「もう誰でもいいから、私を好きになってほしい」
恋人がいない時間が長くなったり、ひとりで過ごす夜に寂しさを感じたりすると、そんな気持ちになることがあります。
でも、「愛されたい」と思うことを恥ずかしがる必要はありません。誰かとつながりたい、大切にされたいと思うのは、とても自然なことです。
ただ、寂しさが大きくなりすぎると、「私がその人を好きか」より「その人が私を選んでくれるか」を優先してしまうこともあります。
今回は、「誰でもいいから愛されたい」と感じたときに、自分の気持ちを置き去りにせず恋愛を選ぶためのヒントを考えてみましょう。
「誰でもいいから愛されたい」と思うのはなぜ?
「誰でもいいから愛されたい」と思ったとしても、本当に「誰でもいい」と思っているわけではないのかもしれません。
その言葉の奥には、もっと切実な願いが隠れていることがあります。
寂しさを終わらせたい
休日をひとりで過ごしているときや、友達の恋愛や結婚の話を聞いたとき、ふと「私にも誰かいてくれたらな」と思うことがあります。
そんな時間が続けば、「とにかく恋人が欲しい」という気持ちが強くなるのも無理はありません。
でも、本当に欲しいのは「恋人」という肩書きではなく、一緒にごはんを食べたり、今日あったことを話したり、「おかえり」と言い合ったりできる、誰かとのつながりなのかもしれません。
「誰でもいいから愛されたい」という気持ちの奥には、「誰かとつながって安心したい」という願いが隠れていることがあります。
「選ばれること」で自分の価値を確かめたくなる
恋人がいない期間が長いと、「私には魅力がないのかな」「誰にも選ばれないのかな」と、自信を失ってしまうこともあります。
そんなとき、誰かから好意を向けられると、「この人を逃したら、次はないかもしれない」と思ってしまうこともあるでしょう。
でも、誰かに選ばれることと、自分の価値は別の話です。
恋人がいるから価値が上がるわけでも、今ひとりだから価値が下がるわけでもありません。
「私を好きな人」と「私が好きな人」は違う
誰かに好かれるのは、うれしいことです。
でも、相手から愛されていることだけで、幸せな恋愛になるとは限りません。
愛されることだけで相手を選ばなくていい
優しくしてくれる、頻繁に連絡をくれる、「好き」と言ってくれる。
そんな相手が現れると、「こんなに大切にしてくれるなら、付き合ったほうがいいのかな」と思うこともあるでしょう。
もちろん、付き合っていくうちに気持ちが育つ恋愛もあります。
でも、「私はこの人と一緒にいたい?」という自分の気持ちも、同じくらい大切です。
「愛してくれるから」だけではなく、「もっとこの人を知りたい」「一緒にいると心地いい」「私もこの人を大切にしたい」と思えるかどうかにも、目を向けてみてください。
「選ばれる恋愛」から「選び合う恋愛」へ
恋愛では、つい「この人は私を選んでくれる?」と考えてしまいます。
でも、本当は自分にも相手を選ぶ権利があります。
相手が自分を好きかどうかだけではなく、「私はこの人を好きになれそう?」「この人といる私は、自分らしくいられる?」「この人と、どんな関係をつくっていきたい?」と考えてみましょう。
恋愛は、どちらか一方に選ばれるものではなく、お互いに「この人と一緒にいたい」と選び合っていくものです。
寂しさで恋愛を選ばないためにできること
「寂しいから恋人が欲しい」という気持ちを、無理になくす必要はありません。
ただ、その寂しさの勢いだけで恋愛を決めてしまわないために、少しだけ立ち止まってみるのもよいでしょう。
「私は何を求めている?」と聞いてみる
「誰でもいいから愛されたい」と思ったときは、「私は今、何が欲しい?」と自分に聞いてみてください。
安心したい。抱きしめてほしい。誰かと話したい。大切にされたい。ひとりでいるのが寂しい。
そこまでわかれば、必ずしも答えが「今すぐ恋人をつくること」ではない場合もあります。
友達に連絡したり、家族と話したり、自分が好きな場所へ出かけたり、新しい人と気軽に会ってみたりすることで、心が少し満たされることもあるでしょう。
恋人にしたい人ではなく「一緒にいたい人」を見る
出会いの場では、「恋人になってくれそうか」ばかり考えるのではなく、「この人と、もう少し一緒にいたい?」と自分に聞いてみてください。
話していて楽しい。安心できる。考え方がおもしろい。もう一度会いたい。
そんな小さな気持ちを大切にしていると、「恋人をつくらなきゃ」という焦りよりも、自分の心が動く相手を見つけやすくなるかもしれません。
「愛されたい」も「私が愛したい」も大切にしよう
誰かに愛されたいと思うことは、決して悪いことではありません。
自立している人だって、誰かに大切にされたいと思います。寂しい夜には、そばにいてほしいと思うことだってあるでしょう。
だから、「愛されたい」と願う自分を否定しなくても大丈夫です。
でも、その願いだけで相手を選ばなくてもいいのです。
「私を愛してくれる人」だけではなく、「私も愛したいと思える人」を選んでいいのです。
そして、「恋人ができれば幸せになれる」ではなく、「今の私の人生にも幸せはある。そのうえで、この人とならもっと違う幸せを一緒につくれそう」と思える恋愛を選んでいきましょう。
誰かに選ばれることを待つのではなく、自分の気持ちにも耳を傾けながら、お互いに選び合える相手と出会う。
そんな恋愛なら、「誰でもいい」ではなく、いつか自然に、「この人がいい」と思える日がやってくるのかもしれません。
