「これくらいなら、私が我慢すればいい」
「忙しそうだから、会いたいって言わないでおこう」
「嫌だったけど、雰囲気を悪くしたくないから黙っていよう」
恋愛では、好きな人を思いやるからこそ、自分の気持ちを後回しにしてしまうことがあります。
でも、我慢を重ねるうちに苦しくなっているなら、一度立ち止まってみてもいいのかもしれません。
相手を大切にすることと、自分を大切にすることは、本来どちらか一方を選ぶものではないからです。
恋愛で我慢しすぎてしまうのはなぜ?
好きな人との関係は、できるだけ穏やかに続けたいもの。
だからこそ、「自分さえ我慢すれば丸く収まる」と考えてしまうことがあります。
嫌われたり、関係が壊れたりするのが怖い
本当は寂しい。
もっと会いたい。
その言い方は傷ついた。
そう感じていても、
「重いと思われたらどうしよう」
「面倒な人だと思われたくない」
「これを言ったら喧嘩になるかも」
と考えると、言葉を飲み込んでしまいます。
ひとつひとつは小さな我慢でも、それが積み重なると、自分でも何が嫌だったのかわからなくなってしまうことがあります。
「思いやり」と「我慢」が混ざっている
相手が忙しい日に、「今日はゆっくり休んでね」と言えることは思いやりです。
でも、本当はずっと会えなくて寂しいのに、
「私は全然平気」
と自分の気持ちまで消してしまうのは、少し違うかもしれません。
思いやりとは、相手を大切にすること。
我慢しすぎる状態とは、相手を大切にするために、自分を大切にすることをやめてしまっている状態ともいえます。
我慢し続けると、好きな相手を嫌いになることもある
我慢している間は、
「私が選んで我慢している」
つもりでも、その気持ちがずっと消えるとは限りません。
「こんなに我慢しているのに」が生まれる
言いたいことを何度も飲み込んでいると、ある日、
「私はこんなに相手に合わせているのに」
「どうして私の気持ちは考えてくれないの?」
という不満が出てくることがあります。
でも、相手からすると、こちらがずっと「大丈夫」と言っていたなら、本当に大丈夫なのだと思っている可能性もあります。
言わずに我慢して、察してもらえず、さらに傷つく。
そんなすれ違いが起こることもあるのです。
自分の気持ちがわからなくなる
相手に合わせることが習慣になると、
「私は本当はどうしたい?」
と聞かれても、答えが出てこなくなることがあります。
食べたいもの。
行きたい場所。
会いたい頻度。
どんな付き合い方が心地いいのか。
恋愛は二人でつくるものなのに、自分の希望だけが少しずつ消えてしまう。
それでは、どれだけ相手を好きでも苦しくなってしまいます。
相手を大切にしながら、自分も大切にするには?
自分を大切にするからといって、何でも自分の希望を通す必要はありません。
大切なのは、自分の気持ちも「二人の関係に必要な情報」として扱うことです。
まず「私はどう感じた?」を確認する
相手の気持ちを考える前に、一度だけ自分にも聞いてみましょう。
「私は今、どう感じている?」
寂しかった。
本当は嫌だった。
うれしかった。
もっと一緒にいたかった。
まずは、それで十分です。
その気持ちをすぐ相手に伝えるかどうかは、そのあと決めればいい。
自分の感情に気づくことと、感情のまま行動することは別です。
「我慢する・要求する」の二択にしない
「会いたい」と思ったからといって、
「絶対に会って」
と要求する必要はありません。
「最近なかなか会えなくて、私はちょっと寂しいんだ」
と伝えることもできます。
そこで相手にも、
「今は仕事が忙しい」
という事情があるかもしれません。
だったら、
「じゃあ今週は電話だけにしようか」
と、二人で落としどころを探すこともできます。
恋愛は、「どちらかが我慢する」以外にも選択肢があるのです。
自分も大切にできる恋愛へ
好きな人だから、喜ばせたい。
支えたい。
理解してあげたい。
そんな気持ちは、とても素敵です。
でも、その優しさの中に、自分自身も入れてあげてください。
相手を思いやることと、自分の気持ちを無視することは違います。
本音を伝えれば、いつも思い通りになるわけではありません。
相手と意見が違うこともあるでしょう。
それでも、
「私はこう感じている。あなたはどう?」
と話し合える関係なら、どちらか一人が自分を消し続けなくても済みます。
恋愛で大切なのは、相手を大切にすることだけではありません。
自分の気持ちにも耳を傾けながら、二人にとって心地よい関係を探していくこと。
自分を大切にすることは、相手を大切にしないことではない。
むしろ、お互いが自分らしくいられる関係をつくるための、大切な一歩なのかもしれません。
