるともいわれています。

    つまり、セルフプレジャーはホルモン・自律神経・免疫の全てに関係があり、この3つの働きが整うことで結果的に美肌にも近づくのです。

    理由4.フェムゾーン(デリケートゾーン)の変化に早く気付ける

    セルフプレジャーによって、フェムゾーン(デリケートゾーン)の変化に早く気付けることもメリットの一つです。

    更年期に突入すると、ホルモンの減少からさまざまなカラダの変化が起きます。膣の柔軟性が減り、膣萎縮など女性特有のトラブルにもなりやすい時期です。

    その点、セルフプレジャーを通して自分のカラダをチェックしておくと、フェムゾーンの変化や違和感に気付きやすいといえます。

    かぶれや痛みなどを感じた場合は、早めに医療機関を受診できますし、セルフプレジャーは心地良さの探求だけでなく健康管理にもつながるのです。

    セルフプレジャーはGSMの予防にも効果的

    ピンクの服を着て、腹痛でお腹を抱える女性の腹部アップ

    閉経前後からおりものの減少や陰部の痛みなど、さまざまな症状がでてくることをGSM(閉経関連尿路性器症候群)といいます。放っておくと性交痛や膣萎縮などを引き起こす可能性がありますが、日頃からのケアで予防ができます。

    GSM(閉経関連尿路性器症候群)とは

    女性の生活の質を低下しかねないGSMは、女性ホルモンが減少しはじめる50歳頃から悩みを抱える女性が増えてきます。

    ホルモンの分泌が減ることで外陰部の粘膜が弱くなり、これによって不快な症状が起きると考えられています。

    例えば、膣症状では膣の乾燥やにおい、おりものの減少、かゆみなどがあり、性機能症状ではセックス時の挿入痛やオーガズムの弱さ、クリトリスの刺激の痛みなどがあります。また、排尿症状では膀胱炎や排尿時の痛みなどがあります。

    膣を使うことでトラブルを予防する

    膣の乾燥やセックス時の痛みなどフェムゾーンのトラブルに悩んでいる方は、膣のマッサージやトレーニングを検討してみてください。

    膣の萎縮が気になる方であれば、膣の周辺や膣の中をマッサージしてみましょう。血流がアップすれば膣萎縮の改善につながります。

    また、膣のゆるみや尿漏れが気になる方は、骨盤底筋群のトレーニングを取り入れてみてください。お風呂などで膣の中に人差し指と中指を入れ、入れた指を持ち上げるようにして骨盤底筋をキュッとしめる練習をしてみましょう。

    【更年期世代向け】セルフプレジャーのやり方

    女性器を模したバラに触る女性の手

    ここでは、更年期世代に取り入れやすいセルフプレジャーのやり方を紹介します。

    まずは、保湿です。外陰部はボディ用の保湿剤で問題ありませんが、膣内に使う場合は膣内専用のものを使います。次に、保湿するのと並行して、心地良いと思える場所を触ってみましょう。女性の性感帯は主に、クリトリス・外陰部・Gスポットなどです。

    クリトリスは男性のペニスにあたり、女性のカラダの中で特に敏感で快感を得やすい性感帯になります。外陰部はクリトリスなどを保護する器官で、やさしくなでたり揉んだりすることで性的快感を得られる部位です。

    また、Gスポットは膣の中にある性感帯です。膣に指を入れ関節を曲げたところにあり、ザラザラしていたり少しくぼんだりしているところに性感帯があります。

    心地良いと感じるスポットはその日の体調や個人の経験によってさまざまですので、自分の気持ち良いポイントを探ってみましょう。

    セルフプレジャーの注意点

    挿入型のセルフプレジャーアイテムを手に持ってベットに寝そべる女性のアップ

    自己肯定感が高まるセルフプレジャーは、行為自体になんら問題はないものの、プライバシーが守られた場所で行うのが良いでしょう。

    また、セルフプレジャーは直接手で触ったりアイテムを使ったりして刺激しますので、汚れた手で触ると膀胱炎や細菌性膣炎のリスクがあります。

    そのため、事前に手やグッズをしっかり洗い、清潔にしておきましょう。グッズを使った後は、洗って乾かした後に清潔な状態で保管してください。

    セルフプレジャーの専用アイテム

    最後に、セルフプレジャーに使う代表的なアイテムを紹介します。

    吸引型

    丸い吸引口にクリトリスを包み込むように当てることで、振動が伝わりオーラルセックスのような快感が味わえます。挿入を目的としない方におすすめです。

    バイブ・振動型

    外陰唇やクリトリス、胸や首筋などカラダの敏感な部位に当てたり挟んだりできるバイブレーターです。挿入を目的とせず、さまざまな部位の刺激を楽しみたい方におすすめです。

    挿入型

    挿入を目的としたアイテムで、性器に近い形をしています。セックスのような快感やGスポットを刺激したい方におすすめです。初心者の方はバイブ機能が付いたものや、小さいサイズを選ぶのがポイントです。

    使い捨て型

    使用後に処分できることから、収納に困らず人に見つかる心配がありません。アイテムを洗ったりする手間がないので、手軽さが人気です。

    セルフプレジャーは恥ずかしくない!自分のためにセルフプレジャーを取り入れてみましょう

    ストレス軽減やリラックスできる行為として、セルフプレジャーは健康面からも注目されています。

    更年期の女性は、更年期障害というほどではなくても、精神的なイライラや疲れを感じやすく、体調面でも不調になりがちです。

    「性欲を満たすのは恥ずかしい……」と思っている方も、更年期のケアの一環として、セルフプレジャーを取り入れてみてはいかがでしょうか?

    この記事を書いた人

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    オドリバ編集部

    「オドリバ」は女性の悩みに寄り添うメディア。性・カラダ・こころをメインテーマに、ライフステージを駆け上がる女性たちがひと休みできる「踊り場」のように、こころの拠り所になることを目指し誕生しました。

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